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2013.03.11

進化した中田昌秀氏の『1cmの宇宙』に浸る。これはガラス工芸でありながら、もう魔法である。

1mm_universe1865

 琥珀色の宝石の中、永劫の刻の中に封じ込められたドラゴン。しかし、その尽きせぬ魔力は、封じられた今も闇の中で妖しい光を放ち続ける───
 ぶっちゃけて言いましょう。ゲーマーの皆さん、いやさ、別次元の動物や魔法を信じるあなた、これ、欲しくないッスか?

 私はゲーマーではないけど、モノに込められた魂に共感するココロの持ち合わせはあります。
 同時に、物質に宿る魂や意思の存在を心底から信じている者であります。

 ちなみにこれは大体ですが、実物大。素材はガラス。
 物理的には液体のカテゴリーでありながら、我々の時間感覚ではいわゆる固体の姿を取っている不思議な物体です。
 ───はい?あ、もっと近くでちゃんと観てみたい?あわてなさんな、ちゃんとアップでも撮っていますよ……
 

 実を言えばこれはガラス工芸品。
 ちょうど昨年の事です。神戸元町トアロードにある、大好きなガラス工芸品のお店の美人店長さん&店員さんコンビに教えてもらって、そこから坂を下る事200mにあるトア・ギャラリーで個展を開いておられたガラス工芸作家の中田昌秀(なかだ まさひで)さんにお逢いしたのは。

 その時の記事はこちら→《中田昌秀氏『1cmの宇宙』小さなガラスの中に、それはありました。》

 私がよく訪れるそのこぢんまりとしたギャラリーは、一年中さまざまなクリエイターさんが入れ替わり立ち替わり自作の芸術を展覧されてるお気に入りの空間なのですが、ふらりと立ち寄るだけではもったいないくらい魅力的な作品に出逢える事が多々ある、素敵なギャラリーなのです。

 中田さんはスラリと背の高い上に垢抜けたお洒落をされる方で、同じ芸術家でも、どちらかといえば工芸品の作家さんと言うよりも役者さんのような雰囲気。
 実に上品な物腰でお話をされる方で、訊ねれば「えっ、それってヒミツというか、そんな事言っていいんですか」的な事まで惜しげもなく熱心にそれぞれの作品の解説をしてくださいます。

 逆に言えば、マネできるならどうぞどうぞ、という程、その精緻な技術とセンスは他の模倣や追従を許さないということでもあります。
 前回は帰宅後に記事をしたためるに当たって、会場で戴いたハガキを元に記事にしました。

 が!

 なんと今回は、直接撮影を許可頂いた画像で紹介させて頂いています。先の“制作秘話”と同様、実物をいくら真似ようとしても絶対に無理なんですね。
 さあ、さきのドラゴンをアップでご覧戴きましょう。

1mm_universe1865up

 これ、実物の250%は伸ばしてみています。
 それでもこれほどの精細さなのですよ。(゚ε゜;)しかも、ガラスなのです。

 お許しを戴いているのでバラしますが、一枚のガラスの内側から絵柄になるもとのモチーフをルーターで削り、裏側から色や部品となるものを削った中へ詰め込み、炉に入れて焼成し、さらにその上からもう一枚のガラスで封じてまた焼成し、そののちに周りを割り出してから鋭い部分を丸く削って、また焼成して柔らかい印象に仕上げておられるのだそうです。

 分かります?(;´▽`;)ノ

 ぶっちゃけていえば、いくら説明をここで書き記したところで、実物を観ないとそのすごさの1/10も伝わりません。
 なぜなら、これほど小さいにもかかわらず、我々人類の両目で観るとマジで『3D』なのが分かるからなんですよ。
 奥行き、空間、さらには今にも動き出しそうな“動感”にあふれかえっている。

 そして、その中心となる絵柄の大きさがだいたい、1cmくらい。
 このドラゴンもですが、ものによっては夜光塗料などを使ってあったり、ラメが入れてあったり、その表現の幅はまさに千変万化。

