暑中お見舞い申し上げます。ヘイ、尻♪…でもトテモ苦労しました。

　今までこれほどお尻を意識しながら描いた絵は初めてです。でも、それ以上に、その数十倍難儀したのが、顔でした。

　8月娘のテーマは『ぷかあ』…で描こう、と考え始めたのがなんと6月11日！
　8月が「水ネタ」なのはもう決定事項って感じですので、それはエーんですが…水ネタと申しましても多うござんす、って処で毎月々々ウンウン唸り悩むのです。

　今回自分に決めたクリアしたい課題は
◎水しぶき　◎水の屈折　◎浮遊感　◎きっっつい陽射し感　◎髪や水着のウェット感　◎今まで描いたこと無いエロチックな構図
───でした。結果。《主役はオケツ♪》で描けました♪がんばりました。

　モデルはとあるフィギュアの画像。意外な事にこういう構図の実写でカッコイイお尻ってないんですね。やはりフィギュアって、理想の形状なのでしょう。
　いや実際、絵としてのオケツはかなり早期につかめたのです。いや哀しい事にほんまもんのオケツを摑んだわけではないですが。

　ところがいつもならワリとすっとつかめる筈の、顔が、頭が決まらない。何度も何度も描き直し、一日では描けなくて次の日も次の日も頭を顔を描き直してもやっぱり納得できない。

　なので日を置いてまた挑戦すること二度、やっとイケたかなといつもやるようにブログ＆Twitterのヘッダー用、iPhone用、アイコン用のトリミング展開をしてヤレヤレこれで一段落…としたのが7月11日。

　しかし、また数日置いて冷めた頭と眼で一週間後にもう一度観たら───
　(￣ロ￣lll)　あかんのです。やっぱり納得できない。なんで彼女はカメラを見てへんのやろう。そんな風に描いたつもりもないのに。ここらへんが絵というヤツの不思議なところですなー。

　顔だけならコッチは無視されて別の誰かを見てるって展開はまだ容認の範疇なんですが、なにより頭をもたげてる角度がどこかおかしい。
　せやからどうやっても肩の角度と合わずに違和感が…という原因には気付きました。でもこれまでも同じ事を感じては、同じ所を何度も何度も修正してきたのに、やっぱりどうしても違和感が拭えない…でもあきらめきれない。
　以前の自分ならそれでも生み出した娘なんやからこのまま行こうと諦めるんですが、それではやはり進歩がない。だからもういっぺんだけチャレンジしようと思いました。
「デジタル画はずるい」て言われようとも、線画のレベルから既に塗った部分の移動や色替えまでも、作画のやり方次第でいくらでも潰しが効く利点を使わないのは勿体ないのです。

　それでも結局、まるまる一日かかって描き直しました。結果だけを観たら自分でもどこが元のままで、どこが追加、どこが修正したかなどの痕はどこにも見つかりません。
　でも私は憶えているのです。下描きの時から何度も描いては消した事でこの世に残らなかった娘の顔を。すまん。でも君たちが居たから、今の娘が居るのです。活き活きとしたベストショットの娘、君の妹が。

　ところで、“こんなこともあろうかと”今年になって看板娘絵は背景から仕上げるようになったのは特に今回など人物が極まらない時は正解ですね。焦らないで済むので。ちなみに元絵は実写画像ですけど、白地からちまちまと描き込んでおります。
　この超ロングショットは暑中見舞用構図。ネットで知り合い、たまたまご縁あって個人情報の交換があった方々にはコレをお送りしましたが、8月娘と同じ絵では楽しみが少なかろうと一計を案じた結果、リアルハガキでは風景画としてご覧戴こうと考えました。

　───てことで、そうした方々にも満を持して彼女のお尻やらワタシ的に巧い事描けたと喜んだ水しぶきをどーんと拝んで戴けることとなったワケです♪

　ヽ(´∀`*)ﾉ　ほな、また。