良薬、クチに超マズし。(t Q t;)
……てなことを申しますが───
実際はマア、今はもぉたいていの薬はカプセルに入ってるとか、糖衣錠になってるとかで、そうそう直接クスリのお味を試す、なんてことはないもんやと思うてましたけど。
例外的なんが、漢方薬ですな。
ノ( ´д`)…なんか落語のマクラみたいなノリなんで今回はこの口調でいってみましょかいな。
上の写真は、カネボウが『クラシエ』のブランド名で出してる個装漢方薬のひとつ、『銀ぎょう散』…なんか、“銀、ぎょうさん”なんてゲンがよろしいように聴こえますけどね、ノドの腫れとか痛みに主に効果を発揮するという触れ込みのお薬なんですが、まあ、これがその。
(t△t;) まぁあああっずいの、なんの。
言うに言えん、ってお味はこぉいうの、言うんでしょうな。
渋い、苦い、酸い、ほんでもって、なぁんか、味の素をダイレクトにナメた時みたいな、みょおな甘さがある。
そんな味なもんやから、水とかでイッキに流し込みたいのが人情なんですな。
ところでアナタ、粉薬飲まはる時は、粉を先にクチに含みます?それとも水が先?
なんか、こんなんありましたな。ヽ(´∀`*) お風呂にします?ごはん?それとも…
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あ ・ し ・ か アウアウ♪
……アホなボケ言うてる場合やない。( ̄へ ̄lll)
私は粉が気管に入ってむせるのもイヤですし、先に入れた粉薬が唾液で溶けて濃厚な味のファーストインパクトを喰らうのがかなわんので水が先なんですが、この『銀ぎょう散』、他のシリーズ同様に溶けやすいようにと顆粒状やのに、なんでかこの『銀ぎょう散』だけは水に溶けずに浮くんですな。
せやからこれを飲む時はなかなかツライ。
つまりその、丁度水洗トイレで流すような原理で、上を向いてイッキに流し込むべくクチの中に含んだ水の表面にこいつが団体さんのままで浮いてるカタチになる。
ここでスッと溶けてくれたら水と一緒にグンと飲めば仕舞いなんですが、いつまでも浮いてるもんやから呑み込むに呑み込めない。
無理に呑み込んでも、ノドに入るのは水ばかりで、結局クチの中にクスリが残ってそのものすごい味のセカンドインパクトを残すんですな。
さっきも書きましたように、渋い、苦い、酸い、ヘタに甘いの混声合唱団。
そんな調子なんで、クチの中で二層に分かれたマンマのクスリをいかにしてうまくノドの奥へ落とし込むかで、タイミング計るのと勇気を搾り出すのとで、しーばらくの間、上向いたマンマで決心が固まるのを待つ。
なかなかスリリングなクスリです。
でも『銀ぎょう散』、たしかに効くのは効いてると思うんですよ。
ちなみに写真奥のは龍角散。この味は好きなんです。キキョウの根っこを微粉末にしたもんなんですが、見事なまでに咳が止まる。いっとき麻薬代わりになると言われた某液体咳止め薬と違って、どんだけ飲んでも中毒になんかなりませんからね。
日本ではキキョウと言えば青紫色の美しい花で、秋を代表する山野草、明智光秀の家紋ですけど、お隣の韓国では『トラジ』と呼ばれ、その根をキムチにしたり、サムゲタンの具にしたりと食用なんですな。ま、私は生で売ってるのは園芸用しか知りませんが、干したのは丁度切り干し大根みたいな感じに見えます。
さすが時代劇で貧乏人がひれ伏す高額アイテム、朝鮮人参でさえ料理の具にしてしまう国です。
それにしても『銀ぎょう散』の味はもぉ、見事にマズい。ニオイはないけど、ほんまに味がすごい。
渋い、苦い、酸い、ヘタに甘いの混声…あ、ひつこいですか。そうですか。
クチに残った顆粒が順番に溶けて行く時、マジでのたうちます。全身に震えが走ります。
自作『さいえなじっく☆ガール』の主人公、須藤夕美嬢は父親の発明した激マズなクスリ『スイッチ』で超能力者に変身するという設定ですが、『銀ぎょう散』を初めて飲んだ時うめきましたよ。
うぶぶぶっっ。Σ(TふT lll)
流し込んでからも苦しみは続きます。なんちうても、渋い、苦い、酸い、ヘタに甘いの…もぉよろしいか。
