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2012.11.18

時代劇好きなら必見!『薄桜記』ネタTwitter上の乱舞に便乗♪

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*上の画像のクリックでNHKのサイトへ跳びます*

 この作品、テレビから時代劇がウントコ遠ざかった今、いろんな懐かしい時代劇を思い起こさせるリメイクネタとして最適と言えるのかも。

 ひとつはもちろん同名の『薄桜記』。ちうても、51歳になる私でさえこの作品を知りませんでした。
 最後の映画化は1959年なんですが、なんせ邦画は利権の関係か人気の度合いか、今のテレビではよほどのメジャー作品でないと放送されない傾向がある…ちうのも理由ですが、もしかしたら?の私なりの答えはまたのちほど。

 ウィキに依りますと、あとは新歌舞伎座などの舞台上演のみ。これはお金の関係で無縁。

 ググった人ならお気付きでしょうが、じつは腐女子に絶大な人気をもつ深夜系アニメに新撰組をオカルティックに描いた『薄桜』というのがありまして、最初はそれの実写版をNHK、それもあの山本耕史くんが演じるのかとぶったまげて、アニメの実写化基本的に反対な私ではありましたがチラッと見てみてもっぺんぶっとんだのがこのBS時代劇『薄桜記』

 というのも、主人公の名前が丹下典膳いうやないですか。
 

 ( ̄へ ̄;) はて…?典膳といえば倉田典膳、つまりいわゆる鞍馬天狗のリアルネームやったよな?
 でも、丹下と来れば当然、何度も映画化され、テレビ放映もドラマでもやってた『丹下左膳(たんげさぜん)』大好きでした。

 私が思い描く丹下左膳とは、正義の為または親しい人の仇を討つ侍または浪人の話がほとんどやった昭和のチャンバラ映画全盛期に於いて、なんとなんと、私利私欲の為に暗躍する唯一とも言えるダークヒーロー。

 しかもその姿、月代(さかやき)伸ばし放題ボッサボサのブラシみたいな浪人独特のヘアスタイルに片目片腕(いまは隻眼隻腕って表現するんでしょうけど)。

 だから刀を抜く時はサヤをクチにがっきと加え、残った右目で相手をジロリと睨みながらズラリと抜き放つのがちょうど“見得を切る”カタチになってめっちゃめちゃにカッコいい。

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 ───しかも普段は大酒食らうわ、だらしないわ、女と見れば色目を使う(片方だけですが)わ、白に黒襟、裏地は真っ赤っかの着物をフンドシ丸見えの着流しで大股で闊歩するわ。もう、無茶苦茶さが実にワイルド…いや、もう野卑(やひ)でたまらん魅力やったんですな。
 これがまた、強い強い。片手でふりぬく一刀流の冴える事冴える事。片手なので構えも独特。武蔵の二刀流の真逆でもある。

 最近ではトヨエツこと豊川悦司氏が映画で演じたのが最後でしたが、昔はTVシリーズはもちろん、私のハンドルネームのもとになった萬屋錦之介さんも数本演じておられるほどの人気作。
 歴代の丹下左膳とそのビジュアルはこのサイトがごっつ詳しい。

 しかし、そんな丹下左膳も、もとは歴とした武家の出。それが、とある陰謀に巻き込まれて隻眼隻腕となってやさぐれていくわけですが、それはまたべつな話。
 いま年末に向けてTSUTAYAが¥100レンタルやってるからチャンスかも?

 さあその丹下左膳が原作:五味康祐、脚本:ジェームズ三木となれば、もしかして丹下左膳をモデルに使った別作品?とか思って観始めたんです。
 当初、典膳は歴とした藩の将来を有望視される若侍。それがとある事で片腕を失う事に。
 おお、やはりこれは丹下左膳のアナザーストーリーなのか───?といぶかしみつつもアレンジを楽しみにしつつ見てゆくと、だんだん違っている事が分かってきて。

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 オマケになんと、第四話でめっちゃ日本史的にもメジャーな人物が登場。
 その名は中山安兵衛!
 Σ( ̄▽ ̄lll) ええええええ!典膳は赤穂浪士と絡んでいくんか〜〜〜〜。

 忠臣蔵きっての人気キャラNo.1、中山安兵衛あらため堀江安兵衛だからたまらない。なんと、江戸の町道場での典膳の弟弟子に当たるという設定。
 どこまでがフィクションとかは別として、この二人の絡みに加えて、典膳が右腕を失う原因となった人物がこれまた愛して止まぬ妻の、実の兄───。

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 この典膳のけなげな妻・千春との純愛とすれ違いが物語に華を添える。これはもう、おばちゃんハートにはたまらない。(´∀`*人
 ちなみに中山安兵衛を演じる高橋和也さんは、私も大好きな韓国俳優イ・ビョンホンの声を宛てる声優さんでもある。

