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2012.03.03

実は日本人、昔から『戦隊もの』が大好き。

Gobusters

『プリキュア』のネタ書いたときに触発されたんで、もういっちょ語ります。
 日本人って昔から『戦隊もの』が大好きやったんですよ。

 それも、メンバーがひとり、またひとりと揃ってゆくプロセスが、敵の大将との最終決戦よりもワクワクできて、実際、奥の深さでは本編よりオモロくて楽しかったりするんです。

 アナタもそうやないですか?

 今期の『特命戦隊ゴーバスターズ』は今のところ三人ですが、第一話の展開も『最後の一人はまだ来んのか!?』的な持っていき方してましたしね。

 そんなこんなで今でこそ『戦隊もの』言うたら東映の『なんとかレンジャー』シリーズを連想しますけど、私ら第一世代のアニメファンにしてみたら───

 『レインボー戦隊ロビン』そして『サイボーグ009(読み方はゼロゼロナイン、ですよ念のため)』からなんですよ。
 いずれも日本SF界の至宝、等身大変身ヒーローものの造物主、石ノ森正太郎大先生の作品ですな。

 けどそのさらにオオモトへと意識を遡らせてみると、これまた世界に誇る黒澤明監督の『七人の侍』であり、その前は江戸時代の滝沢馬琴の『南総里見八犬伝(なんそうさとみ はっけんでん)』にたどり着く。

 ほんなら、さらに源流へと遡ると───

 中国の伝奇小説『水滸伝(すいこでん)』なんでしょうね、やっぱり。

 ただしこの話、みんながみんな主人公ではないにせよ、一応キャラが108人も居るという定義で、クローズアップされる英傑が最低限でも…ええと、林冲、花栄、史進、武松、扈三娘、戴宗、魯智深……なんて調子でいきますと、一人一話でもそれだけで2クールは使いますし、コレクトするだけでなんかダレてきて、やがて原作は途中から目的を見失いがちになって、ついにはわやくちゃになってくるのが残念なんですがね。

 ちなみに『八犬伝』も似たところがあり、こちらは一人の作家があまりにも長い長い時間の中で描いていった作品なので、お年を召すうちに失明されるやら、息子のお嫁さんに筆記を頼むものの、どうしても記憶に頼って描くためか交錯やら勘違いが災いして尻切れトンボっぽい結末に。

 だからどっちも、面白さではメンバーが結集するまでが“華”。

 けどね、さらに元祖となるのが───

 『三国志演義』ではないかと思うんです。

 ゑ〜、アレは違うでしょう、と言われるかも知れませんが、劉備が関羽+張飛と出会うまでのプロセス、そして桃園の誓いまでが言わば三人戦隊もののプロセスですわね。
 さらにそこへ第四の英傑、私の大好きな趙雲が加わるし、最後に天才軍師・諸葛孔明の登場で役者が揃うわけです。

 ♪あとはだれも 誘わないでね♪五人いればゴ・キ・ゲ・ン♪(≧∀≦)/

 元ネタは卑弥呼も驚く紀元3世紀に書かれてますから、脚色創作付け足しに誤解も入れてオリジナルもくそもないでしょうけど、私らが知ってる三国志演義はたしかに英雄列伝。

 敵将の曹操の軍もある意味そうで、綺羅星のような軍師や武将がつぎつぎと曹操の下に集まってゆくさまは、やはりワクワクしますわね。

 希代のエンターティナー・クリエイターだった黒澤監督はそこのところをよくご存知だったんでしょうね。
七人の侍』なんて見事なもんで、3時間に及ぶ物語の1/3がメンバー集めのプロセスになってます。

 そこで七人がひとり、またひとりと集まってゆく行程を個性豊かに描く事で、それぞれのセリフや行動パターンをもって、どんなキャラクターなのか、また彼らのチーム内でのスタンスはどんなものなのか…を観客に分からせる役割を担ってるんですね。

