酷暑八月。夏が苦手な同志たち、がんばりましょう…_:(´ཀ`」 ∠):_
───とまあ、誰も見てないこんなとこで文句垂れても意味ないんで、誰も知りたがらない今月の看板娘の作画プロセスをダラダラと載っけてみます。珍しく各段階でスクリーンショットを押さえてたんで、自分用備忘録として。
まずは下絵。青芯シャーペンで描いております。スキャニングで捉えにくい色目なのでそうするんですが、捉えにくいのでフォトショで強調しないとここまで見えません…
墨線…というか、私はこの春から0.2mmのBかHBのシャーペンで線入れをしております。0.3mmや0.5mmよりはるかにキリッとした線が引けるのですが、なんせ細すぎるので折れやすく、2Bの芯に至っては力を込めて描くと《折れなくても縦に崩れる》ほど。
それをダマしダマし描いて行くのです。「ボールペンで描けば?」と思うんですが、私は下絵段階での迷い線と描き直しが多いので、ボールペンはもちろん漬けペンでもインクや墨を弾いてしまったりするので、結局シャーペンが向いているというのが現状です。
それをダマしダマし描いて行くのです。「ボールペンで描けば?」と思うんですが、私は下絵段階での迷い線と描き直しが多いので、ボールペンはもちろん漬けペンでもインクや墨を弾いてしまったりするので、結局シャーペンが向いているというのが現状です。
スキャン後、はみ出しや強弱の平均化を図り、色調補正で線の色合い変えます。今回はブルー系。
色パートごとにざっくりと塗りつぶして行きます。今回は水着と肌のみなのですが、シズル感がメインの絵なので、さまざまな効果を考慮しつつ、色を配置していきます。
今回の絵のキモは『光の波紋』。とにかくたくさん集めた実写の水中写真とにらめっこしながら波紋を描き込んでいきます。
同時に水中ならではの無重量感、浮遊感の象徴でもある髪の毛のゆらぎを一所懸命再現───。
同時に水中ならではの無重量感、浮遊感の象徴でもある髪の毛のゆらぎを一所懸命再現───。

海底(といっても水深は2m程度の想定)に映り込んだ光の波紋をぶちこむ…真上からとかの画像はけっこうあるけど、この角度からのはなかなか思うのが見つからない。なので脳内シミュレーションで描いたり、描いたのを変形させたりして海底を埋めて行きます。

水面は凹凸がランダムなので、波紋は所によってはハッキリ、違う所ではぼんやり。その辺も加減しつつボカシや重ね合わせを調整。
奥行きが大切なので水の透明感と同時ににごりによる霞み方などを試行錯誤しながら何度も何度も微調整。この辺のやり直しの繰り返しはデジタル画ならではのありがたさ。
背景を描き込みました。水中と水上の描き分けでは大気の存在が彩度の違いになります。空中は水中より遥かに遠くまで見えますが、散光する度合いは水中の方が強いのです。従って波も遠くの細かい所までがんばります。そして海上ならではの雲。
水中では海底との距離感が決まり、影が入って浮遊感が増しました。
気持ち的にはこれで完成!!───と思いましたが、俯瞰の視点で観られてないので頭を冷やすために時間を置きます。
気持ち的にはこれで完成!!───と思いましたが、俯瞰の視点で観られてないので頭を冷やすために時間を置きます。
時間を開けての見直しで、人物がハッキリ見えすぎてるのがわざとらしさの原因と気付きました。そこで人物にはさらに色調整をして海底からの青い反射光を加えます。これでカメラと人物との間の距離も出せました。
最後に、画面に動きが足りないと感じました。そこで人物を左へ。雲は右へ。これで泳ぎ去る“動き”が加わりました。
雲は右へ移動させただけでなく、左右ひっくりかえし、さらに描き足して水面の波のラインと合わせて人物への視線誘導とします。
これで完成です。これにて───
『暑中お見舞い申し上げます。』
ヽ(´∀`*)ノ ほな、また。
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