『Tari Tari(たりたり)』美しい。でも主人公は誰?どこ見てるの?
先日終了した『つり球』少し前の『イカ娘』といい、2012年って鎌倉キャンペーン年間なんでしょうか。
夏は嫌いなんですが、あれほど美しい湘南の海辺の風景を見せられると行きったくなって来ますわね。
さて表題の『Tari Tari(たりたり)』。
最初の二話で邦画の青春もの一本分ができてしまう内容が盛り込まれてましたね。
筆者が大好きだった『花咲くいろは』のスタッフが再び結集してのコメディ仕立ての?青春グラフィティ。
『いろは』のように三人娘をメインキャラに据えたお話なんですが、三話まで観終わってから首をかしげてしまった。
主人公は誰?( ̄ロ ̄lll)
どういう事情なのか、どういう狙いがあるのかはまだ三話までしか放映されてないので判りませんが、少なくとも一話・二話の主人公はバタバタと落ち着きのない宮本来夏(みやもと こなつ)。
唄う事が好きで好きで、しかし声楽部の一員でありながら、過去の失敗のために顧問から唄うことを封じられた彼女が、反発から勢いで新たに合唱部を立ち上げようとする話建て。
彼女は今時珍しい猪突猛進、単純直情型の熱血タイプ。でも “今時” なので、それなりにヘタレ。分かりやすいです。
しかし公式サイトやエンド絵とか見ると、お話のいちばん最初に父子家庭らしき中、キビキビした感じで登場する坂井和奏(さかい わかな)▼という子が主人公扱いで紹介されてるんですよ。
でも性格的な所などを鑑みても『花咲くいろは』だったら板前修行中娘の“みんち”こと鶴来民子的な存在なんですね。
で、三話でもやっぱり来夏を軸に話が進んでる。まあメリハリがあるんで書き手としても動かしやすい、使いやすいキャラではあるんですが、それならしょっちゅうチラ見せする、坂井和奏の過去を窺わせる小ネタなどの“思わせぶり”な持って行き方が尚更ひっかかる。
逆に部活の弓道と普段のお洒落ギャルっぷりのギャップ、さらには実家の意外さなど、けっこう不思議キャラらしき沖田紗羽(おきた さわ)▼はサラリと流している節があるし。
話が進めば群像劇よろしく、順番に主人公スポットライトを移してゆくのかもしれませんが、それでもカメラは来夏と を、話の底辺は和奏を追っかけているものだからどうにも落ち着かない。
その事を忘れれば、美しい動画演技、見惚れるほどの背景画、しかも諸所にちりばめた笑いのセンスもいいし、何より次が観たくなる正統派青春グラフィティなんですよ。
違和感に気付いて、確かめようと設定とか見なければ素直に来夏が主人公だと思ったままで観続けられたかも知れないんですが⋯しくじりました。( ̄ロ ̄lll)
たまたま“名簿順”で坂井、宮本⋯となってるというなら私の勘違いなんですが、それなら最初は沖田紗羽(おきた さわ)になるし、坂井和奏をお話のいちばん最初に出したりしませんからね。
そのくせ、プロローグに描かれているのはたぶん来夏の幼少時代。どうにも不可解な構成です。
これが今後のどんな展開への布石なのか⋯
もうひとつ気になるのは、キャラ絵。
大好きだった『花咲くいろは』ではまったくそんな事なかったんですが、なぜか『Tari Tari』のキャラたちはいまいち視線が定まっていない。
人物の絵を描く人が最も神経を使うパーツのひとつが眼、それも視線だと思うんですが、『Tari Tari』、ことに来夏のそれはどうも近視の人が裸眼でモノを観てるような眼になってる。
逆にわざとだとしたらこれは凄い描画力だと言えるんですが⋯全員ドキンガンで補正なしなんてありえませんしね。
自分が絵を描く時、そうならないように最も気を遣うだけに、気になって仕方ありません。
あと、正直に言いますと、和奏と紗羽がどうも見分けつきにくい。それどころか紗羽がギャルコスしてるともうひとり別のキャラがいるのかと思ったもんね。
(=`・ω・´) 『夏色キセキ』とかみたいに髪の毛を総天然色塗り分けちうのは賛成しかねますが、なんでもうちょっと描き分けせんかったのか…
なんでかやたらめったら上から目線で否定デフォルトの女性教頭とか、けっこう奇妙な謎ぶくみ(三話でだいたい予測つきましたけど)のシリーズ骨子、さてほんまに和奏が主役になるのかどうかなどなと、今後の展開が楽しみです。
ちうことで、ヽ(´∀`*)ノ また。
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