 今回は昨年のご縁でDMを戴き、この日に訪れるのを楽しみにしていましたが、そのDMでも、さらに以前に彼を知って以来、ブログやTwitterでその後のスケジュールや新作の変遷を拝見してきました。

 もうね、一年前に拝見してから、どんどんどんどん進化されてるんですよ。

1mm_universe1866

 上のふたつは前回でもお目に掛かったシリーズ。
 左は富士山と群雲、右は針葉樹と夜空のモチーフなんですが、じつはいずれも蓄光素材を使ってあるために、暗闇に持って行くとどちらもボンヤリと光るのです。

 しかも右は夜空にオーロラが浮かぶという、とんでもないギミックが仕掛けられているんです。
 画像はだいたい実物大。マジでこの大きさなんです。

 ( ̄ロ ̄lll) はい?よく絵柄が見えない?ならばクリックしていただければ、もう少し拡大しますのでお試しください。
 ちなみに、私が昨年拝見したほかのシリーズは▼こんなかんじ。

Shotaijyo

 これはDMハガキからのスキャンなので、実際の輝きや奥行き感はないに等しいですが、絵柄の雰囲気などは分かっていただけるかと思います。

 はっきり言っときますが、本物観たら『キュン死に』しますよ…( ̄▽ ̄lll)

 ご本人がダイバーってこともあり、昨年は海の生き物のネタがほとんどでした。
 加えて銀河、惑星、流れ星などの天文系や、少しだけユキヒョウとか虎がありました。(▲これもクリックしていただければ、実物に近いサイズに拡大します。それでも、その程度の大きさしかないので、とんでもなく精密で精緻な工芸品だと言う事が分かっていただけると思います。)
 それらもですが、もうまさに『森羅万象』すべてにひろがっていってる感じです。

 それが紆余曲折を経て、いつしか、動物、昆虫を経て、妖精やドラゴンなど、想像上の生き物も作品に入れてみようという気持ちになったそうです。
 私は虫が大の苦手で、実物はカブトムシやトンボといえども数秒と見ているのも嫌なのですが、中田さんの作った作品───上記の中にもいくつかありますが、まさに琥珀に閉じ込められた虫の化石そのまま(ただし大きさは1cm前後)で、あまりの美しさにどれだけの時間、食いついて観ていた事か。

 さあ、そしてこれがそういったラインナップ。▼

1mm_universe1862

 フェニックスはおるわ、サラマンダーはおるわ、ユニコーンも…。
 (。-`ω´-) ねえ、絶対魔力が封じられてますよね、これ。

 てな具合で、会場で食い入るように(いや、実際食い入って)作品に見入ってると、スタッフだとおぼしき女性から声を掛けられましてね。
 しばらく中田さんの作品の魅力について喋ってるうちに、実はその方も中田さんの1ファンで、私があまりにも作品をガン見してたので、話しかけてくださったのだとか。

 ノ(´∀`*) いや、ぶっちゃけた話、けっこう可愛い女性で…

 思わずべらっべら喋ってしまいましたが、ハテ、お名前を伺ったものかどうか年甲斐もなく迷って…ちうのは、実はギャラリーを訪れた3月9日は私の52歳の誕生日やったんですがね。
 結局、楽しくお話しさせていただいたものの、普通にご挨拶してお別れしました。

 まあ、女っ気のない寂しい私に、神さんが可愛い女性とたまさかの会話の機会を与えてくださったんですなあ。ええもんです、知らない人、でも趣味の合う人との会話というものは。

Shotaijyoomote

 というわけで、中田さんの今後の展覧会スケジュールは上記の如し。
 神戸元町トアロード、 TOR GALLERYでの開催は3月15日まで。
 お近くで開催がある場合は、絶対に観ないと損です。これだけは間違いない。

 ヽ(´∀`*)ノ ほな、また。

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