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2012.01.18

京都で見つけた、ごっつウマい激安コロッケの話。

Croquette_9557

 紀行番組あたりに登場する、少し控え目なたたずまいか、あるいは見つけにくいレストランや旅館に対しての常套句に、“隠れ家”的な店⋯という紹介の仕方がよく使われますよね。

 当人にしてみれば、別に隠れてるわけはないわけですが。( ̄ロ ̄lll)

 が、大抵の場合、テレビで紹介されるようなのは、少しでもそっち方面に興味がある人なら「ああ、あそこね」と広く知られた処である場合が多いですわね。
 しかし筆者は先日、隠れ家どころか、物理的な意味でもニッチなお店を見つけたんですよ。

 写真をごらんのように、看板料理⋯いや、実際に看板の謳い文句にコロッケをメインメニューに掲げるお店『クロケット』であります。

 場所は…。
 京福電鉄嵐山電車は宝ヶ池駅ちかくの、道路のバイパスのたもとにさり気なく看板を出しておられる。……いや、ぶっちゃけて言いますとね。さり気ない訳ではないのだが、立地条件的にかなり気付きにくいと思われるのですよ。

Croquette_9558

 失礼ながら、看板を見てさえも、その下にお店があるとは思わなかった。

 勝手口はあるな、と思ってましたの。建物の反対側にお店を構えておられるのだろう、と。
 スミマセン。(;´д`;)せやかてね〜。

 叡電宝ヶ池の駅から100mほどの距離、観光的な名所があるわけでなし。

Kirara_9559

 店の前には、ごらんのように叡山電車名物の『きらら』も通るし、例の『けいおん!』電車も通る。でも、駅からは離れててすでに速度も出ているので、普通の観光客なら叡電に乗ってコンマ数秒で通り過ぎる場所ですよ。
 さっきの写真のように道路の下で、その柱の陰に隠れてしまってるし、電車に乗っていれば、看板もよほどの動体視力の持ち主でも見逃しますよ。

 基本的に歩きばかりの筆者です。
 常に不審者のようにキョロキョロしてるからこそ気づいたと言えます。それが、たまたま通りかかり、あの香ばしく焦げるラードの香りにふと顔を上げると、最初の写真の看板ですよ。

『もとホテルのシェフが作るコロッケ』の看板。しかしその下にあるのは、お店の勝手口と思しきアルミサッシの戸口。
 道の反対側にお店があるのかな、と思った。
──────だが、そのヨコに小窓があって、さらに引っ込んだところに値段表が掲げてある。

 商売されてるのか!…そしてそこに書かれた、コロッケ¥80の文字。

Croquette_9555

 小腹が空いてきてたこともあり、母の分とふたつだけ頼んで、食べながら歩こうかと考えたんです。
 で、注文した後で看板をよくよく見ると、他にも豚カツ、ビフカツなどのメニューが。

 そうなると丁度その時揚げ物に遠ざかっていたこともあって、たまらなくなり、そっちもすかさず追加注文!

 品物を受け取ってびっくり。まん丸の球状でわあ〜りませんか!

Croquette_9563

 そしてまだ割ってもいないのに、確かに立ちのぼる馥郁たる香りは、平均的なコロッケ揚げ脂であるラードだけでなく、さらに植物系のリノール酸、そしてなによりも甘くもやさしげなクリームとバターの香り。
 その時になって、やっと悟ったんです。

看板はハッタリではなかった!!!!これこそは“コロッケ”ではなく、フランス料理である“クロケット”だと!

 そしてあくまでも均一で繊細なコロモのなんと美しい事か。

 そしてアツアツをパクリ。ほんまは、ちゃんと皿に千切りのキャベツを敷き詰めた上で、その上にお乗り頂かないとイカンのでしょうが、もともと“立ち食い”目的で求めたもの。

 感動しましたよ。その美味さに。(つ▽`);;_◯ ワインが欲しかったなあ。渋めの赤が。

 味はもちろん、かかった手間暇や料理から放たれるオーラの格式はまさしく仏蘭西料理のクロケット。しかし、値段は下町の食材、庶民の味方の一個¥80という、とんでもない“超コロッケ”を食べさせてくれるお店だったのです。

Croquette_9564

 こちらはヒレカツ。

 いわゆる“ひとくちカツ”なんですが、これが…また…もう…(つД`);;

 もちろんソースなど不要。そら、京都自慢のオジカソースもバッチリでしょうが、そのまんまでぜひ味わっていただきたい。
 こっちは白ワイン、辛口のシャブリなんかが合いそう。

 昔々。♪♪きょうもコ〜ロッケ〜、あすもコ〜ロッケ〜、これじゃ年がら年中、コ〜ロッケ〜…って歌があったそうな。
 厳密にはこの歌、我が母が鼻歌的に唄ってたために筆者も刷り込まれたクチなんですが、実は母でさえ誰から聴いて憶えたのかも憶えてなかったのです。
 母の鼻歌が正しいメロディだと仮定しても、筆者が聴く限りではエノケンか古川六波あたりが活動写真で流行らせたものか?

