カテゴリー「◆ブツクサ座CINEMA《ぼやき版》」の記事

2009.02.02

『マンマ・ミーア!』に、のめり込めない理由を考えてみた

 オバハンとオッサンが全編画面いっぱいに老いらくの恋と歌と踊りにがんばるミュージカルです。メリル・ストリープなんて6月で60歳、ピアース・ブロスナンでも56歳ですよ。たいしたもんです。

 『スウィニー・トッド』以来、私にとっては久々のミュージカルです。私は母の影響もあって、MGMの古いミュージカル映画は好きで結構観ています。
 でもこの作品、なぜか全然のめり込めない。よくできた粋で楽しい話なのに。

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2008.12.29

これは酷い。『地球が静止する日』(;`д´#)

 (;´д`;)う〜ん、う〜ん、これはひどい。久々に私の中のランキング“お座なりやけくそ映画”ベスト10に入りそうな作品にでくわしてしまいました…
 なんですか、この結末。この持って行き方。
 時間が間に合わなかったか予算が尽きたか、つくりかけで出してきたんかしらん。

  

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2008.09.15

『レッド・クリフ(RED CLIFF)』やっぱり“こんなもんかぁ”と思った

Redcriff2

 いや、ビックリしましたね。まさか前後編に分かれていたとは。
 まあ内容的にはそらそーやろーと思います。でも全然そーゆーことってアナウンスしてませんよね?どうなんでしょうね、それ。
 そういえば『バック・トゥ・ザ・フューチャー2』の時もそうだったとかで、『3』があるとか、まさかあそこで“つづく”で終わるとは思わなかった、って人の声をよく聞いたもんです。
 しかも今回、どのトレイラーも公式ページも『前半』とか『Part1』なんて書いてないんですよね。これは宣伝のやり方として狡くない?
(…てなコメントがすごく多かったらしく、私が観たあとの試写では続編アリだと明記したそうな。さらに人物関係が難解だと思ったらしく、解説まで付加したらしい…それは蛇足だと思うけど)

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2008.08.06

『ミラクル7号』やっぱりシンチー、愛がない。

Cj7miracle7 いえ、楽しみにしてたんですよ。予告編観て。
 で、同時にあまり期待もしてなかったのも事実。私は拙作の映画ブログ『よろ川長TOMのオススメ座CINEMA』の『ドラゴン・キングダム』の記事内で言い切ったように、“好きですが、心に残らない”作品しか撮れない監督で俳優だからです。

  

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2008.08.03

ポニョ、だめでした…orz.......

Gake_ponyo
 いや、私がひねくれているんです。擦れて擦れて、心根が歪んでますのでフツーの見方ができなくなってるんでしょう。
 でも言わせてください。ひっかかることがいっぱいなんです。

  

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2008.06.11

『アイアンマン』それなりに面白いけどネタは古くさいなあ…

Ironmanposter1
 なんちうか、ネタもアイデアも枯渇したハリウッドを象徴するような作品やなあと思ってしまった…いえね、これが20年前ならきっと夢中になったかも、って完成度だと思うんです。でもそれでもテレビシリーズどまりかしら。
 大スクリーンでやるほどの内容ではなかったなあ。
  
 

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『スピードレーサー』って…こんな映画deathか…(;´д`;)

Speedracer08

 まあその、予告編を見たときに「なんかファイナルファンタジー7に出てきた遊園地『ゴールドソーサー』そおっくりやな〜」って思ったんですよね。
 上の背景にぶちこんだ二枚の画像(今更ゲームをここまでやって撮影するのもしんどいのでヨソからかりてきました…が、こんな小さいの二枚しかなくて…)がそうですが、動画だったらほんとにまんまに見えます。

 あと、レースシーンが昨年深夜帯で放送されていた『IGPX』にそっくりなんですが、ウォシャウスキー兄弟ってそんな最近のジャパニメーションもチェックしてるんでしょうかね。

