『乙嫁語り5巻』(*´ω`*) な顔になりっぱなし♪
あの待望の続刊が去る1月15日に発行されました。私が2013年に最初に買った本となり、そのほのぼのとした内容、もう読みながらずっと(*´ω`*) な顔のまんま。
なんか、ごっつゲンがよろしいな。で、気分良くなって、前から描いてみたかったんで……
5巻の主役はあの超破天荒型根源的騒音体のWエンジン、ライラとレイリなんですが、大好きなアミルさんを描いてしまいました。
アミルさんで正解でした。(;´д`;) たった一人でも、テキトーに手を抜いてさえ、めっちゃめんどくさいわ、この衣装。
いったい森薫という作家さんは、どんだけ絵を描く事が好きなのか。ひとコマひとコマ、味わって味わって、それでも見飽きないペン画の至宝のひとつがこのシリーズ。
絶対アニメ化は無理やね。よおこんなん、えんえんと描いてはるわ…とずっと思てましたが、ほんまに描いてみたらマジ大変。
描き込みとかざっくりマネしようとしてみてビックリ。ほんとに簡単なトーンだけで、ほとんど掛けアミで構成されてるんですよ、衣装。
まして双子の話はかならず二人でコマに納まってるので二倍、いや、その手間暇は二乗倍ですよ、これ。
それはともかく───
もう、ほんまに、ただでさえマイペースな人だらけの『乙嫁語り』シリーズで、最高峰とも言えるのがライラとレイリ。
実際、おつむの構造もその何をしでかすか判らん“おこちゃま”なわけですが、漫画で観ているこちらとしては微笑ましい、で済みますね。
それでもハラハラ、なんかこっちまで彼女らのお母さんにでもなったかのように心配になる。
そんな双子ちゃんでも、結婚式はさすがに大人しくなるかと思えば、最初から飛ばす飛ばす。
お話自体はある意味、BSプレミアムでやっても不思議でないほどの詳細さで綴られる、この部族の結婚式のドキュメンタリーみたいな内容なんですが、なにせ軸になってるのが双子ちゃんなので飽きさせません。
ヽ(´∀`*) いや、むしろ好奇心旺盛でああいったドキュメンタリー紀行番組の好きな人も満足、美しい衣装とべっぴんさんがガンガン登場する絵柄に惚れた人も満足、さらにドタコメの大好きな人さえも満足させてしまうという、ものすごく贅沢な一品ですね。
しかも、描くも描いたり、今までもそうでしたが、あえて言います。
(;@д@) 森薫は ばけものか。
そら、アシスタントさんも居てはるやろけど、よぉこんな絵を延々と描けるもんです。
最初にアミルさんの楽描きをご披露しましたが、マジで“絵を描く”という行為自体に麻薬的な陶酔感を憶えるような人でないと絶対に漫画家なんて商売は無理や、と確信しましたね。
絵のテクニックはもちろんですが、このひとの笑いのセンスが素晴らしい。品があるんですね。
ジワッと来て、そして笑えて、またジワッと来る。
昨今の安っぽくなったコント風なボケとツッコミ漫才の、さらにもどきの漫画が増えている中、いつの時代も人の笑いを誘う作品こそ、『本物の笑い』ですね。
5巻ではこのシーンに一番惚れました。
スペンサー・トレイシー、エリザベス・テーラー主演の名作『花嫁の父』に代表される、娘を嫁に出す父親デフォルトの光景。
───なんですが、ここに至るまでの経緯がホントにえんえんと“お祭り”で、双子ちゃんにとってもこれまた単純に“お祭り”だったのが、初めて自分たちが今やってる事、これから自分たちがどうすべきなのか、恐い恐い(…の割には本気で恐れた事などない双子ですが)筈の父親の涙で知るんですね。
その二人の表情。もう、役者が芝居してるとしたら、これだけで演技賞をあげたい。
山田芳裕氏の『へうげもの』で、主人公・古田織部が目指す目標のひとつとして、タイトル通りの“ひょうげるとは(真の笑いとは)如何なることか”があるのですが、6巻でそれを弟子に示すため、奈良の興福寺にわざわざ出掛けて仁王様を見ながら爆笑する場面がある。
いわく、作品に凄味を醸したいがゆえに、写実を滑稽なまでに逸脱してでも技法を必死に模索してこうなった、その必死さこそ可笑しいのだ、と。
イマドキのバラエティ番組などで、芸人と称するタレントが他者を貶め辱めて『嗤う』嗜虐系の下品で残酷なエセの笑いではなく、自分の体験経験と照らし合わすことで初めてその懸命な行動が笑いを誘う、高いテクニックを必要とする“笑い”、時と世代を超えたのほんものの“笑い”の手法がこれでもかと多用されているのが『乙嫁語り』であり、森薫さん作品の笑いなんですね。
私は毎巻、思います。
こういう作品こそ、後世に遺して欲しい。遺すべき文化であると。
ぜひ、あなたもこの素敵で壮大な、そしてきびしい自然の中で温かい愛に溢れる生活の記録を読んで、その世界へどっぷりと頭の先っぽまで浸ってください。
ヽ(´∀`*)ノ ほな、また。
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コメント
管理者様
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投稿: ぐるなびアフィリエイト運営事務局 | 2013.01.24 18:26
毎度です!
オッパが以前ブログに載せているのを見て、気になり即購入してから、ハマってしまいました。
絵も綺麗ですが、面白いです!!
神坂智子さんのシルクロードシリーズが、好きだったのもあったのか?何回も読み返してます。
次巻いつ出るのかなぁ?
投稿: くらりん | 2013.01.24 22:32
おー、くらりん♪ヽ(´∀`*)ノおひさです!
でしょでしょ、この作品はほんまに素晴らしい!
私の記事で『乙嫁語り』のファンが増えたのならこんな光栄なことはありませんわ〜〜!
(;´д`;)でもいま出たばっかりやから、次はさすがに早くて今年の年末ってトコではないですかね?まあ、お楽しみに!
投稿: よろづ屋TOM | 2013.01.24 23:35
ぐるなびアフィリエイト運営事務局御中、中條さま
ご丁寧にありがとうございます。
他に戴いたコメントも読ませて戴きました。近々に検討したいと存じます。
投稿: よろづ屋TOM | 2013.01.24 23:40