 さらにスゴいのが、典膳は安兵衛とは対極となる吉良家に仕える事となるのですよ。こっちの方には、おっさん魂が震えるわけです。(´へ`*)9
 ご存じない方のためにあえて書くなら、吉良家の隠居、“吉良上野介(きら こうずけのすけ)”こそ赤穂浪士目線における忠臣蔵という、物語においてのラスボス、仇敵、悪の権化なわけです。
 この吉良上野介を演じるのがソルボンヌ大学でというインテリ俳優、長塚京三さんてのがまたたまらん。
 これまで『仮名手本忠臣蔵』以降に描かれてきた、頑固でイケズで憎まれるだけやった吉良上野介が、彼の旧領地の人々が語り伝える、実像と言われる“吉良さん”に近い描写なのがまた興味深い。

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 このへんは脚本のジェームズ三木氏ならでは腕の見せ所でしょうね。
 逆に言えば、1959年に映画化された時は吉良上野介と言えば、日本中が知るダースベーダーなみの決定的悪役ですから、そんなヤツに典膳が仕える理由や必然性をどう説明したのか興味深いところです。
 今と違って当時のエンタメは勧善懲悪が主流ですし、ひょっとして薄桜記が私でさえ知らない時代劇だった理由って、そういうあたりやったりして?

 それはともかく、どうです、これ。面白くないワケがないでしょう。

 おもわず膝を叩きましたよ、そうくるか、うまいなあああああ!って。
 実は原作からしてそういう話やったらしいんですが、今回のドラマしかしらん私にしてみればヤンヤの大騒ぎ。

 Σ( ̄△ ̄lll) え。丹下左膳どころか、ちゅうしんぐら、も知らん???がーん。
 昔は12月が近づくと必ずあったのが映画なりドラマなり、忠臣蔵関連の番組やったんですがねえ。そういえば最近はトンと見かけなくなった…

 知らんかったらもしかしたら「ふーん」程度なのかもしれませんが、舞台背景の忠臣蔵という物語は時代劇を描く上で便利で不思議な効果を持っています。
 江戸時代というのは三百年もあったせいもあり、分かってるようで日本人でさえも、いつどんな事件があったのかなどは漠然として曖昧。

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 ところが年代は分かってなくても、『ある年の桜の季節に殿様の乱心でお家断絶、家臣全員路頭に迷い、思い思いに世間に紛れながら仇討ちを決意して約二年、次の年の12月14日に決行して終わり』というスパンで結末になるだけはっきりしてるのが忠臣蔵。
 だからその登場人物を物語に出すだけで、そのお話の盛り上がりや時代背景はもちろん、タイムリミットまでもが勝手に観客にセットされるわけです。

 似たような歴史的知名度の高いエピソードには、坂本龍馬の暗殺がありますね。

 おかげで江戸のどの時代であろうが、まるで『24』みたいに残り時間が意識されるし、戦国ものみたいに個々の運命が判ってる分だけキャラに入れ込んでしまう。
 なによりもフィクションのキャラでも、彼らに関わったなら否が応でも『戦国自衛隊』『ジパング』みたいなタイムスリップもののように、動かしようのない運命と対峙する事になる。

 その逆らいようのない所で主人公たちはどう斬り抜け、耐えて生きていくのかが見どころ。
 そしてなにより、山本耕史君がよろしい。ヽ(´∀`*)ノ

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 この記事のために改めてウィキで調べてみると、丹下左膳は昭和2年、そして丹下典膳の薄桜記は昭和34年。でもって隻腕の牢人剣士であれば、間違いなく丹下左膳へのオマージュやったんでしょうな。
 とはいえ、左膳と典膳に共通するのは、武士ならではの不条理な社会性のために隻腕となった事くらい。でも原因は全く違うし、なにより人格に於いて大きな差がある。
 しかしなんで似たような名前にしたのか?そのうち原作手に入れて作者のあとがきとかあれば確認したいもんです。
 なんせ典膳さんは男でも惚れ込むほどにリンとして礼儀正しく、また男らしい。
 これが山本耕史君にピッタリ。個人的には土方歳三より似合うと思う。

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 “丹下左膳”が痛快系のエンターテインメントに徹しているのに対して、こちらはいわば『武士の一分』『たそがれ清兵衛』に近い、一介の下級武士の悲哀と同時に歴史の荒波に翻弄される武士たち、そして彼らに沿う女たち、かかわる庶民たちの群像劇にもなっているところが素晴らしいのですよ♪

ちうことで。

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 今回の総合テレビでの放送の方は、最終回がちょうど討ち入りの12月14日に近いからタイムリーなんですよ♪(旧暦なのでほんまはもう少し後になる筈ですけど)
 ベースとなるお話は分かりましたね? 大丈夫、いい脚本に上手い俳優揃いですから台詞や流れからちゃんと話が見えてきます。「途中からやしなあ〜」と諦めず、今からでもハマってみましょう。

 ヽ(´∀`*)ノ ほな、また。

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