  

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2008.06.02

やはり『崖の上のポニョ』にケチが付いたなあ(;´〜`;)

Gake_ponyo 最近のジブリ作品に限らず、劇場版のアニメ作品はどうなってんねん!? と言いたくなるコトが本当におおいですね。
 いや、声ですよ、声。この『ポニョ』もそうですよ。なんで半端な俳優を使うのかなあ。裏事情を考えない限り、ありえんラインナップですよ、これは。■

 今朝一番で小夏さんのトコのブログを覗いて知ったんですがね。(;´〜`;)この『崖の上のポニョ』は久々に宮さんが好き勝手にこしらえたっぽい作品らしい気がしたから期待してたんですよ。だってねえ、魚の少年の友情物語なんて誰がイマドキ作ります!? まあ、人面魚ですけどね。

  

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2008.03.22

『ジャンパー』あ〜、なるほどコラあかんわ…( ̄ロ ̄lll)

Jumper

 ( ̄〜 ̄lll) う〜ん、私がその審美眼つーか鑑定眼を信じているおふたりの女性ブロガーが揃って「コメントのしよーがない」と書いておられたのでかえって気になってパンドラの箱を開けてしまいました。

 な〜〜〜るほど、こらあかんわ… /(=ω=;)
 

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2008.02.24

『ライラの冒険』大量殺戮映画だからカシラ?全然好きになれない…

Thegoldencompass

 私がファンタジー向きの人間でないのか、夢をなくしてしまってるのか、それとも…?
 ファンタジーって、夢や希望のあるおとぎ話的な物語のことだと思ってたんですが、違ってたのかなあ。これ、ほんとにファンタジーなんですか?
 『指輪物語』もそうですが、SF戦記物と捉えた方が良かったのかも。

 とにかく入り込めません。ココロに滲みません。とにかく現代特撮の粋を集めて作った映像と、一応ファンタジーとして革新の作品ってふれこみ(…まあ所詮はそれも下手くそな宣伝の一環なのかも知れませんが)なんですが、イマイチな出来映えのアニメよりも入り込めない…
 あかんでしょう、こんなの子供に見せたら。
 

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2008.02.05

Σ(゚ε゚ ノ)ノ ほんげー!20世紀少年、実写映画化決まってたんス化!?

20centboys

 はい、みなさん、お聞きになられましたか?あの、『YAWARA!』や『MONSTER』そして『PLUTO』で知られる浦沢直樹氏の代表作のひとつ、『20世紀少年』が実写映画化されることになってたんですねえ!
 まあ、いったいどんなアプローチであの怪作を映像化するんでしょうか…

………などと、『オススメ座CINEMA』のよろ川長TOM風に書き始めたものの───。
 これ、コミックス買ってる人なら、とぉ〜〜〜〜っくにご存じだったんですねえ。私、浦沢ファンなんですが、「これは長くなりそうだ」と最初の頃に判断し、当時の予算不足を理由に『友人に借りるコース』を選択したものの、その人も途中リタイアしたもんで…
 それ、知らんかってん、ちんとんしゃん。
  

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2008.01.05

『エイリアンVSプレデター2』めっさハンパな怪獣映画や〜

Avp2

 や〜っと映画観はじめたと思ったら、正月休み終わりですやん。
 まあそれでもコレと、『テラビシアにかける橋』も観たもんね。で、こっちではコレをご紹介。

 しゃ〜〜〜〜〜〜( `Σ// ヽ(*△* )ノ

 いやあ、もお、大騒ぎ。ヽ(´∀`*)ノ ひどい映画ですね〜〜〜〜〜
 ぐっちゃんぐっちゃんのお肉状態の犠牲者がガンガン写るところはハリウッド映画ですが、二種類の怪物が人間の思惑なんて関係なしに迷惑な戦いを繰り広げる所なんてゴジラ映画そのまんま。いや、知性があるから『サンダ対ガイラ』かしら。
 大きく異なるのは人間がほとんど無力で、組織だった戦いは全くできていないこと。さすが個人主義の国だ。でも昔のアメリカのパニック映画では、けっこう誰かが英雄的行動でピンチを切り抜けるんですけどねえ。
 

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2007.10.20

『大帝の剣』あら?あっらっらっら〜〜?不人気!?

