どっぶ〜〜〜〜〜〜〜ん!! 暑中お見舞い申し上げます。
2008年にこんな絵を描きました。描けた当時、自分でも気に入ってましたけど、たまたま尊敬してた人から“巧くなりましたねえ”と褒められ、今でもすごく気に入ってる絵の一枚です。
もう12年も経ちました。干支がぐるりと一周。絵や創作物ってのは不思議なもので、技術の巧拙とは別にヒラメキというか“アイデアの神様が下りてくる時”てのがあると思うのですよ。この時がまさに、そうやったんでしょう。「エエ感じに描けてるなあ…でも◯◯とか△△とか、今ならこう描くかなあ」と思い立って、今月の看板娘として再登場願いました。


モチーフはもうあるのであとはアプローチのみ。そういう意味では“手抜き”かもしれませんが…
さてそのアプローチ、やはり2008年の絵を2020年の私が酷評する所から始めるのです。「どういうシチュエーションなのか。潜っている最中としてもポーズが不自然ではないだろうか。泡はどこから?もし泡がカメラマンのものとしても少なすぎる。水中での方向転換のいっときのポーズとしても違和感しかない。髪も水中では“もっとこう、ぶわ〜〜っと”拡がるものだ。明暗のコントラストもおかしい。そしてなにより、水中で眼をどれだけ開いてもキャッチライトはつかない。」
さてそのアプローチ、やはり2008年の絵を2020年の私が酷評する所から始めるのです。「どういうシチュエーションなのか。潜っている最中としてもポーズが不自然ではないだろうか。泡はどこから?もし泡がカメラマンのものとしても少なすぎる。水中での方向転換のいっときのポーズとしても違和感しかない。髪も水中では“もっとこう、ぶわ〜〜っと”拡がるものだ。明暗のコントラストもおかしい。そしてなにより、水中で眼をどれだけ開いてもキャッチライトはつかない。」
かくして、飛び込み直後の様子としてまず、“浮遊感”をメインにしようと考えました。プールにせよ海にせよ、底に足も付かないあの三次元的で圧倒的な水による広大な空間に飛び込んだ時のイメージを追いかけながら筆を進めました。
上には溢れるような光、光、光。そして足やお尻の下にはどこまでも深くて蒼い水底(みなぞこ)が拡がっている…そんな事を念頭に置きながら影付けなどをしていきました。
───そして、泡!どぼ〜〜ん!と飛び込んだ時はとにかく泡。あたり一面、大小の泡。でも彼女につきあって一緒に水中へ持って来られた大量の空気はすぐに水面目指して急上昇する───もちろん、身体がその寸法の数倍沈み込むにはかなりの高さから飛び込まなければなりません。競技の飛び込みとは異なり、お尻から“落ちる”ような飛び込みでは水面に打ち付けられるショックも抵抗も大きいでしょう。
結果、鼻をつまんでの飛び込みとなりました。
上には溢れるような光、光、光。そして足やお尻の下にはどこまでも深くて蒼い水底(みなぞこ)が拡がっている…そんな事を念頭に置きながら影付けなどをしていきました。
───そして、泡!どぼ〜〜ん!と飛び込んだ時はとにかく泡。あたり一面、大小の泡。でも彼女につきあって一緒に水中へ持って来られた大量の空気はすぐに水面目指して急上昇する───もちろん、身体がその寸法の数倍沈み込むにはかなりの高さから飛び込まなければなりません。競技の飛び込みとは異なり、お尻から“落ちる”ような飛び込みでは水面に打ち付けられるショックも抵抗も大きいでしょう。
結果、鼻をつまんでの飛び込みとなりました。
冥き水底の深淵さを加えたくて、背景の下1/3をコバルトブルーに沈め、さらに女の子も水の青被りを加えて、出来上がりとしました。
《暑中お見舞い申し上げます。》
ヽ(´∀`*)ノ ほな、また。
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