私が理想とする『花見』はコレですわ。
『素浪人 花山大吉』!このキャラクターを知ってはる人はよほどの時代劇マニアか、そこそこ年配の御方(もちろん私もですが)だと思いますが、いったい本放送はいつやったのか、なんせ私が中学生くらいになるまでは、何度も何度も再放送してたもんです。
だぁああああああああああい好きでした。そして憧れましたね。ええ、絵の中の矢印の、アレに。
♪要らぬお世話さ どっちへ行こうと 天下御免の浪人ひとり
でっかい青空背中にしょって 曲がり道でも 待ったはかけぬ
まかり通るぞ まかり通るぞ まっすぐに
────てな主題歌でして、唄うは、まだ若き日のサブちゃんこと北島三郎氏。
ヽ(´∀`*) そらもぉ名調子でした。
主役・花山大吉を演じるのは近衛十四郎さん。松方弘樹氏と目黒悠樹氏のお父上ですな。
なんせ殺陣(たて)のキレが美しい方でしてね…ほんでもって彼の相棒、焼津の半次がまた…いやいや、そっちの話はおいといて。
彼が演じる花山大吉、めっちゃ剣の腕が立つんですが、ビックリするとしゃっくりが出て止まらず、たちまち戦意を喪失してしまうという珍癖が。
それを止められるのは、彼が常日頃腰にぶら下げている瓢(ひさご)に入った酒のみ。
彼のどんな過去にそんなトラウマを残す事件があったのかは、果たして話中で語られたのかスルーだったのかは今となっては判りません(たぶん昔の事、“そういう癖の人”って事で流してたに違いないんでしょうが)。
とにかく、まだ小学生で酒と無縁だった筆者も、緊急時に彼がラッパ飲みする“ひさご酒”がごっつウマそうでねえ。
ゴクリ(´q`*)人 ──────それからウン十年の月日が流れて。
拙作コンテンツ『京都おちこちぶらぶらよそ見旅』の《疏水桜渡り〜白川〜》の時にも登場してますが、私はサクラの季節というと必ず▼コレを持参しております。
あっ!あれはなんだ!? ミネラルウォーター?いろはす?ヽ(≧∀≦*)ノ はっはっは、旦那ぁ、冗談ぶっコイちゃいけやせんや。
水はミズでも、お米の水たぁ、これのこったぃ。
そうです。日本酒です。遠い神代の昔にヤマトの国に神様からくだされた、それはそれは霊験あらたかな、幸福の水。
……と、浪速人でも思わず花山大吉の相棒・焼津の半次のべらんめぇ調で啖呵きりながらスーパーマンのナレーションまで引っ張り出したりなんかして。
私は欲張りなので、わずか数本の桜の下で狭い場所を取り合いながら、あの限りなく貧乏くさくて無粋でみっともないブルーシートにせせこましく座り込んだまま大切な一日を潰すなんてトテモできませんの。
なので、ペットボトルに日本酒を詰めて、じんわりと味を引き出した干物などを肴にしつつ、桜から桜、また桜から桜へと、咲いている限り桜の咲いている“上を向いて歩こう”なのでありますよ。
(=`・ω・´) 下向いて宴会してたら桜なんか見えへんでしょうに。
ほんまはヒサゴに入れて上のイラストみたいに肩にひっかけて、ろくでなしの素浪人まんまに、アッチへふらふら、コッチへヘロヘロしながらひたすら桜吹雪の中を歩いていきたいんですけどねえ。
(。-`ω´-) 実用になるひょーたん、売ってるのは見た事ありませんな。観賞用?
さあ、いよいよ今年の私の『桜渡り』に挑まねば。(≧へ≦)9 コース取り、どうしょうかしら。
天気予報と開花情報の方こそ、“すばらしいお天気に恵まれて満開になりそうです”“チョット冷え込むのでもしかしたらまだかも?”“また冷え込むかも?あれ?来週まで持ち越し”……と、それこそ、あっちへふらふら、こっちへふらふらですがね。
ココだけの話ねえ、阪神大震災以降、私はブルーシート見ると、阪神電車や阪急電車からえんえんと見えた景色を思い出すんですよ。
倒壊をまぬがれた多くの家の屋根にかけられたソレが今でも目に浮かぶから。
それとね。
桜は根っこを押さえられたら弱ってしまうの。ひどくなると遠からず枯れるんです。だから桜の下で宴会なんかしたらあかんのです。
ヽ(´∀`*)ノ ほな、また。
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コメント
焼津の半次は品川隆二さんでしたよね?
クモが苦手で、えらい良いタイミングで毎回クモが目の前にぶら下がってきて、あわわわ((((;゜Д゜)))ってなるんです。
花山大吉はおからが大好物な人でしたね。
あのコンビは大好きでした。
うろ覚えなんですが、日曜の夜に女二人で旅をしながら事件を解決していくっていう
花山大吉風の時代劇も見て
投稿: るり | 2012.04.07 22:50
途中で送信してしまいました(>_<)
続きです。
女二人旅の時代劇、花山大吉では焼津の半次にあたるほうの若いお姉さんが着物なのに何故かミニスカートで♪
えらい色っぽいお姉さんでした。
姉貴分のほうはボンカレーの箱の写真の人やったんです。
スマホにはいつまでたっても慣れませぬ(・・;)
投稿: るり | 2012.04.07 22:57
るりさん、毎度です!
そう!私も半次同様、クモ…と足が4本以上あるものがダメなので、これからの季節はまた真冬まで笑い事ではないです。
花山大吉のおかげでおから…いやあえて大阪式に『きらず』と呼ばせてもらいますが、興味出て、今ではきらずの炊き合わせとか大好きです。
そーいえばボンカレーのオネーサンバージョン、ちらっと観た事ありますわ。思い出した思い出した。
ただ、なんせ、けっしょーが濃いなあ〜と子供心にも思てましたわ。
それしか印象がありません。(;´д`;)
投稿: よろづ屋TOM | 2012.04.08 17:10