Daiteinoken

 昔から阿部寛君が好きなので公開前から気になっていたんですが、やっとこさ観ることができました。…うん、まあ、こんなもんでしょ。みなさん、何を期待してたんですか。
   

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2007.09.12

本日修理三日目。(T^T)

 日曜朝に調子を崩して以来、すでにまる三日が経過した我が愛機、最後のモトローラCPUMacMini。
 調子崩したなんて軽いものではなくて、起動したままあとは延々と虹マルポインターがく〜るくる、く〜るくる廻っているばかり。
 OS×から備わった、『強制終了プログラム』なんて、まるでWindowsみたいな機能を起動させるとのべつ「応答がありません」のまんま。

ほんま、泣けるでぇ。(T^T)
 

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2007.09.09

インドみやげを貰う。

Indomiyage01
 先月からバイトで来てくれている別嬪さんスタッフが一週間近くインドへ旅行に行ってて、おみやげにとインド製のラーメンとスナック菓子をいただきました。
 右下の『Maggi(そう、あのブイヨンでお馴染みのマギーです)』マークのがラーメンで、のこりの三つは全部スナック菓子。
 パッと見、面白いのはラーメンがスナック菓子より小さいんですね。しかし手にしてみると、表記の100gとは思えないくらいなんかズッシリ…
 もちろん、さっそく同僚のみんなで食べてみました!
 

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2007.08.19

『ファンタスティック・フォー2~銀河の危機』キャラクター不安定、未完成作品

Fantastic4silver


 これまた、いち早く観させていただいたんですが…

 前作もそうでしたが、とにかく四人のキャラが全然立ってないんですねえ。
 それぞれホントに魅力がない。ここまでつまらない連中ってちょっと珍しいのではないでしょうか。
 肝心カナメの悪役にしても「おまえ一体何がしたいねん」って後ろからハリセンで頭をぶっ叩きたくなるほど存在が無意味。
 前回もひどかったけど、今回のは輪をかけて意味不明。
 

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2007.07.28

『トランスフォーマー』すごいのにつまらない。子供向けってことなんでしょうねえ

 いち早く観させていただいたんですが…
 マイケル・ベイがヘタなのか、やっぱしスピルバーグにセンスがないのか、どうにもつまらないのです。(´。`)
 昭和ガメラもたいがい子供向けで、当時小学校低学年だった私でもその幼稚さにはへきえきしましたが、それでもまだ毎作アイデアに工夫を凝らしてましたよ。でも最近のこうした作品は映像クリエイターだけが頑張ってて、シナリオの根底にあるべきモノの考え方とか夢が欠如してしまってるように思えましたねえ。

 

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2007.06.03

エライことです( ̄▽ ̄lll)//

0706coverblog_1

 さっき新しい記事をブログにアップしたときに、ふとカウンターを見ると、『333330』
 もーすぐ『333333』ぢゃないですか〜〜〜〜!!!!
 これって、すごくね!?(上野樹里ふう)

 ど、どなたかキリ番踏んだ方、この記事へコメントの形でなにかいただけませんでしょーか…
 いや、何ができるっつー訳ではありませんが。しいていえば、Top画を使ったポストカート進呈くらいでしょうか。
───ゑ、( ̄ロ ̄lll)んなもん貰っても仕方ない。そりゃそーでしょうけど。

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2007.03.07

 なかなか記事が書けません。(´。`)

