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2015.01.22

神戸南京町『MERIKEN HATOBA(メリケン波止場)』うまし食、美味し話、旨し酒。

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 昨年12月20日に前を通ったときに、その迫力のディスプレイが面白くてこうして写真だけ撮っといたお店。
 まさかひと月後におもいっきり楽しく飲んで食べて喋りまくる事になろうとは。縁というのは誠に不思議なもんです。
 

 お店の前にドカーッと置いてあるのはてんこもりの牡蛎。そしてデッカイ二枚貝。ははあ、牡蛎の専門店か。日本版のオイスターバーみたいなもんかな…
 (。-`ω´-) まあしかし牡蛎フライは好きやけど、生は苦手やからな…前回はそう思たので、生牡蠣が大好きなダイバーが趣味の友人に教えたったら喜ぶやろな、いや、もしかしたら知ってるかな?くらいの気持ちで通り過ぎただけでした。

 今回はたまたま昨年5月にも訪れたこのお隣にある『神戸びいどろ』というガラス小物のお店を出て、さて晩ご飯はどこにしよか…となった時に、脳内で候補にしてた数軒の店よりもこの大迫力に惹かれ、さらに連れが「馬刺しって書いてありますよ♪」と赤提灯を指さして…

 ( >_<) うおー、馬刺し!…まあ他にもいろいろメニューが書いてあるし、と思い切って入ってみた次第。
 『MERIKEN HATOBA』という屋号やと云う事、お箸が出てきて初めて知りました。

Photo
 
 で、話を聞いてみるとこちらで出してくれはるのは『蒸し牡蠣』とのこと。
 それならイケるな、と5個一人前のを発注。

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 乗ってるのが標準的なレモンなので、身は6〜70mmくらいの大きさ。蒸し牡蠣って初めてやったんですが、海水のまま、潮のみの塩味がめっちゃ旨くて。昔、宮島でも焼き牡蠣を食べたんですが、牡蛎ってこんな旨いモンやったのかと再発見した気分です。
 実は2kg(貝殻含めて)約20個で¥2,800?て選択肢も薦められたんですが、色々食べたかったしどんなのか不安もあったので…
 でも次回はそっちでもええなと思いましたなあ。聞けば一人でやってきて食べるひとも結構いてはるそうで。まあこれならたしかに飲みながら食べてしまうなと納得。

 店の構えやメニューのやる気度もですが、店に入るなり惹かれたのがお酒メニュー。
 いま日本酒にハマって行ってる私にとって、近畿脱出速度に至れない現状ではなかなか地方の地酒にはお目に掛かれんのですが、こちらでは山口を中心に未体験のお酒がずらっとありましてね。

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 しかも罪なコトに『利き酒セット』としてこんなふうに三種愉しめるのが…たしか三通りほどあったと記憶してます。ちなみに今回いただいたのは山口の地酒三種のヤツ。
 手前のアテは『大貝』だそうで、ひとつを真っ二つにわけても酒のサカナに丁度なサイズで。もろ、日本酒のための料理だらけなんですなあ。

 (* ̄_ ̄*) またご主人が実に話し好きで。それも一方通行でなく、話す、聞く、突っ込む、返す…と実にフットワークのええ会話をされる方で。これではついつい載せられて注文してしまうわね。
 しかもマジで旨いんですよ、料理が。上手なんですよ、出し方と薦め方が。
 上の“利き酒セット”の土台、転けんように杯に合わせた穴があけてあるんですが、この台自体もご主人の手作りだそうな。酒の名札が置いてあって、ちゃんと覚えてられるようになってるのもたまらんでしょ。
 
 ちなみに左端の『東洋美人』てのはJALのファーストクラスで出されてる酒で、国賓を招いたときの政府主催の晩餐会でもコレが出るんやそうな。

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 そしてここで私のお目当ての馬刺し。去年…いや、もう三年前か。…に慰安旅行で阿蘇まで行っておきながらドヘタなコーディネーターのせいなのか、ロクでもない団体ツアー客向けの料理しか出なかった悔しさをやっとこれでリベンジ。