一回で飲みきれなかった“浮遊物”が「遅ればせながら私もがんばらせていただきます」と順番にひと粒づつ溶け始めて、い〜つまでも〜たえる〜ことなく〜〜〜♪渋ぅい味が持続します。
ノ(;Θ皿Θ;)ヽ ぶああ、カンニンしてぇえ
これわ……絶対バチや…(;´д`;)…バチが当たったんや…
───と思わずにいられませんでしたわ。
( ̄ロ ̄lll) ええ?この人、何言うたはんのん?って思わはったお客さんは、上の絵をクリックしてみてください。この娘が主人公やってる拙作の話のページが開きますよってに。
でも同時に、おかげで彼女の苦悩が表現しやすくなったのも確かですけどねぇ。
やっぱりカンゾウの甘みとシナモンが効いてる『改源』が一番美味しいですな。
うそ、と思わはる人は先入観ですよ。インドのマサラチャイなんかと大差ありません。
なんせ改源、今は言うてませんけど、昔は『お茶で飲める風邪薬』てコマーシャルやったんですよ。
ほな、みなさんも風邪にはお気を付けて。m(_"_)m (お囃子で退場)
名乗って約20年、いまじぶん気がつきましたが、私のハンドルって落語家みたいですなあ…
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コメント
冒頭の前フリから、まさかラストは彼女が出て来ようとは!(笑)
龍角散って飲んだことないんですよね〜。昔は父が飲んでて、「あんな粉っぽいもの飲んでよけいむせないのか?」って思ってました。ココアパウダーがかかったチョコケーキを食べようとした時に息吸っちゃった。。。的なね。(笑)
私が過去一番厳しかった味は「大高酵素」でした。 ご存知なかったらググってくださいまし。一応「健康食品」的なヤツで、アトピーが超悪化した時にいろいろ試したうちの1つですわ。 基本、臭いがキツいものとか苦手だし、スイッチはもし入手できたとしても試す勇気ありません。。ゼッタイ。
投稿: SAK | 2010.01.06 23:11
銀ぎょう散は知らないけど
龍角散と改源は大好き(o^∀^o)
龍角散なんて私のこのおバカな携帯でも一発変換できますもん
漢方って嫌いな人は匂いからダメなんだそうですけど
私はあの正露丸でさえ蓋開けてスーハーしたいくらい好きです♪
仁丹なんかも好きだったなぁ
投稿: ビタミン店長 | 2010.01.07 00:20
SAKさん、まいどー。絡みにくいネタにコメントあんがとさんです。
いや、でもほんまに『銀ぎょう散』飲んだ時、夕美がこう言ってるような気がしましたのよ。
そう、仰るとおり龍角散ってそういう印象ありますよね。
同じ龍角散がもう少し飲みやすい『クララ』ってのを出してますが、飲み方にコツこそあるものの、効き目は龍角散の方がてきめんなんです。
そのコツとは、飲むとき息を止めること、そして喉を湿しておいて、うまくポン、と喉の奥へ龍角散をぶっ込むことなんですよ。
龍角散は微粉末なので『銀ぎょう散』と違ってすぐにノド全体に拡がる。そしたら呼吸してももうむせることはないんです。
『大高酵素』は名前だけ聞いたことあります。ビオフェルミンのもっとスゴイヤツ…なんですかね?聞くところでは、オーストラリア名物?『ベジマイト』はかなりそっちに近い風味とか????
投稿: よろづ屋TOM | 2010.01.07 00:31
わ!店長さん、すごい、11秒差の投稿ですよ!!
おー、さすがビタミン店長さんだ。しかし私の嗜好もたいがいですけど、正露丸が好きな人は珍しい中でもさらに珍しいのでは…
祖母が愛飲?してましてね、母が嫌がったなあ。でもあれ、猫除けとかにも使われる『木酢液』と同じニオイしますよね。要するに、消し炭のニオイだったんですかねえ。
いずれにせよ、正露丸のニオイは眼に染みます。(ノ_<。) あれは並み居る漢方薬の中でもチャンピオンの匂いですよ。味どころか、苦いの通り越して舌がしびれるもんね。
仁丹のメインはウイキョウのニオイですかね?『アラミス』のコロンが同じニオイなので笑ってしまいますけど。
投稿: よろづ屋TOM | 2010.01.07 00:38