『雪花の郷(しぇーほぁのさと)陽だまり庵』感動の帰りにもう一度感動。
前の記事とはガラリと変わって旨いもんネタです。でもちゃんと続きです。『井上雄彦 最後のマンガ展』の興奮冷めやらぬ状態で、一緒に言ってくれた人ともに話が尽きず、去りがたく思いつつお茶でも…とたちよったお店が、この数年で最高のチョイスだったんです。
さあ、甘いもん、ひとひねりモンが大好きな人は読んでくださいね〜!
どうです、美しいでしょ。
手前は私がたのんだ『菩提樹』のお茶、向こうの青いのは友人が頼んだ『マロウ』のお茶。
注文した時はフツーにハリオール(ガラス製のシリンダーに茶こしとハンドルが付いてるアレ)に入って出てくるものだと思ってたら、なんのなんの。
まずガラス製のローソク式保温器が運ばれて、その上にご覧のようなかなり大振りのガラスのヤカン?がどん、と出てきて。
そもそもスパイスやハーブが大好きな私ですが、マロウ茶はもちろんマロウそのものもお目にかかったことがなかったので、その化学反応みたいな変化が実際に見られてすごく楽しかったんですが、もっと驚いたのがこの菩提樹のお茶。
菩提樹なんてシューベルトだかシューマンだかのクラシックのタイトルか、なんかしらでかい樹らしいくらいのことしか思わなかったのが、意外に旨いのでかなり気に入ってしまった。
ちなみに右下の琥珀色のは天然蜂蜜。甘みが欲しい場合はどうぞ、ということで。
しかもこのお茶、オマケというかお茶菓子が付いてきて。
手前が黒糖、奥は沖縄のお菓子で知られる“月桃(げっとう)”なんだそうなんですが、これも旨いのですよ、かなり。黒糖の甘みは勿論ですが、黒糖独特の香りが嫌味のないレベルでほどよく押さえられつつもちゃんと活きている。
そして月桃、昔お餅をいちど食べたきりなんで覚えてなかったんですが、これをクチにしたらぶわーっと青っぽいような、優しい香草のような香りが拡がって、「あ。なんかこんなやったかな?」となんともいえず懐かしい気分に。
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いや、ほんまになーんも考えんと入ったんです。以前、こうした食べもんネタの時書いたんですが、私は“そうでない店”の時は、入り口に面した時まるで妖怪が結界に触れた時みたいに“入ってはいけない”という衝撃というか、言うに言えない不安感を感じるんです。
それは大抵の店の場合、大なり小なり感じる感覚なんですが、ここはまったく何も感じなかった。これはほんまに珍しい現象。
時間は13時頃でしたが、日曜とはいえお店にはなんと私と友人だけ。
普段なら店の奥の方を選ぶ私が、珍しくお陽様の射し込む席を選んだのは、窓のサンの影が個性的なテーブルに写り込み、すごく綺麗に見えたから。
席について見回すとこれがまたなんとも独特な雰囲気。
わたしらの座っていた椅子の背にタペストリーもどきで飾られているのは間違いなく和服の帯。隣の席のテーブルはなんと馬車の車輪にガラスが乗せられたもの。しかも車軸の部分はちゃんと丸く穴が開けられてて、台座はなんとツボ。
よく見るともうひとつのテーブルの脚もツボ。
そしてその奥にも、和服の帯がさりげに懸けられてたり。
で、そもそもこのお店に入ろうと思ったキッカケはこちらのお茶ではなく、『三姉妹』『三兄弟』という、不思議なネーミングのプリンのセット。
どうやら小振りなプリンがみっつセットになって一人前らしい。
いずれも¥500とリーズナブルなのに、三兄弟の方は数量限定版らしくメニューにも『?』のマークが。
でもちゃんと内容に関しては説明がありましてね。
お店のトレードマークになってる似顔絵そっくりのマスターにお訊ねすると、まだあるとのことなので限定の方を二人前とお願いしたらマスター曰く「ひとつずつオーダーされて、それぞれ分け合えば如何です?」とのこと。
快く友人の承認を得られたのでご覧の通り、見事なラインナップにお目にかかれた次第です。
上段左から、東山24コーヒー&黒糖、ぬちまーす(沖縄産の旨い塩)、台湾産マンゴーソース
下段左から、四国産ゆず、数千本から抽出された薔薇、台湾+沖縄コラボ黒糖チョコソース
───という、なんか肩書きだけでもものすごいワールドワイドなプリンさん。
さあこれが、すごいのなんの。舌触りはイマドキな“とろとろ系”で、どれもこれも、スプーンの先にほんの少し掬ってクチにしただけで脳天をつんざくスンバラシー香りの大暴風雨。
日産で角張ったハイジとクララがやってるCMのおんじじゃないですが「なに、これー!!」
ひとくち毎に、「どはー!」「うむぅうううううううっっっ!」声が上がる。
もおね、ぶっちゃけ天保山は生まれて初めて行ったと言うくらい縁遠い場所だったんですが、これのタメに私はまた行きたい。
いえ、私は甘党ではありませんよ。むしろ逆。でも、うまいもんは、うまい。
もお、ぱんぱかぱーん♪です。
二人して場所柄もわきまえず、静かな店内にやいのやいのと興奮のルツボでいました。
しばらくすると、少しづつですがお客さんが増えてきた。
最初は若い男性ふたり連れ。で、なんか白い山盛り状のを頼んでるらしきことは分かったんですが、それが何かはよく分からない。
その後、男女のふたり連れ、親子連れもやってきて。
私の席からは、やって来て外にあるメニュー看板を見てから入ってくるお客さんの様子が見えるんですが、入ってくるとほとんど迷わずに何かを注文している様子。
それまで、友達と会話していると時折なんかでかい雑音がするのは気になってましたが、それが実はお店の名物の特別なかき氷だと知ってビックリ。
外は寒いんですよ。大阪とはいえ、海辺ですし、じっさいみなさんモッコモコの着込みでやってこられてるんですが、私ら以外はみな、そのかき氷を注文してるんです。
そしてネットで調べて二度ビックリ。かなりそれで全国的に知られた店だったんですねえ。どうりでメニューの写真は本格的な撮影写真やし、デザインが一店舗単位で経営されてるレベルとは違うわけで。しかも大々的なチェーン展開してる、その社長さん自らが私らの接客をしてくださってたことも判明。オマケに本店、真向かいやったりして。
いやー、すばらしいお店でした。そら、あれなら流行りますわ。なんとしても、また行きたい店が増えました。
カンパ〜〜〜イです。
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コメント
ここのマスターえぇ味だしてはるでしょ~。
このお店ができてすぐの頃に何度か行きましたが、一度、テレビで取り上げられてお客さんが一気に押し寄せたのでご無沙汰だわ。
何年か前の私のblogで書きましたが雪花冰は新雪で作ったような台湾のかき氷です。
日本のかき氷のように頭にキーンとこないから好きです。
ちょっとネーミング言うの照れるけど(笑)
投稿: ※愛守※ | 2010.02.10 21:02
おおおっ。さすが愛守さん!
そらそーですわねー。こーゆーの大好きで、しかもジモティともいえる愛守さんがここを見逃すはずがないですわね。
そうか、テレビも来てたんですか。でももうずいぶん前でしょう?だってサイトみたら全国的に繁殖してましたもん。
…そらそうと、たしかにメニュー、妙に名前をいうのが気恥ずかしいのが多かったような?
投稿: よろづ屋TOM | 2010.02.10 21:51