 なんつうか、気力が足りないんでしょうね、家に帰ってからのやる気がおきませんのだ。朝の通勤時とか、会社で仕事してるときは「アレもしたい、コレもしたい」と思い、帰り道もそれを楽しみにしているんですが、家に帰って風呂に入ってメシ食って、酒を飲んで、自分の部屋へ上がると、なんか………

 ふにゃふにゃなんですよね。〜(;´д`;)〜

 よーするに、今バタバタ状態の激ジョブが続いているんで、気力を使い果たしてしまってるのでしょうが、だからといってバタンキューで寝られるのかというと、これがまた寝られないんですねえ。
 トシとると寝るのが下手になるとは聞いてましたが、ほんまに最近は4時間も寝られたらたいしたもんで。それ以上寝ると、たいてい悪夢を見てしまうんです。

 でも睡眠が足りているわけではないので、なんともかんとも。

 もう桜も咲き始めてたりしますが、どうやらあまりにヘンテコな気温の変化なので、焦って咲き急ぐ花もあれば、「いや、ここはひとつ様子を見て」みたいな堅実派の桜もあるようで、結局今年は一斉に咲くのではなく、むしろ長い期間桜を楽しめるのではないかとも思えます。
 早く京都のコンテンツ『おちこちぶらぶらよそ見旅』に桜ネタを挙げたいんですけど…文も書けたし、写真もスキャンしたんですが…いけませんねえ。どうも。

 (。-`ω´-)むむむ…そうこうしているうちに今夜も三時か…
ブログネタも何本かあるんですけど…難儀やなあ。

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2007.02.27

『バベル』は重くて難しかった…

Babel

 たまたま運が良くて話題の…いや、これから話題になるはずの『バベル』観たんです。

 (;´д`;)お…重かった………5トンはあったなあ。

 まあ、覚悟はしてましたけど。いや、どんな作品かは全然知りませんでしたよ。でも匂いっつーか、雰囲気ってなんとなく判りますよね、こーゆー作品って。
 内容やスタッフが言いたいことは『バベル』公式サイトにほとんど書いてあるんで、そっちをご覧頂くとして。

 あっ、そうそう、こちらに記事を書いたからといって、オススメしない作品ではありませんよ。ものすごくよくできた映画でした。たしかに菊地凛子さんはものすごい体当たり演技です。劇場でみなさんぶっ飛ぶことでしょう。

 でも、あまりにも重い…(;´〜`;)観ている間もいろいろ考えるし、やりきれない重圧感に押しつぶされそうになります。見終わった後もぐったり。
 体裁は『クラッシュ』みたいな同時進行収束結末型だし、因果応報というところも同じなんですが、こちらは都会に住む現代人独特の毒というか、脂っこさがあるせいかなかなか消化できないという感じがします。

 ただ、サイトのコピーにある『私たちは、いまだ、つながることができずにいる』ってのは、やっぱしなんか違うような…。まあ、初期企画段階ではそういうつもりだったんでしょうが、実際完成してみたらそういう上っ面な事よりも、もっと人間が生きてきた過去や、そのせいで生きてゆくために背負ってゆくことになる業(ごう)を描いているような気がしました。

 私はむしろ、バベルというタイトルには『どんなに高く積んでもいつか必ず崩れる砂上の楼閣』または『かりそめの繁栄』というイメージの方が強く感じます。
 貧富の差はあっても、とりあえず繁栄の中にあるのに、みなどこかひどく病んでいて必死にあがく人間たちというか、ハッピーエンドの筈なのに素直に受け入れられないし、旧約聖書のバベルとは直接関係ないけど、カインとアベルを意識せずにいられない登場人物もいるし、東京はソドムとゴモラよろしく、退廃都市の象徴以外のなにものでもないように見えるし、バスの乗客たちはバベルの市民たちなのか、ヘリコプターはノアに天から差し伸べられる神の手なのか…

