シードル美味し。しかし、これ、ほんまにシードルか?
前回の続きです。で、これが最終回。
───それからは試し飲みしては、まだ甘いかなと待ってみて、数日経ってから味見したら今度は完全に砂糖が分解されてしまって酸味とのバランスがよくないかとまた砂糖を足したり…
第一弾はそんなこんなでどんどん減って行きましたわ。
なので、今ここに写ってるのは第二弾。
(*´▽`)せやかてねー、どの状態でも、それなりに美味しかったんですよ〜〜。
本物の味を知らんままに、これはこれでなかなかに味わい深い。
あ、イラストのモデルは拙作『さいえなじっく☆ガール』出演中の原 麻樹ちゃん女子大生バージョンです。
そう、試し飲みしてみると、見事に炭酸ジュース。なんとなーくアルコールの香りがするよーな、しないよーな。むしろこれは麹みたいな香りというべきか。
味は、もとのものよりも刺激があるのと、発酵のために糖分が使われて分解されたために甘みが緩和されたためか、酸味が強調されてなかなか美味し。
その後、発泡が納まる度に砂糖を加えて発酵を繰り返しやらせてみて、最後に『瓶内発酵』てのをさせるべく、小瓶に小分けにして冷蔵庫へ。
そして二週間。それが写真のものなんですが、イケてます。旨いです。
キャップを捻ると、市販の炭酸飲料に負けない、プシュッという小気味よい音。
少しタイムラグをもって、黄金の液体の全体にわき上がる細かな、細かな泡。
グラスに注ぐと、たちまちグラス全体が泡で白く満たされる。
耳を傾けると、美しい揮発音が絶え間なく続く───
エエ感じです〜〜〜〜〜〜〜〜〜。
味は、なんとなくスクリューキャップの白ワインレベルの味わいってかんじで。
ただし、アルコールは???
正直、あるんだか、ないんだか?(;´д`;)
▲これは天下のほんまもん。実際に比べると分かるのは、ビールの場合と同じでメーカーやブランドごとに泡立ちや風味が異なるように、自前の方が少々泡が大きめでダイナミックな事。
あと、天然酵母の香りがあること。
銀河高原ビールやベルギービールをご存じなら、好みが分かれるかも知れません。
記事を読まれて、シードルこしらえてみようかなと思われた方に、ここで大切なお話を。
ネット上に数ある『シードルのつくりかた』のブログ記事、いずれにもちゃんと断られてますが、醸造免許のない一般人が国の許可なく1%以上のアルコール度数を持つ飲料をこしらえてはイカンのだそうです。
もちろん、売買もあきません。(でも梅酒とか果実酒はよくやりとりしますよね、売ってはいなくても。つまり醸造はだめでも、漬け込むのはかまわんらしい。さすがお役所、話がざるい。)
だからアルコール度が1%越える前に飲め、とのアドバイスが。
または逆に飛ばしてしまえばいいってことです。ヽ(´∀`*)
そういえばどぶろくやらマッコリを自宅でこしらえた人が、昔誰かに訴えられたとかなんとかでややこしいことになってましたなあ。
ほな、梅酒とか果実酒は????と思うんですが、あれは醸造ではなくて酒に漬け込む二次加工だから構わない、みたいなことをどっかで聞いたことがあります。
ようするに“かもす”事が法に引っかかるらしい。ありゃ?それとも売ることが???
底に溜まってるのは、糖分を炭酸ガスとアルコールに分解して役目を終えた酵母菌のなきがら。
一種の酒粕みたいなもん??ですが、人間の目には何も見えなかったはずのものが、りんごジュースの糖分を使って化学反応を起こさせながら増えて増えて、そして人の眼に見えるまでになる。
これはすごい。ほんまに、すごい。感動です。
こんな事こそ、小中学校とかで実際にやったら勉強になるやろなあ。生命、化学、伝統、技術。
大学は当たり前としても、農業高校ならやれるんやろかしら。
余談ですが、本式の発酵キムチもぬか漬けも、またマリネもそうですが、冷蔵庫で数日おいておくと『腐る』のではなく発酵が進んで、場合によっては炭酸が発生して器が膨らんでいる事があります。
そこで汁の味を試すと、ピリッと刺激があり、時にアルコール発酵が始まってる事が多々あります。
つまりキムチの酒、ぬか漬けの酒、野菜サラダの酒になってる。
早い話、人は知らんウチにけっこう酒を造ってるんですよ。まあ文字通り神様の手によるものですからね。
せやけど、アルコールを醸造するのが問題になる、ゆうのがなんとも…ねえ。そうか、味噌か醤油ならええんですわね。───あかんのかな?まあ、この『なんちゃってシードル』の場合はアルコール度数が問題になるそうな。
私みたいに普段から40度のウイスキーとかラムとかジンを飲んでると、1%も5%も判らないんですよ。酒に強いとは言いませんが、チェーン店居酒屋なんかなら酔い覚ましにチューハイとか“なんちゃってカクテル”注文しますもんね。でも、あれって酒に弱い人は酔うじゃないですか。
てことは、あれでも一応アルコールが入ってるって事です。
ならば、正確にアルコール度数を測る器具ってあるのか?と思ってググって見たらば。
なんとも見事に実験器具してます。( ̄▽ ̄*)さわってみたい〜〜ちゅーか、欲しいわあ。
しかしこれがエラい大層なシロモノで、なかなかエエ値段します。
そらそーですわね、許可された人しか醸せないなら、業務用の機材しかないし、プロ用ツールと言うことはカスタマイズ的に高いに決まってる。
でもさすがこの世の中はうまくしたもので、安い一般的なものもあるらしい。
それがこれ。画像を見たら、なるほど、東急ハンズだか王様のアイデアだか、で見たことがある。
しかし、いずれも引っかかることがある。かたやリング状、かたや細い管。
でもアルコール度数を測りたいシードルは、炭酸系なんです。
試すまでもなく、どっちも炭酸の泡が邪魔してちゃんと計れるとは思いがたい。
ちなみに日本酒が16度前後、ワインが9〜15度、ビールが5度〜7度だとか。その経験の感覚で言えば、かなり薄いとは思うんですけどね。
ところで、酵母が完全に活きてる状態で自家製シードルをガブ飲みした場合、どんな影響があるんでしょう?お腹の弱い人はこわすのかしら?
