七月。なんとついに2012年の後半に突入!
はいっっっ♪浴衣娘です。夏ですから。
でも例のごとく、やっぱりまたまたシチュエーションに迷いました⋯早うから “浴衣娘は描きたい” ちうのだけは決めてましたが。
最初は祇園祭で、好意を持ってる男子を山鉾か人混みかに見つけて、声かけようかどうしようかとはにかんでる娘を描いたんですよ、線画まで…。
しかしさて色つけの段階になって、なぜか色が思い浮かんでこない。
考えてみると…(;´~`;)暗いちうか陰気臭いんですよ、夏の初めの看板娘なのに。
で、今度は迷わず相手を指差して大声で呼ばわってる娘を描きかけたんですが。
(;´д`;)いくら描いても描き直しても、どうも品がないのね、今度は。
お転婆さんとか、元気イッパイならいいんですが、なんか野卑なオーラしか出てこない。
それもそのはずで、もともと浴衣に限らず、女性に和服でアクションさせようとすると無理があるんですね。
やっぱり和服のイイトコっちうのは、自然にできる“しな”、つまり“優雅さ”。
多少はオーバーアクションがあっても、それを補うだけの“はじらい”の仕草がなんとも色っぽいのが浴衣のイイトコ。それは幼い女の子の浴衣姿でも同じです。だから可愛い。
ところが資料集めの時にヘンなモンを見すぎました…(;´д`;)
ネットで浴衣の資料見ると、どうしても今時な “ギャル” が着てたりする写真も多いわけです。
しかしま〜、これがどれもこれもブぅっっっっサイクな不細工な。いえ、顔じゃないですよ。
たしかに顔もぶぅうううううっさいくです。
どぎついコントラストの化粧、さらにビニール製すだれのつけまつげ、眼の周りはどこで殴られたのかと思うような真っ黒塗りつぶし、その真ん中の目玉はカラーコンタクト…ですでに人間の顔してませんから。
もーむちゃくちゃ。 ( ̄ロ ̄lll) キャバクラでも今時これはないわ、なケバケバ金髪は間違いなく便所の香水みたいな臭いをさせてますわね。
で、そんなバケモノが着てるのがまたグチャグチャな着方の浴衣。おまけにヘンな下着までわざと見えるようにコーディネートしてるし…その事自体がじゅうぶん『恥さらし』なのに、つけてる“振り”に恥じらいなんかないので…もう…ね。
ノドチンコまで見えるほど大口開けて豪笑、二の腕が見えようと平気で両腕振り上げて…などなど、です。
哀しいかな、今はそーゆーのが地元の祭はもちろん、祇園さんや天神祭にも横行しとるわけですよ、少なからず。
私もイカンのです。(。-`ω´-) 可愛く描こう、綺麗に描こうという邪念に“うまく描けない”というジレンマが拍車を掛けてくるから益々ドロ沼へハマっていきましてねえ。
いっそ浴衣娘あきらめて全然違うテーマに逃げようかと考えつつ出かけた神戸で、ハッと目を惹いたのが七夕をモチーフにしたタペストリー。
紺地にくるりと明るい緑色の笹に、カラフルな飾りをした状態をグラフィック的に単純化したデザインなんですが、背景に白く染め抜いたいくつかの丸がボカシとあいまって、文字通り天の川そのものに見えて。
お店にあった売り物やったから写真撮るわけに行かず、ココロのシャッターを押すにとどまったんですが、できることなら実物そのものが欲しくなるほど素敵でした。
───その時点でこの絵柄が決まりました。
七夕。欲張ってたくさん短冊を結わえようとしてる所を観られてることに気づいて───。
観てたのは彼女が好意を寄せてる男子か、それとも親御さんなのかは分かりません。
で、こうなりました。
こうしてあとがき的に文章を書いてたら、そういえば去年、次は七夕飾り描きたいて思とったやん!ちうことを思い出しました。
ウチの近所の商店街、近隣の幼稚園や保育園とコラボして、毎年すごく立派で、アホほどでかい七夕飾りを何本も飾るんです。
でも笹飾りでしょ。7日が過ぎれば廃棄されるんです。
しかも月の初めに商店会のオトナたち総出でクレーンまで借りてきて深夜までかかって飾るんですが、だいたい本番までに大風や大雨にたたられて、ボロちゃんこになってしまうのがほとんど。
そんな中で、ある日の通勤の朝。
しだれた笹のひと枝の先から、ぷらーんと私の鼻先に、七夕飾りとして作られた紙人形が。
それがなんかもう、あまりに可愛くて可愛くて、思わずニンマリしながら電車に乗って、乗ってから気づいたんですよ。
(゚ε゜;)あれ?もしかして、用済みになったらあの紙人形ごと、棄てられる…んやね…?
そう思たら、なんかその日一日事あるごとに祈ってましたよ。
どうか、私が帰る時まで廃棄作業に移らんとってくれ……と。その日はすでに7月7日やったんです。
帰りが遅なって、もしかしたら…と思たけど、幸い、まだ撤去作業ははじまってなかった。
どうやら8日になってからの事らしい。
───で。例の紙人形ちゃんは───あった。ありました。元のまんまの場所に。
もう私はためらわずに、人形をぶらさげているコヨリの上をまさぐって、できるだけ上の方をつかんで引っ張りました。
かくして、それからそのお嬢ちゃんは私の部屋でこうしてずっと微笑んで待ってくれています。
ちなみに次の朝、出勤で商店街を歩いていると、撤去が進んでいました。
彼女がつけられてた笹飾りは、もうそこにありませんでした。
私は“どろぼー”したのかもしれません。でも、この笑顔を見る度に、そうしてよかったと。
もしこの笑顔を失なってたら、七夕が来る度に悔やんだと思うから。
よく見ると、織姫さんなんでしょうな。個性的なヘアスタイルではあるけど。
そんなこんなで、やっぱりクドクド今月もやっていきます。
ちょっと記事本数減ってるしアクセスは下降の一歩ですが……
負けまいぞ。∠( ゚ω゚)/ ほな、また。
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コメント
えらい可愛らしい織姫さん♪
TOM さんに連れて帰ってもらって幸せやねー(*´∇`*)
今月のお嬢さん、やっぱTOM さんちのお嬢さんはたとえお転婆さんでも品が良い。
躾が行き届いてますなー
そして団扇にもお嬢さんがもう一人♪
投稿: るり | 2012.07.04 10:22
るりさん、毎度です&ご無沙汰しております。
団扇の娘は、去年の7月娘でございます。
じっさいに団扇キットに出力して、壁に飾っておりますです。
今年は祇園さんの鉾立、行ってみたいけど…体力が…時間が…
やっぱり夏は苦手です。ううううう
投稿: よろづ屋TOM | 2012.07.06 00:50