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2010.05.08

『けいおん!!』あるあるシンパシィ満載の4&5話。

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 今回はありがたーいことに、カントー人のオトモダチのおかげで近畿人としては少し早めに第五話を拝見できました。なんて素晴らしいお土産!
 誰もが経験のあることをサラリと見せるのがこの作品の魅力のひとつになってるんですが、特にふたつで対になっている4話と5話はなかなか楽しい。なんといっても5話は二期放映分の中で現時点で最高の出来!
 

 とはいえ、4話は正直なところ修学旅行の記憶も定かでない私には特筆すべき所はなかったんです。
 むしろ日頃以上に律のだらしない脱線ぶりが鼻につく回なので、アンチ“行儀や躾のなっちょらんガキ”文句タレなおっさんとしては画面の中に入っていって、さわちゃん先生に代わってシバいたろかーと思うほどでした。
*毎回のことですが、原作を読まずにあくまで放映されたアニメを一本の映像作品としてウダ話を描かせていただいております。

 ───が、深読みすれば作り手側による逆説的表現ともとれますな。
 あんたら、こんなみっともないコトしたらあかんえ…みたいな、ね。

 なによりも「京都に来たからには、関西弁でしか喋っちゃいけないゲームやで♪」なんてのは近畿人がもっとも鼻でせせら笑う、おチョーシ系カントー人の行為なんですよ。(ちなみにムギちゃんを演じている寿さんも神戸人なので、京都弁とも少々イントネーションが異なります。)

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 だいいち、京都をロケハンしまくって作られてる『けいおん』で、京都へ修学旅行てなんの冗句ですねんな、みたいな。それこそイマドキの若者言葉で言うところの“ウケる”ってヤツです。
 作ってる方こそ苦笑いでしたでしょうなあ。なんかシラコイのを通り越して不思議な世界でしたね。でも『京都マイノリティ散策コンテンツ』運営してる私でも、嵐山モンキーパークは盲点でした。これは参った。
 行った事ないんですが、いつもお世話になってる『京都を歩くアルバム』の《嵐山モンキーパーク》記事をご覧になれば、あなたは居ながらにしてムギちゃん体験。

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 実際に演出や作画をじっくり観ていても、失礼ながらチカラの入れ方にかなりの差がありましたね。といっても、一般的なアニメからすれば当然かなり上の方〜〜〜〜でのレベルのお話ですが。
 てことで、4&5話の『神業(カミワザ)』を検証してみましょう。
 冒頭からすごいですよ。ちうか、無茶しやはるわ、この人ら。

 憂が旅行に出掛けた唯の部屋を点検するシーン。何気ないところにとんでもないテクニックを駆使するのがこのスタッフの恐ろしいところですね。部屋に入って立ち止まってから、唯の忘れものに気づくまでの一連の動きがざっと見ただけで約24枚。それも中割ではなく、原画としての動き。

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 割り振りを全部スチルで載せるだけでこの辺が埋まってしまうので、上の画像をクリックしていただくとそのうち7コマだけを1秒ごとに動くGIFアニメにしてみました。
 すこしずつ角度を変える身体もですが、細かな眼の動きに注目。ちゃんとカメラのこちら側にある“なにか”を順番に点検してる事が判ります。そして気づく、“おねえちゃんの忘れもの”。
 こんな精細な演技表現をする制作会社、またできる制作会社は世界中ドコを探してもありませんね。

 笑いも忘れてませんが、失礼ながらその笑いも4話よりずっとセンスがいい。比較しては失礼ながら、4話は読めるんですね。流れもリアクションも。しかし5話のはどれも何か一枚上手な笑い。

 つぎは梓のふたつの妄想から。

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 熱血やからフト眉てのはともかく、その眉にそれと判る微妙な白点。ようするに味付け海苔なんでしょうな。フト眉の発想まではたぶん頑張れば思いつきますけど、ムギちゃんのたくあんからの発想かも知れませんが、それが味付け海苔になるとこれはカッ翔んでます。
 しかも梓はM属性だったのか。気づかない私が2Vなんでしょうけどね。

 そしてお土産を忘れられてしまった寂しがり屋な梓の妄想リアクション。

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 つうー、と流れるひとすじの涙がなんとも見事に美しい。
 ここは普通『ダー』と河状に流れる涙でしょう。それをものすごく丁寧な作画で液体の重量感をここまで出すとは。やたら美しい表現だけにギャップで余計に笑ってしまう。

 ( ̄_ ̄lll) こんな事に感心してるの、私だけですかね?コメント、ぷりーず。

『けいおん』の凄みは、日常の何でもない事を愛情たっぷりの視点から信じられない努力と技術で描き出した記念写真だと思うのですよ。
 5話の平沢家お泊まり会はまさしくそれで、オトナこそ出てこない不自然さはあるものの、純と梓の手土産にしっかり枠外の存在感は伝わってくるし、野郎である私でさえも納得する話なのです。

 特に純ちゃん。私の友人にまさにこんなヤツがいましてね、「友だちン家でそれやってると…」と梓に注意されてましたが、私のトモダチはひとン家に遊びにきておきながらマンガ読みに来てたようなヤツでしてね。
 しかも静かやなあと見るといつのまにか寝とるし、起きてたら勝手に人の本棚から引き出しから開けてはなにか見つけ出す、ちなみにそいつは私のオーディオの掃除具合にもケチ付けましたし挙げ句に屁までこいてましたけどね。
 こんなに可愛かったらまだしも、レスラーみたいにでかい図体のおっさんで。

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 これも▲自分でやったこと、または、やるヤツが友達にいませんか?修学旅行で旅館のエピソードはどんなマンガやアニメでも当たり前すぎてなんとも思いませんでしたが、こんなのを描かれると私は感動してしまう。一期で唯がやった「うぅいぃいいいい。…アイス。」の系譜ですよ。
 これもクリックでストップモーション版が開きますのでお試しを。純の接近に伴って憂と梓の視線や姿勢も変化します。ほんまに丁寧に丁寧に描いてある。感動ものです。

 以下、あまりにも『あるある、おるおるこんなヤツ』シンパシィだらけの純ちゃん。

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 寝てる間にベッドから落ちるだけでなく3D的に移動してる、チューブの口金の中身さえ意地でも絞り出す、寝ぐせに悩む、どこでも即・寝る、自分の世界にすぐ入る…ほんまに自分の若い頃の友達を見てるみたい。

 最後の、バスに乗り込む所でつまづくシーンなんて普通わざわざ描きませんよ。並みの感性だとコンテ切ってる時にはまず思いつきもしない。手すりを持ってよいしょと勢いを付けて上がるまではジブリならあるでしょうが、たぶんこういう“無駄とも思える他愛ないエピソード”は『けいおん』ならでは。
 こういう所にグゥリグリと舌を巻くんですよ、私は。

『けいおん!!』に関しては、他にもなんぼでも褒めたおしたい事があるんで、まぁだまだ、つづく。

 ■ほかの『けいおん!』『けいおん!!』記事の一覧はこちら。→■■■K-onBn01.gif
 
 

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