春風に乗って香ってくるのは───♥
それはともかく、今回は「木洩れ日の表現」だけで三日費やしました…これまで何度も挑戦しましたが、その時々でベストを尽くしてるとはいえどうにも不満で、ヒトサマの真似をしても実写をパクってきても「ナニカチガウ」「コンナンチャウ」感が拭えんのですな。
似顔絵なども同じですが、最近は特に食べ物や布、金属やプラスチックなどの素材感をちまちまと描き込むのが楽しくて楽しくて。
で、ヒトサマから「よく描けてる♪」と褒められる絵が描けた時って、頭で考えてタブレットペンを動かすと言うよりも、そのモノの手触りとか匂いとかを思い浮かべながら描いてるとある時点で『捉えた!』って感じられて描けてる時なんですな。
そういう意味では何度挑戦しても『どうにも捉えられてないな』と納得できないのが光と影、なかでも特に《木洩れ日》でして。
先の《風に乗って何かが香ってくる》話もそうですが、絵を描く人はそうしたいわゆる《シズル感》をどうすれば絵から感じさせるか…という命題の解決に腐心してると思うのです。
今月の絵でいえば、ムッとくる春の陽射しの日向臭さ、うっすらとした花の香りに混じる肉々しいハンバーガーの匂い(間違ってもマクドではなくモスのそれですが)、そしてもしも彼女が風上ならば、シャンプーと石鹸の香りに日なたにさらされた制服の独特な匂いが混じってるのが空気感。
今月の絵でいえば、ムッとくる春の陽射しの日向臭さ、うっすらとした花の香りに混じる肉々しいハンバーガーの匂い(間違ってもマクドではなくモスのそれですが)、そしてもしも彼女が風上ならば、シャンプーと石鹸の香りに日なたにさらされた制服の独特な匂いが混じってるのが空気感。
風の強弱でランダムに動き形を変え続ける木洩れ日も、桜の花びらを透かして届く光、枝で遮られてできる強い影、それらに邪魔されずに無数のスポットライトとして届く直射光が見せるハイキーでまばゆい色のコントラスト───
それとても、ディテールの積み重ねがどこかハーモニーのように全体を彩る、みたいなのが今回の理想の絵なんですが。
それとても、ディテールの積み重ねがどこかハーモニーのように全体を彩る、みたいなのが今回の理想の絵なんですが。
さて、どれくらい描けたといえるんでしょうねえ。この文章を書いている時点では、まだベストを尽くした感は残ってるけど、いつまでもその気持ちが残っているようでは進歩がないわけで。

実を言えば今回の娘のモチーフ、3月12日の『モスの日』用にと11日に描き始めたのに、ふと▼ここに木洩れ日が揺れて、そこにハラハラと桜の花びらが舞い散る光景が浮かんだのです。
途端に、ああ『モスの日』描いてるバヤイやない、この娘は四月の看板娘として降りてきたんやん…!と天啓を得た事に気づきました。
──────なので、看板娘に昇格したけど、やっぱりまず最初にハンバーガーをテッテ的に描きました♪もちろん、こだわったのはモスのジューシィな肉感とみずみずしいトマトの質感、そしてモス自慢のトマトソースのべちょたれ感♪

もっちろん、ハトロン紙製の紙袋も大事なポイントです───が、ここは我が創作世界の老舗、スタートレックコーヒーのロゴを。紙袋を横切る罫線の先には、宇宙最高の美しき艦、U.S.S.エンタープライズのシルエットが。

モスの魅力はなんといってもソースをひとしずくたりともこぼさずに完食すること。だから包み紙の中へかぶりつく為にも、カチューシャでしっかり髪を上げておかねばならんのです。
ところで私の大好きなBS1のカルチャートーク番組『COOL JAPAN』でのハンバーガー回によりますと、紙に包んだままハンバーガーを食べるのは世界広しと言えども、日本人くらいなんだそうです。とはいえコロナ禍の今、海外ではどうなったかは判りませんが。
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