新型デジイチ各社から。でもなんかデザインに落ちつきがおませんなあ…
春の行楽・観光シーズンを見計らってでしょう、カメラメーカー各社からいろんな新型・新作カメラが続々と発売開始してますね。
上は3月中旬リリース予定の『PENTAX K-01』
だがしかし? (=`・ω・´) なんでしょう、釈然としないこのキモチ。
(。-`ω´-)6 最近のデジタル一眼レフ…通称『デジイチ』のデザインって、個性的かも知れんけど、どうにも落ち着きがないと思いませんか? 私は34年来のPENTAX党ですが、今は亡き祖母に初めて一眼レフを買って貰ったのが当時のPENTAXの最高機種・K2でした。
しかしその時は本当に迷いに迷って、選びに選んで決めたのですよ。
何度も何度もカメラ専門店に足を運び、毎日毎晩、ボロボロになるまでカタログを見比べ、学校の写真部の友人に訊き倒してはまたカメラ屋へ…の繰り返し。
逆に言えば、それほどどのメーカーの機種も魅力的だったのです。
まあ最高位といっても、価格帯としては当時のプロユースを代表するニコンの下位機種と同じ程度なんですが、それでもレンズと合わせたら20万円はしたのです。
逆に言えば同じおカネを出しても、ニコンは胴体、しかもファインダーなしという“お高い”ものでした。(まあ、今も最高機種はケタが違いますが。)
今、たぶん国産で一番割高感のあるメーカーはキヤノンですが、その当時は憧れ度やプロユースとしてダントツにニコン1番、ずっと下がってキヤノン、PENTAX、OLYMPUS、ミノルタがほとんどドングリの背比べといった印象でした。(個人的感想ですが)
これは広告会社の勤め中に数人のプロカメラマンから聴いた話でもありますが、それぞれに得意分野があって、ニコンは報道やドキュメント、キヤノンは人物、PENTAXは風景、OLYMPUSは街角に向いてるんだとか。
もっともこれは30年も前の話なので今は事情が違うでしょうけど。
それでも、一見したところでは一眼レフなど似たような形なのに、手にとって実際にシャッターを切ると全然違うんですね、シャッターの落ち方やバシャッと来るショックのクセとか、レンズを付けた時、操作した時の手の馴染み具合とか。
今はミラーレスが注目されてますけど、私は苦手。いや、ミラーレスでもいいけど、ちゃんとファインダーがないと無理。
理由は単純、晴天の戸外だと背面のモニターだけでは全くナニを撮ってるのか見えないから。
昔の設計技師や職人たちはそのへんを数値というよりも勘で熟知してたようで、シリーズとして作られた一連の製品の場合は、上位機種から下位機種まで、ほぼ同じホールディング感を得られたのです。
さて今のデジイチはどうでしょうか。 (=`・ω・´)6
なんかプラモデルみたいな印象になってしまってますけど───。
フィルムが不要になって、電池の消費率が下がって、事実上無限枚数に近いくらい撮影できるデジイチですが、いざ手にしてみるとどうも一体感がないように思えます。
デジカメは背面のモニタで確認するタイプが多い事もあるんでしょうが、それを除外して考えても、どうも手で使う道具としては、人間に対して何か“よそよそしい”ような。
加えてデザイン。
▲『リコーGXR(これは2009年暮れ発売)』斬新この上なし。ぶっといレンズを装着すると、まるでダゲレオ式カメラか目玉親父でも彷彿するような思い切ったデザインですが、まあここまでぶっ飛んでくれるとむしろ気持ちいい。
でも実際どうなんでしょう、使い勝手と売れ行きって。
Kodakがギブアップ宣言しましたけど、1970年の大阪万博ではKodak館とリコー館が近くにあるのって、両雄並び立つ雰囲気ですごく好きだった。
リコーもがんばってほしい。
こういう『モダンデザインに徹しました』的なガッチガチのものも、『人間工学研究し尽くしたらこうなりました』的なデロリングなものも、なんかね、やりかけたまま「こんなもんかしら」とリリースしたような、はたまた、本当はモックアップといって実寸大の模型でいろいろ試してるはずなのに、なぜか畳水練的というか、パソコンディスプレイに映ってた設計図と、現物の間に違和感とも言える隔たりが感じられて…。
作り手もそう感じてるからでしょうか、自社の往年の名機をデザインほぼそのままでデジカメに仕立て上げたものが次々と出ています。
今回のOLYMPUS『OM-D』もそういうコンセプトだそうですが、ハテ、34年前、私がPENTAX K2と最後の最後まで迷ったのが『OLYMPUS OM1』ですが…
▲アホな偉いさん(矛盾表現…)のせいでややこしい社会的状況になってるのを背景に、今回リリースとなったOLYMPUS『OM-D』。
ううううむ。(;´〜`;)こんなんとちゃうよ…。がんばってるんやろけど。
なんでリサイズの上に比率まで変えてしまったのかしら。これ、ほんまにかの名機、OM1、OM2、OM10とか意識してるのかしら。
OM1って、少し横長のボディのせいでペンタプリズム部が小さく見え、反対にやや大きめに見えるレンズ、でも全体としてすっきりスリムな印象でした。
▲これ!これですよ、私が最後の最後まで迷いに迷った名機は。ヽ(´∀`*)ノ
(-_-;) このまんまデジタル化するわけにいかへんのかしら。なんかの意地?オトナの事情があるんやろなあ。きっと。
OM1(おーえむわん、て響きも好きでしたもの)しかも手にすると他社より軽めなのに、望遠レンズを付けてもバランス良くちゃんと手に納まる。まさに名機でしたよ。
さて▼こちらはアッと驚く、レンズを付けたら¥41万円なんちう、天下のニコン・最新モデル、『NIKON D800』。
(;´д`;)レンズなしでも¥30万すよ、レンズなかったらカメラちゃうやん。
さすが、エントリーモデルこそ¥10万円台でなんとかなるニコンも、上を見たらなんぼでも上があるんですねえ。
でも正面から見ると、なんかデロッとした印象。これも人間工学的な設計からできてるっちう印象。
(´。`) 時候のヨサゲな頃、京都でズラッと三脚並べて同じアングルで写真撮ってるアマチュアカメラマンが持ってはるのって、この手のが多いんですよね。みんなお金持ってはりますなあ。
まあ三脚使うならどんな形でも問題ないんですけどね。
いっそ木片や粘土のカタマリから外側をつくってしまってから、レーザー3D実測で設計図を引いてみたらどんなのになるんでしょうねえ。
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コメント
えー!これデジカメなんですか?
私のイメージのデジカメって、スマホや iPhoneみたいな形なんですけど
これ、ちゃんと昔ながらのカメラの形してるやないですか!
でも、シャッター音はピピッて音ですか?
やっぱり一眼レフはバシャッ!ていう音じゃないと重みが無いですね~
デジカメになってから、うちは急に写真を撮らなくなりました。
何か行事があるときは「写るんです」を未だにコンビニで買ってしまうわ(^o^;)
投稿: るり | 2012.02.12 23:13
るりさん、毎度です♪
いわゆる“デジイチ(デジタル一眼レフ)”ですね。
原理はアナログカメラとまったく同じで、単にフィルムがあった部分に光感知素子をつけただけなんですが、レンズ交換不要ならiPhoneみたいなので充分なんですね。
以前記事にしてますけど、アナログの愛機が壊れたからデジカメになりました。
私は逆にフィルム代を気にしなくて良くなったので、使いまくってます。
スキャンする必要もありませんし、写真もかさばりませんしね。
投稿: よろづ屋TOM | 2012.02.13 13:50