七月。涼やかに、華やかに。
ここまで、デッサン力欠如による娘の描き方での苦労はいつも通り。
さて今回のハイライトとなるのは風鈴。
これは実物の見映えのいいのをひとつだけ持ってきて、消失点に合わせて配置
──────してみて、ますます描けるかどうか自信がなくなって。
まずは風鈴をひとつ実際に描いてみることに。
そんで、増殖しつつ配置。
デジタルのありがたさはこういうところにあるワケでして。
デジタルのありがたさはこういうところにあるワケでして。
のちに棚となる下絵に沿って、まず点から線へ、
線に並んだら個々に色や透明感をいじくって。その後、線から列へ…
線に並んだら個々に色や透明感をいじくって。その後、線から列へ…
こんどは列ごとに色の順を変えつつ、似た色が重ならないように、
さらに同じ色がひとつもないようにいじくって。
つぎは短冊も同じようにならないよう、向きを変えて、それに合わせて色味も変えて。
次は棚を描く。なんか、この時点で「失敗したかな…
ゴチャゴチャすぎて何が何やらワカラン絵になるんとちゃうか…
そんな不安で一杯です。しかも、背景もズンベラボンでは絵にならないわけで。
てことで光あふれる林を背景をとして配置。
さすがに風鈴をいじくるので疲れたので、
昨年春に描いた五月看板娘のハイライトとして
コマゴマと描き込んだ林をガウスぼかしで流用。やっと『セット』ができました。
(*´д`*)やっと娘の塗り塗りにかかれました。こっからが楽しい♪
でもこのベタ塗りの状態では浴衣というより、旅館の仲居さんみたい。
帯に絞り柄、浴衣に縞が入るとイッパツで浴衣っぽくなるから不思議。
でもまだ彩度の高い色味とあいまって銘仙っぽい。
目標はやはり柄染め抜きの藍染め。
なんせ天井がカラフルすぎるほどカラフルなので。
桔梗の花と萩の葉の染め抜き柄が入りました。
こういう真似ができるのはデジタル塗りだからですな。
こういう真似ができるのはデジタル塗りだからですな。
アナログなら最初に全部計画してからでないとこんな真似できんもんね。
桔梗柄をネガポジ処理、さらに色にもひと工夫。
柄がキマったので全体の影処理。
この時点ですべてが下に垂れていた風鈴の短冊に《風》のアレンジを加えます。
この時点ですべてが下に垂れていた風鈴の短冊に《風》のアレンジを加えます。
さらに風鈴や棚に遠近ぼかし処理を加えます。
娘に影が入って、背景にぼかしが加わると途端に立体感が増しました。
細部の仕上げに入ります。髪と瞳、さらに浴衣の色調整をして『藍染め』らしい色調に。
細部の仕上げに入ります。髪と瞳、さらに浴衣の色調整をして『藍染め』らしい色調に。
もうデジタル作画ならではの機能をフル活用。
アナログ派から「ずるい」と言われる所以。
うちわにこれまた過去絵の『ガッツ星人アマビエver.』を配して
ようやく全体にカタチになりました。
色調や画像の鮮明度を意識しながら描き込み省いてきたので、
娘も風鈴もちょうど良い具合に引き立て合う絵になりそうです。
でも、もっともっとそれぞれが引き立つように、一度アタマを冷やすべく
まる一日、観ないようにしてからあらためて《俯瞰の目》で再チェック。
ようやく全体にカタチになりました。
色調や画像の鮮明度を意識しながら描き込み省いてきたので、
娘も風鈴もちょうど良い具合に引き立て合う絵になりそうです。
でも、もっともっとそれぞれが引き立つように、一度アタマを冷やすべく
まる一日、観ないようにしてからあらためて《俯瞰の目》で再チェック。
版権関係なかったらBOOTHで売りたいくらいの
ガッツアマビエ:病魔退散祈願成就うちわ。
サイズ的には豆うちわですな。今回の絵の主役ではないので。
──────てことで、フィニッシュ。
浴衣と帯にハイライト部を加え、暗部にはコントラストを付けたので、
浴衣と帯にハイライト部を加え、暗部にはコントラストを付けたので、
娘がよりハッキリ浮き上がりました。
短冊も、うちわの風にあおられてるものだけ光を反射してるが如く真っ白に、
さらに判らない程度にダークなボカシを背景に加えて浮き立たせてます。
さらに判らない程度にダークなボカシを背景に加えて浮き立たせてます。
これがノートリミングの完成絵の全体。
当初は風鈴にも絵を入れようかと思いましたが、
当初は風鈴にも絵を入れようかと思いましたが、
無垢のガラスとして描いて正解やったと思います。
絵のヒントとなったのは失礼ながら私がまったく存じ上げず縁もゆかりもない
絵のヒントとなったのは失礼ながら私がまったく存じ上げず縁もゆかりもない
《川越氷川神社》さんの有名な《縁結び風鈴》というイベントらしいです。
これまた当初は他のお客さんもシルエットで描くつもりでしたが、
それほどドヤドヤと押しかけるような
無粋なものではないようで、ネットに上がっている画像も
無粋なものではないようで、ネットに上がっている画像も
無人もしくはモデルとなる女性がひとりかふたり写っている程度。
なのでいつものように娘ひとりで描いても違和感ないな、とこうなった次第。
毎月々々ウンウンと唸りウメク看板娘絵のモチーフですが、
今回はそんな難産のおりに、とあるフォロワーさんから別の絵に対して
「よい風が吹いて風鈴の音がするようなサワヤカな絵ですね」との
お言葉を戴いたのが天啓となりました。
<( _ _ )> ありがたい事です♪
ヽ(´∀`*)ノ ほな、また。
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