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2011.08.09

追悼:アナログ波と共に逝った我が愛機。その2

 これまで二度、不調になって修理を依頼した事はあったんです。
 もっとも、それはテレビの不調がメインでなく、当時の主力機・ビデオデッキの修理をお願いしたんですが、ビクターのサービスマンさんは実に優秀かつ親切で、同じビクター製品なので整備点検もしてくれはったんですな。
 
Chideji_lasta_03
 

 今の大型液晶テレビと異なり、なんせ彼は巨大なブラウン管とそれをドライブするための巨大な電源と磁石がくっついておりますんで、木製黒塗装仕立ての本体と一緒になると約70kg。

 ぶっちゃけた話、アホほど重いのですが、その時もちゃんと下におろしてバックパネルを外して分解・点検をした上で消耗部品も交換してくださいました。
 今日まで24年も保ったのも、間違いなくそのおかげでしょう。

Chideji_lasta_04

 マンガでは擬人化してますけど、ほんまに私のパートナーか執事のようでした。
 彼の前に陣取って映画やアニメにのめり込む時は心から幸福でした。

Chideji_lasta_05

 余談ですけどね。

 私が中学生ではじめて日本橋(にっぽんばし:かつて大阪の電気屋街だった)デビューした35年前の頃、大型でも小型でも、不要になった家電品を日本橋の通りに放置しておくと、ものの数時間で外側のみだけを残して、いや、場合によっては丸ごと消えて無くなったものなんです。

 ジャンクと呼ばれる中古部品はもちろんのこと、テレビの場合はブラウン管さえ誰かがきれいに分解して持ち去ってくれるんですよ。
 もちろん、置いてあった場所にネジが散乱…なんてこともない。まるでアマゾン河に落ちた亡骸がピラニアやワニやらに食べられてしまうみたいに綺麗に無くなってしまうのです。

 日本橋ツウはみなそれを知っていて、プロも素人も『風葬』のおてつだいをするんですね。
 また、持ち去ったパーツはユニットのままでもなんらかの形でリメイクされたり流用されたり、時には半田ゴテでちゃんと抵抗やトランジスタやICやコンデンサなどの部品にバラされて、修理用に使われたり、そういうジャンク専門のお店に格安で並んだりするのです。

 でも今の日本橋は、ジャンク部品屋さんはもちろん、電気屋さんもほとんど消えて無くなってしまった。
 また、不要家電品に関してけったいな法律が出来てしまったために、逆に粗大ゴミが大量に残る羽目になってしまいましたね。
 ものを大切にする心をACとかで流布してる割に、肝心の実情はやはり使い捨て社会のまんま…どころか、エスカレートしてるんですよね。

 次に出逢える私の『パートナー』は20数年も保つのかしら?まあそれだけ保つとしたら、今度は私の寿命との勝負かもしれませんが。

 とりあえず今は専用ラックから降ろすだけ降ろして、隣の部屋に安置してますが…
 はたして70kgもの重量物、次のテレビを買った時に配達で来る電気屋さん、引き取ってくれるんやろか?それとも中味を上手く抜いて、家具にでも改造するか。

 いずれにせよブラウン管とか……どうしたもんかしら。

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◆ブツクサ絵日記」カテゴリの記事

コメント

今晩は、TOMさん。

その執事っぽい絵が、よけいに哀愁そそりますねえ。

そういや、ちょっと前、無料で家電を引き取りますというチラシが入ってて、まだ見れるけど使ってなくてすぐに使えなくなる14インチブラウン管テレビ、壊れた扇風機、壊れたノート型パソコンなんぞを指定場所に置いておいたら、ブラウン管テレビだけが残されてました。そのまま置いとくと、ご近所の迷惑になるので、再び引き上げましたが、壊れた家電よりも引く手がないの?とちょっと悲しくなりました。

投稿: 猫式部 | 2011.08.09 21:37

猫式部さん、毎度お世話になってます♪
やっぱりテレビはブラウン管とかそれを使うためのトランスとかが重くてでっかくてツブシが効かんのでしょう。
第三国へ持ってったらまだまだ役に立つらしいですが、輸送費で足が出てしまうんですって。

さあ、これからですよ。日本の山河にテレビがドンと棄てられまくるのは。自民党とNHK、責任取れよ。

投稿: よろづ屋TOM | 2011.08.09 23:49


☆とても感銘深く読ませていただきました。
昔の日本製品は、ホントニ、、丈夫でしたよね。
.

うちも、冷蔵庫30年くらい使っています。
.
前の富士通のパソコン、中身は中国、韓国製、3年で壊れました^~。


gutchii

投稿: gutchii | 2011.10.11 11:00

gutchiiさん、いらっしゃいませ♪はじめまして!
30年!それは素晴らしい!
エコだ何だと偉そうに言いながら、今の日本には修理という概念がなくなってしまったのがすごく残念です。
再生すると言えば聞こえはいいですが、溶かして材料にして作り直すのって、結局、壊して“壊して”るんですよね。

一方、外国製は三年ですか…( ̄ロ ̄lll) 日本もそうなって欲しくないですね。

投稿: よろづ屋TOM | 2011.10.13 00:24

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