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2011.08.27

明治スーパーカップを素体としてソースでアレンじる。

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 私はこの明治エッセル・スーパーカップ、それもベーシックなバニラが大好きでしてね。
 安い、多い、そして美味い。もちろんハーゲンダッツのコクや深み、繊細な舌触りとは違いますが、少しざらつき感の残るノスタルジックな舌触り、安心感のあるミルクのまろやかさ、嫌味のない後味はいくらでも食べられる。

 庶民的と言えばそれまでですが、この素直さを維持しながらのアビリティ・ポイントの高さは、似たような価格の他社製品と比べたらダントツのハイ・グレードです。

 もちろん合成なんちゃらを使ってないはずはないでしょうけど、他社のバニラアイスの中には、食べ終えた後…いや、食べてる間にさえ、舌がしびれるような、味覚が失われていくような、妙な刺激がある商品があるんですよ。
 
 てなわけでもっぱらエッセルばかりなんですが、いっつも同じのではさすがにつまらない。───てことで、ちょっとソース(汁)をかけることでアレンジてみました。題して、『アレン汁(動名詞?)』
 
 あ。誰や?「コイツ、ソースマニアやゆーとったからウスターソースかけるんや」と思た人。
 

 行儀と見てくれが良くありませんが、食べる前にまず、真ん中をすこし掘り下げてくぼみを作り、ソースの居場所───カルデラ湖───を作ります。

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 本来ならよく冷えたガラスの器に小綺麗に盛って、まわりにソースを注いでカルデラではなく摩周湖みたいな景観を作るべきなんでしょうが、せっかく¥100というリーズナブルな商品です。

 お客様に出すならいざ知らず、自分のためだけに器を汚すのもなんかもったいない、美味しかったらええやんか…という屁理屈を唱えてズボラをかますのがこの方法。

 ということで、今回このくぼみを満たす天使の液体は

『サントリー赤玉ポートワイン』

 Σ(゚ε゜;)やたーらに安いっすよ。これ。税抜きなら¥500ですからね。
 いまどき、そんな値段でいっちょまえサイズ750ccのお酒なんてありますか?

 物心ついた時からボジョレーだのカベルネだのボルドーだの…ってワインの名前に聴き馴染みのある若い人はごぞんじないでしょうが、私がまだ子供だった1970年代はワインと言っても一般ピーポーは白も赤も知りませんし、そもそもワインとはどんな味のシロモノかも知らなかったんです。

 ヽ(゜ε゜;)いや、マジでマジで。子供の頃からメズラシモン好き、13歳から角瓶党の私でさえそうやったんです。

 その頃までは、一般ピーポー相手にならワインと言えばこの『赤玉ポートワイン』を指したと言っても過言ではない。
 細かいことはググって戴くとして、今ではマイナーなこの甘い甘いワインこそが、サントリーを世界のサントリーに育て上げたんだそうな。

 明治大正の頃、サントリーの前身である寿屋の主力商品がこれで、そらもう当時飛ぶように売れたそうな。当然、大儲け。
 でもその儲けのほとんどは、大阪府と京都府の県境近くにある大山崎(おおやまざき)に造られたレンガの大きな建物に注ぎ込まれたんですな。そうして生まれたのが日本初のウイスキー。

 だから赤玉ポートワインなしに日本の洋酒は語れんのです。
 
 ところで私はずっと昔流の“ポートワイン”って呼んでますが、今の商標は“スイートワイン”にかわってるんですね。知らんかった。
 ポートワインちうのは『三銃士』とかにも出て来るポルト酒を意識してのネーミングだったんでしょう。
 実際のポルト酒はここまで甘くないはず(あいにくホンマモンはまだお目にかかったことありませんし、あっても多分値段も10倍はするかと。)なので、サイダーとかコロッケみたいなノリでつけた昔の日本の“なんちゃって”洋風ネーミングだったんでしょうね。

 だから近年、本家に遠慮して変えたようです。それはともかく、味は昭和40年代とおんなじでした。たぶん明治大正の頃から変わってないんでしょう。

 飲んでみると判りますが、赤葡萄酒独特の深いコクのある香りを持ち、雰囲気は今で言えばリキュールに近い。でもしっかり“葡萄酒”で、花のようなアロマ、
 だけどリキュールのように砂糖砂糖した、くどいほどの甘みではありません。

 私もワインと言えば、そんな赤玉しか知らなかったので、初めてほんまもんの赤・白のワインを飲んだ時、あまりに渋く酸っぱいので、てっきりそのワインは傷んでしまってるのだと思ったほど。
 
 さて、以上のように味も香りも文句ないんですが、残念ながら赤玉ポ…いや、スイートワインは色がイマイチなんですな。

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▲ウィキ掲載によるポートワインの画像

 話は横道に逸れますが、ワインレッド、とひと言にいうものの、水彩絵の具でグラスに満たした赤ワインの色を塗るのに適した色は、紫やえんじ色ではなく、実は茶色系を薄めて重ね塗りした方が最終的にそれらしく見えてくることがあります。
 同じ理屈で、赤ワインも紫(青)系と茶系で分類できるのかも知れません。

 で、赤玉スイートワインは後者、茶系なのですね。
 どうもこれはポートワインの特徴なのか?赤玉のもとのブドウはミニッツメイドやウエルチでも使ってるコンコード種という青系なんで、製法の加減でそうなってるのか興味深いところ。

 とまれ、こいつをスーパーカップ・バニラのカルデラ湖になみなみと注ぐ───と、残念ながら二枚目の画像のようにアイボリー地に、半月前に食べ残しした汁粉みたいな哀しい状態に。

 と、まあ、あいにく美しくはならんのです…が、めちゃくちゃに美味い。
 赤玉の風味とコクをアイスにしたら味で売れることは間違いないと思うんですが、ルックスに研究の余地ありです。
 先に赤玉だけシャーベットにしておけば良いのかも知れませんが、また実験してみます。

 てことで、ヽ(´∀`*)ノ 赤玉ばんざい。

 【追記】冬になればこの赤玉を使って『なんちゃってグリューワイン』も作れます。
 さらにレモンを加えると風邪薬代わりにもなるので、季節が来たらまたご紹介しますね。

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