あまりに人間クサいロボットには、心の底にひっかかるものが。
これはやっぱりアンドロイドになるんやろね。目指してるのは人間にどんだけ近づくか、やから。
でも昔と違て、アンドロイドとロボットのボーダーラインがいつのまにかぼやけてきましたね…って。
( ̄ω ̄lll) あれ〜〜〜?やっぱり3月11日のゴーバスターズが何故か録画できてなかったことに気づいてガッッックリと落ち込みながら…。
てっきり震災の特番で吹っ飛んだと信じてました…まあちゃんと起きてテレビの前に鎮座しとけ、っちう話ですけど。
ところでゴーバスターズには主人公たちのサポート役というか、御守りとでも言うべき三体のロボットが登場しますが、ドーにもコーにも人間臭くて、それがどうにも心の底がムズムズする。
放映開始時、Twitterでどなただったかが「動きがロボットらしくない事とも無関係ではない」と書かれてましたけど、私はどちらかといえば声優さんたちがあえて“ロボットっぽい”喋り方をしてない事の方が大きいのではないか…と思いましたね。
別に「ワレワレハ」的な時代錯誤なしゃべり方がロボットっぽいとは思いませんが、多少エフェクト掛けても良かったかな?と思わないでもない。
というのは、日本の特撮ヒーローは⋯いや、悪役でさえも、ハリウッドのタイツとジャージに細工しただけみたいなアメコミヒーローとは比べ物にならない程、造形が見事すぎるんですよね。
仮面ライダー電王のイマジンみたいに、海外のSF映画の基準からすれば、一見ロボットに見えなくもない連中が、化け物とはいえ、実は一応血肉の通った?“生き物の一種”に見えるのも、スーツアクターさんと声優さんの味と色気のある演技ゆえだと思うからです。
逆にいえば、あえてそういう“目論見”あっての演技方針かな、とか深読みしたくなるんですが、完全にターゲットはお子様なのでそれはないでしょうね〜。
しかし海外ドラマ『ナイトライダー』に登場する超高性能車“Knight2000”の頭脳、K.I.T.T.(キット)なんてのは、ヒトガタの身体がなく、いわばカーステレオの位置でピカピカ光りながら話をするだけ。
でも、話し方こそ普通でありながらも、あくまで彼…K.I.T.T.は自分が機械で、人間という“種”に対して時に批判的であることで、人間とは全く異なる存在であることをグイグイ全面に押し出してくるから、人間側も彼を対等な存在として見ていけるんですね。
この辺は多民族国家であるアメリカならではの、個々における自己主張のあり方かも知れませんが。
ではヒトガタのロボットは?
実をいえば、スターウォーズのC3POもR2D2もあまり好きではないんです。
C3POはヒトガタでありながら動きはロボットっぽすぎる上に無意味におちゃらけてるし、R2D2は人間語を話さないクセに実はC3POより遥かに優秀で感情的……というのが、どうにも私にはひっかかる。
もちろん、スターウォーズはスペースオペラという活劇、ある意味ゴーバスターズと同じくSFとしては科学考証がゆる〜いジャンルであることとは別な所から来る違和感です。
そしてゴーバスターズに登場する三体のロボットも、なんとなくこのSWの二体に近い位置付けに思えるんですよね。
つまり、偉そうな口をきくし共に戦いにおもむく相棒的存在であるものの、厳密にはけして対等ではなく、どちらかといえば良く訓練された犬に近い気がしてならないんですよ。
いや、むしろ犬なら逃げ出す自由もあるし、死んでも生命を盾に主人を護れ、という絶対服従までは期待しませんよね。キャン、と啼いて逃げ出しても「ちぇっ、仕方ないな」で済む。
しかし彼らはその立場上、逃げ出す自由さえない事を考え合わせれば、ある意味イヌ以下。
──────まあ子供向けドラマである以上、いずれは何かつまらんことで主人とケンカして家出するとか、命令拒否するなんてエピソードはあるでしょうが。
もともと彼らは、存在する理由そのものが三人を守る事であり、三人に対して自分の存在に代えても彼らの生命を守るという、絶対の服従が義務づけられている事は明白。
ロボットだから当然なんですが、そのくせ常日頃がロボットらしくない立ち居振る舞いという矛盾。
どうやらここら辺がどうにもやるせない気分にさせられるんですね。
うしろめたいというか。( ̄へ ̄lll)
しかし知能は高く、能力は人間以上……なのにやはり生命あるものとしては扱われない⋯いや、主人公や観る側の気持ちとしてはそうでも、あくまで“人間に準ずる”存在であることにかわりはない。
アトムの世界観がいくら“人間とロボットは平等だ”という建て前で描かれていても、なにか釈然としない、諸手を挙げて賛同しきれない虚しさが残るのに似てる。
であれば、むしろロボットは『記憶データさえ積み換えれば交換が効く』機械の従者、または下僕であると位置付けてしまう方が、人間にとっても、彼らにとってもむしろ都合が良いのではないか⋯と愚考する次第であります。
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コメント
とりあえず「ホイホイさん」アニメ化の情報だけ入れておきます、東京・秋葉原で3/18(日)に開催される「ゲームの電撃 感謝祭 2012」での内容ですのでいずれお耳に入ると思います。
詳細はまだ届いていませんのでお待ちください。
(ガセじゃないとは思いますが、確認がまだなので念のため、、)
投稿: ざんぶろんぞ | 2012.03.18 15:22
ざんぶろんぞさん、ごぶさたです……って、
≫『ホイホイさんアニメ化』
Σ( ̄ロ ̄*) なんですとー!ええ、続報を待ちますよ。
投稿: よろづ屋TOM | 2012.03.19 10:25
このアンドロイドの画像見てからなんかもや~っとしてるんですよ。
人型ロボットって、機械が人間の形してるだけで、もうただの機械じゃなくなってしまうんですよね。
あのアシモくんが可愛く見えてしまう時点で負けっちゅーか何ちゅーか。
機械に感情移入してしまう恐ろしさ、それだけは避けたいのにアシモくんをどうしても可愛いって思ってしまうのですよ。
危険やなーと思います。
SFの世界が現実化してしまう恐ろしさを感じてしまう。
人間はアナログでいなければならないって考え方はもう時代にそぐわないんですかねー?
漫画の読みすぎかしらん?
何やら表現できないようなもやっと感があります。
投稿: るり | 2012.03.19 19:59
るりさん、毎度です!
レス遅くなってすみません〜(-_-;)
この顔文字もそうですが、単なる記号や石や植物に人の顔を見いだせる日本人がロボットや無機物に対して抱く想いは、欧米人とはきっと違うと思うんですよ。
この感覚ってものすごくアナログでしょう?
ヒトガタにしたいと考えるのもデジタルの発想ではあり得ない。無駄ですからね。
ぜんっっぜん不安になる事はないと思いますよ〜。
投稿: よろづ屋TOM | 2012.03.25 13:23