 まるで『探偵!ナイトスクープ』にでも出てきそうなネタなんですが、ネットで調べたらなんのことはない、大正7年に作られたことまではすぐに判りましてね。ネットってすンごいですねえ。

 今も昔もコロッケは大衆の食文化に欠かせませんが、まして大正時代であれば、“洋食”の響きと共にコロッケのもつ印象はかなりハイカラであります。
 なんせカレーライスもコーヒーも、まだまだ未体験の人が多かった時代だから。

 逆に言えば、コロッケとはこんなもんだ、という定番のスタイルもまだないわけで、当時は一流料理店のメニューに並ぶ立派な一品料理だったわけで。
 実際、コロッケとはフランス料理のクロケットを祖先とする説が有力だそうですが、そう考えると耐油紙(昔は新聞紙)に包んだのを街角でフウフウしながら手づかみで丸かぶり…という食べ方はちょっとはばかられそう。

 襟を正して味わいたい、まさに“逸品”料理でありますよ。

 さてその場所はこちら。次回、私は10個はまとめ買いしますよ。ええ。ヽ(´∀`*)ノ
 その場で2個食べるでしょ?持ち帰ってまた2個食べるでしょ。残りは冷凍して……ふふふふ

 ほーら、食べたいでしょ?食べたいでしょ?(@▽@)/

 ▲ここまで、歩いて行きましょう。てくてく、二本の足を互い違いに動かして、買いに行きましょう。
 ふはは、ふははははは!ヽ(´∀`*)ノ でも電車賃出しても値打ちアリ!

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コメント

うんうん、食べた~い!

写真からもわかる衣のサクサク感にうっとりです。そういやコロッケって久しく食べておりませんわ。日本一長い商店街といわれる大阪の天神橋商店街の、南森町の角っこに、揚げたて肉コロッケを売ってるお肉屋さんがありますよね。昔、人が並んでましたけど、最近通りかかっても、やっぱり行列。この京都のクロケットほど上品ではなかったと思いますけど。

元一流ホテルシェフが、なぜひっそりとそういう店を出しているか…何かそこにもドラマがあるみたいですね。

投稿: 猫式部 | 2012.01.21 10:13

猫式部さん、毎度です!
ぜひ箱買いしてお届けしたいっすよ!
しかしよぉ考えたら、小判型と違ってボール状だとフライパンで揚げるっちう技はでけへんし、やはりプロのフライヤーでたっぷりの油を使うか、いっそ圧力掛けて小判型にするしかないんかなとか、今更考えてます。
……まあ獲らぬタヌキの皮算用ですが。

投稿: よろづ屋TOM | 2012.01.21 17:08

ふたたび~で、お邪魔虫。

揚げ物は、いくら良質の油を使っていても、時間がたつと酸化して、お身体には良くない物質が出てくるんで、やっぱり揚げたてを味わうのがよろしいかと…。と言いながら、ごくごくまれに揚げ物を買ってきて家で食べることもありますが、その時には胡麻と酢を少々加えていますけど、どんなもんでしょうね?

投稿: 猫式部 | 2012.01.21 20:54

猫式部さん、毎度毎度!
もっちろん、温め直しではなく、自宅で初めて揚げる…つまり揚げる前の状態で持ち帰らせて貰うんです。

まあ、揚げた状態で持ち帰っても、酸化するまでにたいらげますって。

投稿: よろづ屋TOM | 2012.01.23 00:18

そのコロッケの唄は、亡き父がよく歌ってました。「アハハアハハこりゃおかし」と。元一流ホテルシェフが造るコロッケが80円で味わえるとは、ありがたいですね。近鉄郡山で降りたら、駅前の揚げ物やさんに行列ができていました。そこも安かったです。そこのは「お総菜屋さんのコロッケ」でした。

投稿: 雪月花 | 2012.01.23 12:54

雪月花さん、毎度です!
『元一流ホテルの〜』と掲げてて、その実全然フツーの総菜と大差ないレベルの料理しか出せてないレストランってけっこうありますやん?
でもここはマジで、そう疑った自分が恥ずかしくなりましたね。
「なめてました!申し訳ありませんっっっっ」とココロの中で叫びました。

投稿: よろづ屋TOM | 2012.01.24 13:34

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