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2012.10.21

武蔵、健在なり!モーニング47号、超待望の『バガボンド34巻』

Morning47_2

 井上雄彦先生の表紙に魅かれてやっぱり買うてしもうた『モーニング』。
 『バガボンド』連載開始第一話掲載号と、一昨年前に「うわ、武蔵が笑うとる!!」と驚いて発作的に表紙絵欲しさに買うたっきり。

 相変わらずの抜き身の白刃のような眼光。ノ(´∀`*) いやあ、やっぱりホレボレしますなあ……
 しかし、実はながらく休載していたとか───。
 

 ざっと連載陣を見ると、バガボンド、宇宙兄弟、へうげもの⋯と、ほんまにそうそうたる面々。
 とはいえ、バガボンド以外はアニメでしか知らんのですが。

 まあ余程でないとバガボンドはアニメにはできないと踏んでおります。
 いや逆に、かつての杉野・出崎コンビなみの凄腕のアレンジ手腕の持ち主が現れて、アニメでないとできない漫画とは異なった芸術的表現で、あくまでも原作にない魅力を引き出せる力量のあるスタッフが命懸けで挑戦しない限り、絶対にアニメや実写などにしてはいけない作品ですね。

 実をいうとかな〜りヒヤヒヤしながらモーニングを読んだんです。
 私はコミックでしか追っかけてないので、もしかして、久〜〜〜〜しぶりにページを開いたら、よりによってクライマックス───巌流島の決闘直前とか最中やったらどうしよう、みたいな。
 (゚ε゜;)原作が吉川英治作の『宮本武蔵』である以上、巌流島の決闘が最後の山場になる可能性は高いわけで…

 さいわい、ま〜〜だまだ、そこまでいってませんでした。(;´д`;)ああよかった…
 それどころか、まぁだまだそういう下りまでは時間がありそうでしたが、原作でも史実でも重要なキャラクターが登場してたり、後への伏線もしっかりあって。
 雑誌連載の一回分なのに、電車で読んだあと、二時間もののちゃんとした映画を見終わったような充足感がありましたね。
 ああ…(*´д`*)=3 やっぱり凄いです。井上雄彦版・宮本武蔵は。

 なんせ初めに書いたように、雑誌で漫画を読まなくなってすでに久しい⋯多分、景品目当てではなく、中身を読みたくて買うたのは、このモーニングがウン年ぶり。この間買うた『LaLa』もニャンコ先生の箸置き目当てでしたし。

 バガボンドは雑誌で第一話、それも冒頭だけを読んだだけでありとあらゆる作家の武蔵を読んできたフリークの私が、これこそは自分が望みうる最高の武蔵だと直感したのが14年前。
 それは今も裏切られることなく、連綿と描き続けられて既にコミックに重ねられる事、33巻。

 ついに満を持しての登場、井上雄彦著:バガボンド最新34巻:2012年10月23日刊行予定…と来たもんだ。

Vagabond34
 私は多分、当日書店が開いてる時間に行けそうにないんで、最初っから予約。楽天ブックスなら一冊でも送料無料ですしね。(▲画像クリックで楽天へのリンクが開きます)なにより、ポストに入れて置いてくれて受け取り不要なのが助かります。

 それはともかく、まあ33巻を読み終えた時点で、原作とバガボンドとの差異を知ってる自分だけに、これなら34巻でも、まあだまだ巌流島での決闘などには行くはずがないとは思ってましたけど、リアルタイムの連載はどうか、となると、連載とコミック化して発行するのとでは、そうとう時間的ギャップがあるだけに、どうなるか分からんわけですから。

 このテンポなら、少なくとも決戦は連載で早くても来年の夏頃、コミックスにまとめられて手元に来るのは一年以上先では⋯と胸をなでおろしている次第。
 もちろん、宝蔵院や宍戸梅軒の話はもちろん、鐘捲自斎、伊藤一刀斎、ましてや小次郎自身が原作を深く大きく拡大解釈し、それだけでもひとつの別作品として成り立つだけに、果たして原作通りに行くかどうか(いや、行くはずないんですよ)も猜疑的ですが。

 しかし、やはりあれだけの作品を執筆する苦労は想像を絶するものがあるようです。

 私は井上氏の他の作品を全く知りません。
 ただ、とにかく気骨ある作家が満を持して別の雑誌で新連載を始める、それが吉川英治の宮本武蔵を原作とするコミックだと知った時、がぜん興味が出ました。

 そして試しに買った連載第一回を載せたモーニングで、数ページを読んだだけで背筋に電気が走りました。これは、過去、吉川英治の原作を元に映像化された全ての作品を軽く凌駕する作品になるに違いない!そう確信しました。

 でも、それからコミックスで読み続けてつくづく思ったのは、作者のバガボンドという作品に対するありようは、さながら武蔵の生きざまそのものに見えて仕方ないという事。
 吉川版でもそうですが、剣に全てを託して生きる事を決心してからの武蔵とは、求道者そのもの。
 でもそれは単なる自己満足でストイックなひきこもりなどではなく、ひたすら血を吐く思いで自分の生き方に悩み苦しむ“創造者”自身の鏡だと思えます。

 口さがない掲示板などへの書き込みをチラ観する限りでは、やはりそういった“産みの苦しみ”はどうしても理解されないよう。
 まあ、こればかりは仕方がない。
 農作物を創る苦労を知らない者に、土や水を整える事がどれほど困難か、料理を食べる事しか知らない者にたったひと匙の塩がどれほど重い意味があるかなど、理解しろと言う方が無理。

 上はあくまで外的な視点から、連載・休載時の井上氏の周りや本人のインタビューなどが窺える三冊ですが、ワタシ的にはやはり作品から訴えてくるものが全てだと思っています。

 というのも、作品には甘えが許されない、とご当人が考えるからこその苦しみであり、そうして血を吐く思いで生まれた作品だからこそ、読み手に深く重く“何か”が残るわけです。
 そしてそれこそが、作者・作家・井上雄彦氏の丹精込めて打ち上げ磨き上げた一本の『名刀』そのものだと私は考えます。

 逆にインタビューやつぶやきは本人がフト気を許して漏らしてしまった心の弱みも含まれています。
 普通に語った言葉は、いくらその時考え抜いての発言でも、抑揚なり、テンポなり、どこかに隠しきれない信条が吐露されるのは致し方ないこと。
 それを取り上げてああだこうだと作品に照らし合わせて揶揄するのは筋違いも甚だしい。

 しかし哀しいかな我々庶民というものは、アイロンがけもできないクセに服のシワに文句をいい、まともな線一本引けないのに他人の絵を批判し、ヒトマエで芸のひとつもできないのに役者の一挙手一投足をけなしてしまう。
 ええ。私もそうです。だからこそ、他者に対してはオノレの分を越えた批評をしてしまっては、また愚かな真似をしたと反省ばかりしているのです。

 だからこそ、逆に素晴らしいものを与えてくれた人には、可能な限りの賞賛を送りたい。
 非力でも、もらった感動を伝え、同じ感動を得てもらえるような努力をしたいと思います。

 それにしても、漫画でここまでの作品に出逢えたこと、ほんま、誰に感謝してもし切れるもんやないです。

 井上雄彦先生。素晴らしく、そして凄まじい作品をありがとう。そしてどうか、無事に連載を終えられますよう…影ながら祈るばかりです。

 ヽ(´∀`*)ノ ほな、また。

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