 それともそういったことは全部私の思い過ごしで、宣伝コピーが全てなのか。

 私には難しい映画です。何年か経ったらフト解るときが来るのかも知れませんが。

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 ここからは追記です

 アカデミー賞が発表になって、いろんな意味で話題になったわけですが、あれからこの作品の噂を聞く度にちらほらと考えてみました。
 いや、映画の意味や賞を取れなかった理由とかではなく、なんであんなにしんどかったか。
 私の場合は、この作品のテーマやら脚本のせいなんかじゃなかったようで、一見オムニバスに見える編集の仕方に疲れてしまったようなのです。

 あらすじ紹介などでご存じかも知れませんが、東京・モロッコ・メキシコの三箇所でそれぞれ別に始まる物語が少しづつリンクしていって、最初は些細な事が最後には唸りを上げてひとつの大きな濁流になるという作り。
 手法自体は目新しいものでもないし、このそれぞれの物語そのものは普通の映画作品みたいなものなので、悲惨だろうが陰惨なリアリズムに裏打ちされたお話でもそれほど疲れなかったと思います。

 映画ってどんな作品でも、ある程度時間が経過するとその世界観や登場人物にある程度のめり込みますよね。ところがこの作品は慣れた頃に突然舞台が切り替わって、ガクリと現実に引き戻されるショックがあるんですね。

 これが実にしんどい。(;´д`;)

 『24』じゃないけど、細かなカット割りでリアルタイムを表現するのも苦手でしたが、舞台の切り替えるタイミングがチト乱暴だったのではないかと思うのです。小説の手法でいえば「そのころ、◯◯ではまだ◯◯で…」みたいな緩衝材的な持って行き方ってあるのではないかと。
 まあ、後半ではつながりが分かってくるのでようやくショックは和らぐんですが、どうやら最初は意図的に観客を混乱させたくてそんな紋切り型に編集しているように思えてきました。

 それにしても『ディパーテッド』が作品賞とは…アカデミー賞って大人の事情のてんこもりのようですね。

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2007.01.22

『墨攻』すごいスケールなのに撮影が下手でもったいない。

Bokkouposter

 「お前やったら絶対コレ、好きやで」とコミック版の原作を親友に勧められたのはもう10年前。
 絵はお世辞にもスマートじゃないし、主人公もブサイクで汚い。だけどその無骨な線からあふれでる“気”は筆者を圧倒し、壮大なドラマに心底惚れ込みました。

 中国は春秋、広大な大地は小領主たちの割拠する戦国、秦の始皇帝が今まさに統一へと動き始めた頃。非戦を唱え、質素と他者への無償の奉仕を尊しとした思想家・墨子(ぼくし)のもとに集った弟子たちは墨家(ぼっか)と呼ばれ、戦争を止めさせるための戦術のプロだったが、時代の流れと共に思想は薄れ、体制に迎合するまでに墜ちていた。
 秦兵10万の大軍が地方都市国家・遼城に迫る中、救援軍の派遣を依頼した墨家からやってきたのは、たった一人の男だけだった───

 今回、寝耳に水状態で突然『墨攻』映画版が完成した、と聴いて驚き、中国映画でアンディ・ラウが主演と聞いて二度驚いて。とにかく観たい、観たいの一心だったものの試写会は全滅し、やむなく友人から入手したのは英語と中国語字幕版のDVD。
 原作を知ってるからなんとかなるかと観始めてみると、英語はダメでも簡体字の字幕はけっこう解るもんなんですね。大昔、遣唐使・遣隋使たちが筆談でなんとかなったというのはあながち嘘じゃなさそう。

 で、肝心の映画なんですが───


 正直、すごいスケールなんです。いつもみたいに多分中国軍の協力を得てるんでしょう。CGではなくキューブリックの『スパルタカス』やデミルの『十戒』を彷彿とさせる実写の軍隊は圧巻。

