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2010.04.21

『けいおん!!』のオンナノコな演技濃度が上がってる。

Keion2_01

『けいおん』でキャラクターたちが魅力的な理由のひとつに、女の子がいかにもオンナノコらしいところにあります。
 といってもこのオープニング画面にあるような、“きゃは♪”“うふ”なポーズのことではありません。そらま、可愛い。たしかに可愛いけど、こーゆーのは野郎共をはじめ観客に媚びる不自然なポーズ。不潔、フケツよっっっ!───あ、いや、それは冗句としても、要するにカメラを意識したモデルっぽいポーズはむしろ『けいおん』らしくない。
 もちろん単純に、可愛いとかおしとやかだとか優しげだ…とかというような国語辞典の解釈みたいな視点でもありません。

 いうなれば、オンナノコでなければ絶対に出てこない『自然な行動パターン』とでも申しますか。今回はそれが如実に分かるシーンをいくつかご紹介。

 オンナノコと言えばまず、同性同士のスキンシップ。これはもう唯の独壇場ですけど、律も肩組んだりよりかかったりとけっこうベタベタ。
 しかし律の場合はむしろ野郎的なスキンシップですよね。

Keion2_02

 意外なのがムギちゃんで、昔式のキャラ付けでいけば、一番そーゆーことしそうに見える外見なのに自分から人にくっつくことはないようで。まあ日本では、本来やたら人の身体に触れるというのは失礼にあたることですから、ほんとのお嬢様であるムギちゃんなら当然かと。

 私は前作『けいおん!』でも彼女たちの生活感をイキイキと描き出したきめ細かな演出に惚れ込んだんですが、二期になってこうした“オンナノコ濃度”がかなり上がったように思うんですよ。
 演技もそうで、前回以上にすみずみまで───京都アニメーションはまず、女性の髪の毛の描き方が伝統的に見事なんですが、『けいおん』はいうなれば頭のてっぺんから足の指先まで、いや、画面の隅っこにいる“クラスメートA”とかにまで、まったく気を抜いたような所がない。

 あ、ここでいう“演技”とは、“わざとらしい、つくられた”意識的な行動である、という意味ではないということをお断りしておきます。

Keion2_03

 二期1話でもっとも「うぉ。オンナノコや〜〜!」と感心したのがこのシーン。

 野郎ではまず考えられないのが“食べ物の共有”ですよ。
 そらね、スポーツの後とかで同じボトルのコーラとかを回し飲みとか、いたずらで友達の食べ物をかすめとる(下段右、オープニングの唯みたいに)なんてのはないことはないですが、部員が集められずにめげる梓にスッとねぎらいでフルーツ牛乳を差し出すクラスメートの純ちゃんと、その流れのままにためらいもなくジューッと思い切り飲む梓には感心しましたね。

 野郎では「おぅ、ちょっと飲ましてぇや」「あー、ええよ」てのはあっても、これはない。ましてストローです。え?そこのキミはあるのか。
 私は鍋も盃もまったく平気ですが、ストロー共有は御免こうむる。気持ち悪いってのもあるでしょうが、自分だけでなく相手にも悪いって気がしますんでね。

 だから逆に女性から「美味しいよ、食べてみる?」と差し出されたりするとおっちゃん、ぶっとんでしまいますわ。もちろん、そっちは嬉しくてですが……いや、それはともかく。
 
 
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 二期2話で「うわ、これはオンナノコならではやな!」と思ったシーンは、意外なことにもっともガサツな設定の律のこの動作。
 ペギラというかチャンドラーというか…なに、意味がわからん?しゃあないな、このペンギンみたいなパタパタはばたきみたいな動作のことですよ。
 野郎は上着のポケットに手を突っ込んでても、これはしませんな。なんでこれがオンナノコっぽいのかとか、なにが野郎の場合と違うのかとかが自分でも解りませんが、たしかにこれはオンナノコならではのアクション。

 こういう動作自体をアニメにとりいれた作品なんか観たことない。


Keion2_05

 でもやっぱり、一番気に入ってるオンナノコアクションは『けいおん!(第一期)』のムギちゃんの地団駄、前回一話の唯の地団駄。これもほんまに巧い。
 まあ、唯のは多少芝居がかってるんですが、ムギはもう、心の底から全身全霊でムキ〜ッとなってる。しかもいずれもたまらんくらいにオンナノコ。