でもビオフェルミンなんてビール酵母の塊だと聞いたことがある。
しかし、きちんとした飲料として、なかなかに美味し。
このレベルなら下手な安物ワインより旨いかも…て、あ、さっき書きましたか。
アルコールはどうか知りませんが、ほどよい酸味、白ワイン程度のほどよい甘み、そして心地よい炭酸の音と刺激…も書きましたね。
うん、んまい。おかわりを作っておかないといけません。
だけど、困りましたな。
───問題は、あまりにも色々やりすぎたために、同じものはどーやったらできるのかがイマイチ不確かってことなんですが。
あれ?でも妙に眠い。( ̄ロ ̄)。oO °
それでフト思い出したんですよ、私は低濃度のアルコールでは結構眠くなる傾向があることを。
て───ことは?あれええええええええ?
これはいかん。ヨコになります。お休みなさい、生野菜。
←街のショップでは見つからないシードルちゃん、じつは他にもいろいろ!
| 固定リンク
「◆うまし食、美味し話、旨し酒。」カテゴリの記事
- 10月。うまいんだなっ、コレが♪(2021.10.01)
- 初めてクスクスを食べた。(*´д`*) これは便利やわ(2018.11.21)
- ポンバシでウマいインド料理店を見つけた♪(2016.11.06)
- ヽ(´∀`*) スイカの皮のたいたん。美味しいですよ♪(2015.08.25)
- 大阪にもできんかしら、フローズンヨーグルト量り売りinグアム♪(2015.08.09)
「◆酒なくて なんの人生 ほにゃ、ららら。」カテゴリの記事
- 冬はキャベツが旨い。なので羊肉団子でなんちゃってアイリッシュ鍋。(2014.01.12)
- キリン『澄みきり』飲みきりましたーヽ(´∀`*)ノ(2013.06.07)
- キミはもう『サッポロ麦とホップ』の“赤いヤツ”に逢ったか!?(2013.05.06)
「◆ブツクサつれづれ。」カテゴリの記事
- 2021年の12月娘のテーマは《待ち合わせ》。 (2021.12.01)
- やっぱり秋は《真っ赤っかに浸る光景》が観たくて。 (2021.11.01)
- 10月。うまいんだなっ、コレが♪(2021.10.01)
- 九月娘のテーマは『せつな〜い光に充ちた夕暮れ刻』。(2021.09.01)
- 暑中お見舞い申し上げます。ヘイ、尻♪…でもトテモ苦労しました。(2021.08.01)
コメント
こんばんは!
最後の「お休みなさい、生野菜」が意味不明ですが、ようやりましたね。さすが、林檎好きのお酒好き。プラスチック容器でなく、瓶ならばもっと美味しそうに見えたかも。しかしまあ、研究熱心というか或る意味、凝り性というか、頭が下がりますです。凄い!
例の、頭のおかしなひとが考えた条例改正案については、ほんまはトラバしたかったんですが、私もブログに思いのたけぶちまけてます。ちばてつやさんのサイトアドレスも無断で拝借しちゃいました。いいですよね?
投稿: 猫式部 | 2010.03.19 22:54
猫式部さん、おつきあいおおきにです。
『おやすみなさい生野菜』は昔々、MBSラジオの深夜放送で浜村純さんが別れ際に聴取者に向かってゆーてはった言葉のひとつです。ほほほ。
一度、ほんまもんをゲットした後に比較して自信持てたら、いずれコイツ、人体実験させてもらいますからね〜〜〜♪お覚悟を。
条例改悪の話、ありがとうございます!むしろどんどん伝播させてください。マンガだけの話とちゃう、というのをとにかく早よ一般の人にも浸透ささんと、今はまだとりあえず燃え上がった火を押さえただけ。火種はずっとくすぶってます。またいつ引火するかわからん状態らしいです。
記事を書かれてるみなさんはみな、リンクを望んではります。どんどん拡げましょう。
投稿: よろづ屋TOM | 2010.03.20 00:31
突然で失礼いたします。
先にミード(蜂蜜酒)を醸造してみて面白く思い「今度はシードルだぁ!」となって、作り方をぐぐった所、こちらにたどり着きました。
大変参考になりました。ありがとうございます。
古い記事なので反応があるかどうか不明ですが、足跡だけ残していきます。
ちなみに、最近ではワイン酵母やシャンパン酵母は少量から通販で手に入るようになりました。
また、酒税法のリキュール(果実酒)の話は「有償で譲り渡す」と密造酒になりますのでご注意を。あと果実酒でも「ぶどう」だけは例外規定があって、作った瞬間OUTになりますのでご注意を。
投稿: みゃあ | 2012.11.22 15:32
みゃあさん、初めまして&ようこそお越し。ヽ(´∀`*)ノ
私こそ、ミード飲んでみたいんですよ!
実物試してからと思たら、まあ高いのなんの。
古い記事でもちゃんとお応えしますよ♪よくぞコメントくださいました。ココロから感謝いたします。m(_"_)m
シードルの記事、未だに検索からのお客様に人気のページです。
(´∀`*) みなさん、好きね♪
よかったらまたお越しください。コメントもお気軽に♪
投稿: よろづ屋TOM | 2012.11.24 00:15