今年の秋絵、テーマカラーにまっ黄ッ黄を選びました♪
今月の絵の為に得た最初のインスピレーションは『まっ黄ッ黄』。“黄葉”ですね。今まででは秋といえばまずカエデの赤しか思いつかなかったんですが、今年の9月娘が今まで“黄昏”やったのを“茜色の夕焼け”に切り替えた事を思い、黄色の秋に考えが及びました。
その答が『銀杏』やったのです。
しかしフト思えば今までの秋の風景写真でも、一度として被写体として銀杏を追いかけた事がないんです。なんでかなぁと考えてみたら、絵になるほどの銀杏ってたいていデカいんですよね。写真に収めようと思うと、基本がアオリアングルになる為に人物や建物などを絡めた構図が採りにくい。結果的に空バックに銀杏だけ…になってしまう。どうやらそのせいで狙わなかったみたい。
そういえばふと、京都で見事な銀杏の大木を見つけたものの、いざカメラを向けてファインダーに収めてみたら、どこから位置取りしても電線と電柱だらけの向こうに縛りあげられてるような気の毒なご神木に見えて、結局シャッターを切らなかった事を思い出しました。
でも、絵となると話が変わる。カエデの葉や樹よりはるかに大きな銀杏の黄葉は、たった一本でも存在感が違う。多少遠景ぎみでも葉っぱのカタチまで分かるんですね。───ということで今回、背景を描き込むズボラアイテムとして、まずPhotoshopの“カスタムブラシ”機能で吸うパターンの《銀杏の葉っぱブラシ》を作りました。
でも結局、人物も描き込み塗り込んでゆくとナンカチガウ感が湧き上がってくる。そう、ゴチャゴチャ感が否めないんですな。そこで卑怯なデジタルフィルタ技法を使ってニュアンスだけを抽出してみる。
何故か、銀杏並木に見える。同じ黄色の落葉樹の林でも、ポプラには見えない。不思議なもので、銀杏の葉っぱの形状が潰れてしまった画像を元にしてもこの雰囲気は出ませんでした。いわばこれが抽象化なんですが、私はこれが超苦手。大好きなんですが超苦手。
私が憧れる印象派の画家たち、どうしてあんな画が描けたのでしょう?モネの蓮なんて、近くで観たら絵の具のなすくりにしか過ぎないのに、なんで蓮に見えるんでしょうか。永遠の命題です。
ちなみに中UP画像ではフィルタ処理前の背景を使ってます。このトリミングになるとむしろディテールがあった方がペタッとした人物の塗りに合うんですねえ。
結果として今のところここ数年ですごく気に入った絵になったと思てます。
顔の前に一枚だけ落ちて来た銀杏も、ロングでは言われなければ気づかない。でも気付いてくれたら何か感じて戴けるかと。
ちなみに黄葉も「こうよう」と読みたいですね。「紅葉」とはイントネーションは違うんでしょうけど。
ヽ(´∀`*)ノ ほな、また。
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