  (´;∀;`) 文字通り…ウマかったよ…

 次にオススメ上手のご主人のクチグルマに乗ったのが、名前だけ聞いてたけど瓶単位で買って台無しになったらと手が出ない食べ物リストの上位にあるヤツ…『イカの酒盗』しかもキモ入り

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 これはたしかにスゴかったなあ。(>へ<) マジで染み渡るウマさっちうやつでしたね。
 小五のフナの解剖体験以来、魚介アウト歴10年でようやく白身魚の刺身で復活しはじめ、酒の助けを借りつつ30代で人並みな食べ方ができるようになり、40代で魚好きに昇華し、生臭さ由来のものは征服できたものの、どうしても解剖学的な食べ方になるものは苦手でしたのよ。
 つまりホタルイカとかカニの胴体内部とか、舌というセンサーで判断しつつ脳内で解体新書が描き上がって行ってしまうんですな。

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 日本酒メニューばっかりかというと、上のようなスペアリブも。
 実は私が店に入ったときから隣席に上品なのになんとも不思議なオーラを放つ陽気な女性がひとりで飲んで居られましてね。その方がコレを美味しそうに食べてはったのでつい。
 プライバシーの侵害になってはイカンので詳しくは書けませんがこの女性、利き酒師(士?)の免許は持ってはるわ、日本舞踊のセンセやわ、ほかにもなんやかやな御方で、バックヤードがスゴいんですが全然お高いとこもなく、話はおもろいわ楽しいわ、それでいて品があるという。

 (* ̄_ ̄*) 道理でオーラも出るわな…。連れと三人…いや、店のご主人も交えてめっちゃ盛り上がりました。
 そんなこんなで酒もすすみ、ウイスキーも好きやという話になって「そんならコレ、飲まはりますか」と出してくださったのが───

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 Σ( ̄ロ ̄lll)ノノ なんとぉおおおお!我が愛するサントリー角瓶、しかもモルト原酒!!!

 酔いもぶっ飛びましたね。写真は戴いて帰った空瓶を自宅で撮ったもんですが、たしかに飲み慣れた角瓶でありながら、腰も構えも全然違うんですよ。旨いのなんの。
 帰ってからググって見ても市販してないんですよね。記事を書いてる人もいますが何年も前。

 そしてもうひとつ気になる酒を戴きました。店の前にも並んでましたが、入店したとき後ろに並んでたのが『獺祭(だっさい)』という山口の地酒。

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 グラスで飲むの、正解ですねえ。(* ̄o ̄*)。oO 私はぐい飲みでもゆっくり香りを愉しむ方ですが、いかんせん空気に触れる液面の面積が小さいので、このグラスほどには開かないですから。
 足つきのお蔭で手に持つ事による液温変化の心配もないし。逆に温めて開かせるのも簡単ですしね。

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 いよいよシメとして…普通ならアッサリしたのを頼む所ですが、スペアリブさえ脂っぽさがなく何本でもイケそうなノリだったので逆にこんなのが食べられるんですねえ。
 今回は見送りましたが、メニューにはお好み焼もあるというフトコロの深さ。

 お肉はいわゆるホルモン。それもハチの巣、肺といった低脂肪高タンパク系。麺はモチモチ。
 ハッと気づくと時間がヤバイ。なんせ場所は神戸南京町です。私は奈良県との県境まで帰らねばならない。
 そうなんですよ、開店すぐに入って、そんな時間までアッという間やったんです。
 ふた口ばかり食べて、テイクアウトにしてもらいましたが、次の日に温め直してもモッチモチのまんまでした。これにはびっくり。

  (´;ω;`) いや〜〜、なんやかんやあって節約・辛抱・雌伏の10ウン年やったんですが、こんなシヤワセな思いをしたのはまさにその前以来かも。
 まさに、うまし食、美味し話、旨し酒、そして出逢いでした。ありがたやありがたや。

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 ヽ(´∀`*)ノ ほな、また。

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