例年は黄昏のトパアズ色、今年の九月娘は紅に染めました。
大阪ではどう辛抱しようとも九月の終わりまで真夏のまんまでクッソ暑いし、コヨミを観て無理矢理気分だけでも納得させようにも、秋ですらない。“残暑”と呼ぼうとも、体温を越える暑さは八月と何の違いもない、あいかわらずな温暖化まっしぐらの焦熱地獄の世界。…でも、真夏のようなはしゃぎっぷりで水や風を扱った絵にするのは何か“季が違っている”と感じるのは日本人のサガでしょうか。
そういう意味でも、晩夏の海辺ってのが条件をうまく満たしてくれて便利なのです。真夏アイテムの水や肌露出、ギラギラな太陽を出し放題にしても不自然でない。でも黄昏れてると“夏の終わり”感も出しやすいって事で。
まず最初に意識したのが《色》。私はつい見た目の印象に流されてしまう為に「黄金色の黄昏」の色合いにずっと引きづられてしまう傾向があるのですが、世界のさまざまな“黄昏時の浜辺”の画像を物色しているうちに、「バラ色のトワイライト写真」に魅入られました。
………そうか、お陽さんが沈む直前ってこんな色もあったよなあ。忘れてた。夕陽も長い間観てないし。
“アルプスの少女ハイジ”の第二話だかで、アルプスの山へ浴びせられた夕陽のバラ色の光に感動したハイジが「───ペーター!バラよ!バラの花だわ!!」と叫ぶ場面があったけど、たしかに涙が噴き出しそうに美しい夕暮れの光は所謂トワイライトよりも、“バラ色の夕焼け”の事が多いよなあ…と思い至りました。今更ですけど。

………けど、Twitterでもボヤキましたが、ほんまポーズ人形って、欲しいポーズほど可動範囲を越えててできんのですなあ。結局、腰椎を外して初めて“膝に頬杖を突いた体育座り”を実現できた次第。それでも頭を膝にのせかけてる感じにはなりませんで、何度も何度も下描きを繰り返して、まだ“のっかってる感”が足りないまま、妙に可愛く描けてしまったのを諦める事ができずに筆を進めてしまいました。

ただ、今回の娘絵のポーズ、狙い目はなんちうても“女性のうなじから尻にかけての曲線”に尽きるのです。ウェットスーツこそ着てますが、ぶっちゃけシルエットはヌードのそれ。肩甲骨と背骨の線と骨盤のシルエットを如何に美しく表現できるか、が主眼でした。
一年前、まして数年前の自分に比べれば多少なりともマシになったと見えれば嬉しいかぎりです。ヽ(´∀`*)ノ ほな、また。
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