 評価したいのは、こうしたお芝居が普通の実写ドラマでも、よほど巧い役者でないとなかなかできない事なのに、アニメーション、つまりわざわざそのために動画枚数を割いて描かれている、という事実。
 いわば意識して“意識しない”自然な“演技”を演出するという、二律背反の矛盾した仕事を二重にしてるわけです。
 これがどれだけ難度の高いすごいことか。あ、『難易度』てのは間違った使い方だと思います。だって『難しいことの度合い』に『やり易さの度合い』が一緒になってるなんて変でしょう。ま、それはともかく。

 まさにこうしたずばぬけた繊細な演出が諸処にあるのが、おなじ京都アニメーション作品の中でも『けいおん』を“けいおん”たらしめてるんですね。
 
 さて、次回はどのことについてヤイヤイ書かせて戴こうかしら……。
 

 ▼こうなったらカテゴリー作った方がええのかしら。(今さら遅いか。)

『けいおん!』京都検定カルトQなアニメ登場ですやん。

なかなか青春してるぢゃないですか。『けいおん!』

い〜仕事してますねぇ〜(´〜`*)『けいおん!』

『けいおん!』女の子はずるいなあ〜(∩´ω`∩)

むぎの卑怯者っっ!カワイ杉るぞ、『けいおん!』

『けいおん!』アンコール回は青春叙情詩。

『けいおん!』ついにfigmaに登場!!(≧∀≦)9
 
『けいおん!!』凝りに凝ってるカメラワーク。


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コメント

うへぇ〜〜!!!確信しました!
私の人生に於いては、かつて今まで
「オンナノコ」だったことがなかった…orz
これか!この動きか!
これが私には欠けとったんや〜
うあぁぁぁ〜 オンナノコって可愛いもんですね〜♪
今更やけど、やってみよう♪

あ。食べ物の共有だけはありました(^-^)

投稿: ビタミン店長 | 2010.04.21 02:50

それでは3年2組を置いておきましうか、、
http://blog-imgs-42.fc2.com/y/u/n/yunakiti/kurasu.jpg
どの娘がごひいきですか?

投稿: ざんぶろんぞ | 2010.04.21 14:45

*店長さん、毎度!このネタに反応して戴けるとわ!( ̄▽ ̄*)
いやー、気づいてないだけですよ。ご覧になってないと思いますが、律(りつ)のガサツさ、唯(ゆい)の行儀の悪さはそれこそ今で言う「っパねぇ(半端ではない)」ですが、そんな連中でもちゃんとオンナノコなんや、ゆーところが素晴らしいんです。
 
 
*うおー、ざんぶろんぞさん、この前はほんまに失礼しました。
ぐは。これはすごい。見事に描き分けられてますね。そらもぉ、ひいきはムギちゃん。なんつーてもムギちゃん。
ところで前期は気にもしてなかったんですが、この学校、女子校やったんですねえ。どうりで穢れてないわー(笑)

投稿: よろづ屋TOM | 2010.04.21 15:12

女子校…私は絶対に行きたくなかった世界であります。現実の女子校はね〜か弱い男性の美しき夢を壊すこと多いから(笑)

ちなみに北海道では昨日から第2シーズン放送開始であります。そして我家はまだ地デジが入らない&電波悪いのでネットで見る方が映像がきれいだという悲しい事実。(めそり)

投稿: SAK | 2010.04.22 00:46

SAKさん、毎度でっすぅ。
いや、友人に男子校出身が何人もいますが、聞かされる話ほどおぞましいものはありませんでした。
BLとはほどとおい、むしろ『ホイホイさん』に登場する害虫の巣そのものでしたよ。

おお、そちらでも第二シーズンが。ほな、またこうしたプレビュー、読んでやってくださいね。

投稿: よろづ屋TOM | 2010.04.22 05:12

当方男ですが制服のポケットに手突っ込んでバタバタはやったことあります・・・

投稿: yuhin | 2010.05.04 02:56

yuhinさん、いらっしゃいませ!

おお!( ̄0 ̄*) それはまた色っぽい。
それはともかく、やっぱり律の場合はチカラ加減が「ぱったぱった」でオンナノコになってるんですよ。野郎だとどうしても「ばっさばっさ」になりませんか?…ならない?うーむ。

お願いですからyuhinさんはたおやかな美少年ってことにしといてくださいね。

投稿: よろづ屋TOM | 2010.05.04 03:57

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