 だけど奇妙なことにこの監督、アップを撮らない。主人公たちもみなバストショットが一番の寄りなんですね。結局全編通じて首上のアップはワンシーンだけ。
 あとはやたらロング、ロング、俯瞰。このたったひとつのアップシーンを強調したくてそうしたわけでもなさそうで、戦闘シーンでもみな妙に一歩引いてしまっているので、せっかくの迫力ある画面がみんな傍観者的な視点に修まってしまっているのがものすごく勿体ない。まるでスタジオ用の固定カメラで撮影しているテレビドラマみたいな構図ばかりなんです。

 この作品と似たシチュエーションでは2005年の『キングダム・オブ・ヘブン』がありますが、あちらはカメラが縦横無尽に映し出すエルサレム攻防戦は時にロングで城壁に群がる軍を描き、時にドUPで死にゆく兵士の顔までしっかりと映し出していました。

 お話は原作というよりも原案として使っている点は評価したい。筆者は、脚本というものは、媒体ごとに最も効果的な脚色をすることを尊しとしますので。
 だから原作コミックと同じ登場人物でも、意外な設定になっていたのには2時間枠に納めるための工夫としてむしろ賞賛したいと思います。

 映画のために加えられたキャラクターとしていかにも武人らしい弓の名手が登場しますが、なかなか良い演技を見せてくれますし、ヒロインとして登場する女性下士官も物語に花を添えています。

 本作品の目玉のひとつでもある、韓国から招いたアン・ソンギ演じる巷淹中(こう えんちゅう)将軍は原作よりも策士。
 ご当人は貫禄も味もあるのですが、先の撮影方法のためにどうしても群れのリーダーといった程度しか描けていず、死を賭しても兵士達がついて行こうと思わせるカリスマが画面に出ていないんですね。
 これはツライ。俳優の演技が画面にちゃんと描き出せていないんです。

 そしてテーマとしては人間同士の殺し合いの無意味さを徹底的に訴えたかったのだと思うのですが、戦術のエキスパートである主人公・革離(かくり。劇中では中国読みでグェ リー)はまるで実戦経験がないのかと思うほど、無惨に死に行く敵味方の兵士をみて動揺します。
 原作での抜きはなった白刃のようなギラギラした気、血のにじむ修行を極めた者だけがもちうるカリスマ性、そして思想家ならではの、自らにも厳しい戒律を課す革離のストイック性はずいぶん薄れてしまっています。
 悩む人間としての彼を描きたかったんでしょうが、この時代と舞台設定にしてはずいぶん甘い人物に見える。

 そういう意味でも、毎度の事ながら宣伝コピーがまずい。『10万の敵にたった1人で挑んだ男。』って…
 これでは彼の指揮下で死んでいった兵士は浮かばれません。

 実は巷淹中にしても結局は秦軍の将軍に過ぎないので、最高司令官である王からの帰還命令があると逆らえない立場ですし、革離の場合は軍の指揮を任されても所詮は傭われの途中採用だから不要になれば『狡兎死して走狗煮らる』の理屈通りに棄てられるんですね。

 醒めた眼でみてみれば中間管理職の悲哀を描いているようにも見える。
 でも、カメラワーク・アングルさえよかったら、もっとそれぞれの役柄や演技も光ったのではないかと思います。

 いやあ、ほんとうに勿体ない作り方をしてしまった作品です。

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2006.11.07

『トンマッコルにようこそ』着眼が良いだけに惜しい。

Tonmackol_1
 映画に関しては『オススメ座シネマブログ』ってのを書いてるわけですが、あっちはあくまで“オススメ”なので、せっかく観ても「あれ?これはチトちゃうぞ」「うわっ、おっしーな…」って作品に関しては何も書けないんですな。
 …ってことで、これからはそーゆーのも書いてしまおうと思うのです。

 ちゅーても、できるかぎり批判にならずに、んでもってやはり可能な限りネタバレに繋がりにくいように…というのは踏襲しようかと。

 で、『トンマッコルにようこそ』なんですが。
 

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