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2012.07.06

『人類は衰退しました』それ、アッサリ言いますか!タイトルからして衝撃。

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 いやもう、すごいタイトルですねえ〜〜〜!(゚ε゜;)新シーズンでなんぞオモロイのないかと番組表物色してて、このタイトルだけでもう、毎週予約入れましたよ。
 原作はラノベらしいですが、じっさい小説ちうのはタイトル次第で売れるかどうか決まるそうです。だとすれば、これだけでクリーンヒットではないでしょうか。しかもこのアニメ。

「私たち人類が緩やかな衰退を迎えてはや数世紀───」こんな出だしで始まるのに、画面に登場する風景はなんだかヨーロッパを舞台にした日本製童話のようなメルヘンチックな風景。

 え?なんで日本製かって?(;´д`;)


 本家、欧州のメルヘンチックはオドロオドロしいじゃないですか。むしろこの作品の絵柄は『とんがり帽子のメモル』や『ゆかいなムーミン一家』の名倉靖博さんちっくなタッチなんですよ。

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 キャラクターデザインも、私の世代には懐かしい往年の雑誌『りぼん』を思い出させる。
 ブラウンちうかセピアのトレス線も柔らかな印象を与えるのに一役買ってます。

 しかし、この作品、一分観ただけで伝わってくる、独特な雰囲気を持ってます。
 類似した空気感のある作品としては、芦奈野ひとし先生の『ヨコハマ買い出し紀行』でしょうか。
 そちらをご存じない方のためにサラッと説明しますと───

 たぶんそう遠くない昔に何か大変な事があって、滅びかけてるのか、滅ぶ寸前で止まってるのか、そんな近未来らしき三浦半島あたりを舞台に、アルファさんという可愛いアンドロイド娘が、岬近くにぽつんと建ってる喫茶店の店番をのーんびりとやりながらの日常を描くという、ふしぎな雰囲気のSFメルヘン。

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 一方、こちらの『人類は衰退しました』は登場人物も多い。いきなり村単位。
 でも観始めるなり「え?もしかして二話?一話観損ねてたのか!?」と思わせる出だし。
 ギャグとして一コマ目でいきなり「⋯だそうなんですよ!」から始める、みたいな。

 主人公とおぼしき “わたし” はベリーショートにスカーフという印象的な女の子(じつはこのヘアスタイルが昔のりぼんのとある作品を連想させたのですが)。名前は出て来ません。

 彼女はなぜかベリーショートを恥ずかしげに隠してます(似合ってるんですがね、どうも何か事情があって不本意ながらそうなったらしい)。なぜか仕事が国連調停官。さらに妖精だの、現人類っていったい何、みたいな謎な単語がズラッと披露されます。

 しかし見てる側にはウムを言わせないまま、お話は観客をほったらかして説明もないままでラッセル車か砕氷船のようにガンガン前へ前へと進んでいきます。

 でもAパートが終わる頃には、なんとなーくこの世界の匂いというか、ナニゲにシュールでデカダンな空気が読めてくるような演出になってる。上手いですねえ。

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 物語の中心は主人公 “わたし” のモノローグなので、説明的な台詞が無いわけではないんですが、わざと言い足りなくして、謎の根幹部分はうま〜くぼかしているので、むしろ「ごっつ気になる」んですね。

 たしかにセリフやお話の進行を司るモノローグは、ある種独特なラノベ口調なんですが、相手がいる場合のモノローグは内容がいちいち “口に出せないツッコミ” で。なかなかオモロイ。

 でもこの『ぼやき』式でツッコむ事で笑いや共感を取るやり方、なにもラノベの専売特許でも何でもなく、かの夏目漱石が『坊ちゃん』で思いきり炸裂させてる話術なんですな。

 そんな具合にシニカルな笑いをちりばめながらも、中原麻衣ちゃん演じる主人公の “わたし” は、“現人類” である “妖精さん” たちに対して、なにげに言うセリフにあらためて唖然とさせられます。

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「わたしたち人間はもうとうの昔にあわれな末路に突入しています。もうじき全滅します♪」

 全滅って。( ̄ロ ̄lll) 悪びれるでも哀しげでもなく、ほんまにサラッと言うんですよ。

 そこであらためて、タイトルの意味に思いを馳せるわけです。
 そのくせやたらと明るくて楽しげなオープニング。

 『這いよれ!ニャル子さん』で (」・ω・)」うー!(/・ω・)/にゃー!の顔文字が流行りましたが、このオープニングに取って代わられる日も近いかも???