 しかも、本来の主人公であるはずの志村喬(しむら たかし)演じる勘兵衛はそこに至るまで登場しない。なんたる冒険!
 これ、お話を創る側からするともの凄い高等テクニックですよ。そこに至るまでに飽きさせたら終わりですから。

 これを今の戦隊ものとかに当てはめるとしたら、どうなるでしょうねえ。
 ( ̄へ ̄lll) 無理。まず話としてまとまらない。

 だから後日談や回想録的なインサイドストーリー、またはスピンオフみたいにしてしか描かない。観客側にキャラの相互関係の予備知識がないとリスク大きすぎますからね。

 実は『七人の侍』、改めて考えると主人公が定まってないんですよ。
 観客の眼は、百姓たち→勘兵衛→若侍というふうに、話が進むうちに視点がバトンタッチしながら移動した事に気づかないまま、ちゃんと物語を追わされてるんですね。

 話は横道にそれまくりましたが、逆にそんなトリッキーでリスキーな造り方をしたからこそ、『七人の侍』は最初から最後までハラハラわくわくドキドキを途切れさせることなく楽しめるのだと思うのです。

 ウソだと思う方、リメイクである『荒野の七人』と観比べると判ります。

 あちらは終始、視点を7人のガンマンに据えて描いてるため、ずいぶん話が薄っぺらに見えるのです。

 それでも、ガンマンがひとり、またひとりとスカウトしてゆく下りはやはり最高に面白い。

 同人作品にチャレンジした事のある人は、そういうトコばっかりノートに描きまくった経験、ありませんかね?

 (≧∀≦)/ せやかて、いっちゃん楽しいねんもん、キャラ作りが。

 ところで。

Gobusters

 新番組『特命戦隊ゴーバスターズ』の彼女、なんとなく工藤夕貴さんに面差しが似てるな…とか思いました。───え?似てないからよぉわからん?
 (;´д`;)せやかて、検索しても変身後のマスクの写真の方ばっかりで…

 でもなんか今回のガジェット類、どれもなかなかカッコイイですな。


 

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コメント

ギリシャ神話にも聖書にも古事記や日本書紀にも、集団ヒーローってあまり見当たらないですね。
アルゴ探検隊はある意味オールスターですけど、トロイ戦争は、ありゃ戦争状態だから皆集まるのは当然で。
ペルセウスとかヘラクレスとかヤマトタケルとか、一人の英雄が全て背負い込む世界観から、いつ頃「強者集結」という発想が生まれたんでしょうね。

投稿: エクスカリバー | 2012.03.04 09:58

エクスカリバーさん、毎度です♪
そうですね〜、ギリシャ神話も英雄ちうか群雄伝ですが、ある目的のためにスカウトあるいは結集していくキャラをひとりひとり魅力的に追跡して描いた部分はないですものね。

(=`・ω・´) あれ?そういうのって欧州には例がないのかな?

投稿: よろづ屋TOM | 2012.03.05 11:20

こんばんは~
ゴーカイジャーの話が出てた時にカキコしようと思っていたのですが、タイミング逃しました。

今回のゴーバスターズは、甥っ子の○れびくんをみてガッカリしてたんです。
マベちゃん達やバスコ、ラブでしたし。

でも、前言撤回!結構面白い。
ちょっと見てみようかなと思ってます。
因みに今のところは「エンター」が好き。

フォーゼなら、メテオが好き。
脇役?が、最近好きです。
ゴレンジャーごっこしていたのが、懐かしい。
ちょっと前の事ですけどね~甥っ子達と話しできて、良かったw

投稿: くらりん | 2012.03.05 20:26

おお〜!くらりん、ご無沙汰です〜〜!ヽ(´∀`*)ノ
ゴーバスターズ、かなりのプレッシャーやと思うんですけど、がんばってますよね。

エンディングのダンスには脱帽でした。まさかプリキュアの流れで来るとは。

投稿: よろづ屋TOM | 2012.03.06 00:30

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