仮面ライダーの新シリーズ企画の通し方を本にしたら絶対売れる…と思う。
←これが先週9月4日から始まった仮面ライダーの新シリーズ『フォーゼ』であります。
平成になってからであろうが、元祖といえる昭和のシリーズだろうが、見分けがつかん、仮面ライダーっちうもんを観たことないって人はいても、『仮面ライダー』の単語すらまったく聴いたこともない、って人はまぁいてはりませんでしょ。
(´。`) ご当人が特撮を好きとか嫌いとか関係なく、お子さんの付き合いであろうが、ご自身が幼い頃になんとなくテレビで観た、とか、とにかくなんかメンタマのでっかいマスクかぶって怪人と戦う話、ってくらいはご存じの筈。
しか〜し。ライダーを知ってようが知らなかろうが、このデザイン、どうですか。
私はハッキリ言ってうわ。( ̄ロ ̄lll) なんやこれ。うわ〜でしたが。
でね。
仮面ライダーの名を冠したシリーズの第一作は私が小学校6年の時に始まったんですが、一旦終焉を迎えて、それが平成になってオダギリジョーを主役として復活し、旧作以上の人気を稼ぎ出しつつ最新作は平成版で12作目、昭和の最初のライダー誕生からは通算で今年40周年なんですわ。
(;´д`;)あれ?ちうことは1971年?はて、今年私50歳よ。10歳やったら万博の年で四年生やったと思とったけど…あ。
私は早生まれやったんや。 (=*`o´*)ヽほっほっほ。
それはともかく、そうして毎年新しいデザイン、新機軸の脚本で展開する仮面ライダーなんですが、ぶっちゃけた話ね、新しい仮面ライダーのデザインが発表になるたびにたいていのファンの反応は───
ΣΣ( ̄Д ̄lll) えええええええええええええええええ〜〜〜〜〜。何コレ、ぶっさぁああああ
……なんですよ。
ワタシ的に最初のプレス紹介時から「お。そこそこカッコエエやん」or『うあ、すごい斬新』と思ったのは『555(ファイズ)』『響鬼(ヒビキ)』『W(ダブル)』でしたね。
ちなみに左が555(ファイズ)、右がW(ダブル)。で、下が響鬼(ヒビキ)。
のこりはおおむね「なっっ、なんぢゃこりゃ!?」です。この前まで私含めて絶賛放映中やった『OOO(オーズ)』も、最初はそっちにカテゴライズされてましたもん。
▲これが『OOO(オーズ)』。ブサイクではなかったけど、なんか清の時代の中国か朝鮮の貴族みたいな胸の紋様、そしてかつて私が幼い頃にやってた別の特撮ヒーロー『超神ビビューン』になんとなくデザインが似てて最初抵抗がありました。
そういう意味では今期の『フォーゼ』もそう。
『宇宙鉄人キョーダイン』によく似てましてね。これはググってみれば同じ事言ってる人は多いですから、私一人の意見ではなさそう。ちうかスタッフの確信犯かもしれません。
そういえば二年前の『仮面ライダーキバ』は『アクマイザー3』に似てたようにも思う…
むしろ脇役ライダー(平成版からは一作中にバラエティ豊かな“アナザー仮面ライダー”がイケメン俳優と共に多数登場するのです)の方が、デザインに自由度があるせいか、いい意味で個性的で好ましいのが多かったりします。
ところが不思議なことに、毎回毎回、最初は拒絶反応さえ示すほどの新ライダーのデザインが、10話といかないうちにだんだんカッコ良く見えてくる。
これは実に不思議。別に辛抱しているわけでもないんですが、たしかにその傾向が強い。
もっともさすがに例外もあって、平成ライダー10周年記念作品と銘打った『ディケイド』は最後までうなりながら観てました。───まあ唸りはだんだん減ってはいたけれど。
てなわけで、場合によってはファンでさえ“慣れる”のにそれだけの時間がかかるわけです。
それが新番組としてあらたにコンセプトとデザインとが生み出されるのは、スケジュール的にたぶん新番組が始まるとすぐにその次の企画はもう始まってる筈なんですね。
しかし、スタッフはもちろん、変身グッズのオモチャを売ってナンボ、の偉大なるスポンサー様、バンダイの担当さんの首を縦に振らせるには、ファンみたいに時間をかけるわけにイカン訳ですよ。
バンダイにしてみればガンダム、プリキュアと並んでキャラクター商品のドル箱(こんだけドルが落ち込んだら死語になりそうですが)の仮面ライダー変身グッズです。
子供は正直なので、カッコ良くなければ売れません。いくら今の子供が私らが幼い時よりも金持ちにだとしても、おもろないもん、かっこ悪いモンは欲しがらない。
なかでも私が「えええ?こんなん、ええか?」と思っていようともバカ売れしてるというのが例によって変身ベルト。定価もクソも後ろへふっとばして延々値上がり中だそうな。
さて、そんな死活問題をはらんだ決断を迫られる大スポンサー様、そしてテレビのプロデューサー様に、慣れたらともかくも、初見ではほぼ『うわ何コレ』的なデザインとストーリーコンセプトを見せてウンと言わせる技が知りたくて仕方ないのですよ。
もちろん、一発で通るはずのないのがデザインちうもんです。
でも、結果的にファンが見ても「ゑゑゑええええ」なデザインのプレゼンを、まずどうやって上司に通して行ってるのか、そしてクライアント様にもオッケーを貰うのか。
その手法ちうか技法を本にして出版したらごっつ売れると思うんです。
曲がりまくっててもデザインでメシ食って30年、ひとつ間違えばクライアントっちうのはすぐ図に乗って、自分も何がしたいのか解らんクセにもうマヒしてしもて、やたらとNGを連続乱射しまくるものと身体で知ってるだけに、このノウハウ、どないなってんねん、と思うのです。
よく、あまりにもしょーもなさすぎて観てムカつくCMってあるでしょう。
そんなのでもヒトカドのタレント出てるし、ごっついカネが動くわけですが、それでもその下らない企画はちゃんと通るとこ通っておカネを落としまくってからテレビ電波に乗ってるのです。
仮面ライダーは文句なく楽しめるから違いますが、そういうCMでも偉いさんたちの企画会議を通ってきたという意味では同じなので、私もしょーもない企画をラクラクと通せる技術が知りたいワケなのですよ。
お願い?( ̄人 ̄lll) 『私はこうしてブサイクな仮面ライダーでヒットを飛ばした』って本を出版しましょうよ、偉大なるスタッフ様。
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コメント
ライダーシリーズはごく初期の他、電王をちょっと見たくらいですが今回のデザインほど「えぇ〜っ?!」って思ったこと無かった気がします。 なんで頭とんがってんの? しかもベースカラー白ってイモムシ…?!
それ意外にも設定的にハマれそうにないんで観るのあきらめました。 ゴーカイジャーはけっこう楽しく見れてるから実写ヒーローはもういいか、と。(苦笑)
投稿: SAK | 2011.09.14 00:20
いや〜、ほんま毎回「えぇ〜っ!?」って思いますよ、それなりに。
(=`・ω・´)6 逆に言えばそれだけ毎回斬新っちう意味ですから、そのチャレンジ精神はやっぱり見上げたモンなんですよ。
で、私らはやっぱりオトナちうか、感覚が固定化されてるんですな。
ターゲットは子供。生意気ゆーても、真っ新に近い経験値の奴らを惚れ込ませるものをオトナが創るってのは並大抵ではないと思うわけです。
投稿: よろづ屋TOM | 2011.09.16 01:21