 さっきも書きましたが、そこへ持って来てシュールな世界観です。
 もちろんSFでは人類の終焉ネタなどなんぼでもありますが、諦めでも絶望でもないこういう “悟り” に似た受け入れ方の物語は珍しいのでは。

 妖精さんが異星人なのか、人間にとって代わった別の進化系なのかなどの探求は、この物語では無意味でむしろ野暮かも。

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 しかしなぜかクチを開けっ放しにしてるように見える 、某菌類コミックの主役たちにも似たイメージの “妖精さん” 、多分確信犯でしょうが、どういうわけかぬいぐるみ状なんですよね。開いてるはずの口に奥行きがない。
 謎の探求は野暮、とは言いましたが、気になる所だらけです。

 主役の “わたし” を演じるのは久々にお耳にかかれた、中原麻衣嬢。
 近畿では同日に始まった『トータルイクリプス』でも主役。『舞HiMe』以来のファンとしては嬉しい限りです。(ここだけの話ですが、私の後輩の女性が顔も声もソックリでびっくりした経緯がありまして。)

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 エンディングもいい雰囲気です。

 しかもこのED曲の伊藤真澄さん、懐かしい声やと思たら、『宇宙海賊ミト2』と『絶対少年』のエンディング曲の人。『ぺとぺとさん』では、さねよし いさこさんに楽曲を提供。

『ミト2』の時の夕暮れ時の歌のように、どこか切なくも懐かしい曲調が、哀しいはずが不思議に明るい作品とマッチしてました。

 さてどんな風にお話が展開するのか、実に楽しみな作品の登場です。

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 そうそう、一話では『一斤さん』という食パンの姿の案内ロボットが登場し、超シュールな演技である意味 “リアル・アンパンマン” を再現してくれます。
 ゲストキャラかどうかは判りませんが、ぜひ再登場願いたいものです。

 ヽ(´∀`*)ノ ほな、また。

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コメント

三話まで見た限りでは個体能力に関しては「衰退した」という感じではありませんでしたね、もっとも三話で感じたのは「衰退した」と言うより「腐女子った」感じでございました、あいつらのせいで生殖能力というか性欲があらぬ方向に曲げられたのかもしれませぬ、、、「人類は頽廃しました」と言うのが今の感想でございます。

そも頽廃とは心の技、、腐女子恐るべし、、恐るべし、、

投稿: ざんぶろんぞ | 2012.07.16 22:06

ざんぶろんぞさん、お久しぶりです!
Twitterでも活動時間帯が違うのか(それとも私がブロックされてるのか)お逢いしませんねえ。
ところで私も三話まで観ました。たしかにいきなりベクトルが変わりましたねえ。ちうか衰退してへんやん、活気に溢れとるやん、みたいな。

投稿: よろづ屋TOM | 2012.07.18 10:31

先日は失礼しました、ka-zuです。
あらためましておじゃまします。
”人類は衰退しました”なるほど面白いですね、、こちらの記事で、見始めました。
この間最終回まで、SF・少女漫画ですね。

アクションはちょっとあり、努力・根性は一切なし、だけど根気はあり、力も権力も、超能力も最新装備もなしで、ゆるくがんばる主人公、とりあえず日本は、まだ安心かな

萩尾望都のキャベツ畑の遺産相続人(最初に見た作品)などに見る、SFマインド(シチュエーションコメディ)
、アニメ・ライトノベルの世界に確実に伝わっていると思っています。
問題の解決には、暴力も権力も超能力もいらない、まあ、知恵と勇気と根気、あと常識は必要だとは思いますけど。

投稿: ka-zu | 2012.09.21 16:04

ka-zuさん、二度目まして!ようこそお越しを。ヽ(´∀`*)ノ
おお、私などの記事がファンを増やしましたか!なんて素晴らしい!

仰るように、いまやラノベもけしてバカにできないと思うんです。
いや、むしろラノベの形を借りて、確実にかつてのSF界、ファンタジー界を席巻して行ってますよ。
こうした作品でまた次の才能が育まれていく。上や横からの邪魔はありますが、それでも日本の文化は確実に未来へ伸びていくでしょう。
重畳、重畳。

投稿: よろづ屋TOMつ | 2012.09.22 17:03

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