どんなに寒くても花は咲く。
この子の名は『以津(いづ)の夢』。侘び助系のツバキです。
数年前、阪急山本の植物センターでたった一輪咲いているのを見つけて、その清楚なたたずまいにひと目惚れしたもの。
いつもは3月の初め頃に咲くのですが、今年…というかこの冬はやってくる春のために他に蕾を残したまま、先に二輪だけ正月に合わせるように咲いてくれたんですよ〜〜〜。
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実は撮影したのは暮れ、12月23日。ちょうど撮影しようとカメラを持ってきた途端、大粒の雨が降ってきたのであわててたのと薄暗いのとでザラついた写真になってしまったのが残念ですが、透けるような独特の薄〜いピンク色がおわかりでしょうか?
ちなみに“侘び助(わびすけ)”というのは、満開でもこの半開き状態のままで、そして少しうつむき加減に咲くスタイルの品種を総称してそう呼ぶのです。
まさに“侘び寂び”、この渋さがいかにも和風でしょ?
そして寒いからでしょう、春に咲く場合よりずっと花保ちがよくて、今もまだちゃんと咲いてます。ちょっとキズがついてしまいましたが。
もうね、それまで椿にはそれほど思い入れがなかったんですが、この子と出逢ってからやたら好きになりましてね。
さらに2008年の2月のネタとして和服の柄に選んでからというものは。ご覧の通り。着物に帯に小物(信玄袋)に髪飾りと全身これ、ツバキづくし。▼クリックで絵全体が観られる『フェテイク』の該当ページが開きます。
まあツバキはサザンカと並んで本来が冬の花なので驚くには当たらないんですが、おどろくのはこっち。▼
桜です。一輪だけではありますが、まあ四季咲き藤桜といって名目上条件が揃えば年中咲くよ、という品種ではあるんですが、花を咲かせるということはその植物の株にとってはとんでもなくエネルギーを使うって事で、だからこそ一年かけてじっくりとパワーを貯めるわけですが。
だから品名としては『四季咲きバラ』でも、やはり一度咲くと、そうそうひとつの株が年がら年中咲くわけではなくて……まあうまく育てて、よほど余力があればそれも可能らしいんですが、やはり翌年は疲れ切ってしまう印象があります。
それはともかく、葉を落とした状態の鉢ばかり並んだ棚の中で、これだけがポツリと咲いててびっくり。花の大きさはこれでだいたい実物大。
でもよく観ると、桜なのに花びらの先端がV字の切れ込みがなく、逆にピンと出てるんですよ。
ヽ(´∀`*)ノ いやー、植物は面白い。
そして、もうすぐ香りの素晴らしいローバイと梅が咲きます。まさに芳香!
満開の花の前で冷たい空気と共に深呼吸…いつもはクサいニオイにばかりへきえきしてる嗅覚過敏の私にとって数少ない楽しみです。
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コメント
私は北海道に住んでるのであまり冬に花を見ることないから桜が一輪でも咲く品種があるなんてめちゃめちゃ驚きです! なんてったって私は卒業式や入学式の時期に桜が咲いてるなんて滅多にないですからねぇ… あ~早くお花にお目に掛かりたい☆
投稿: 佐花藍 | 2010.01.11 12:03
佐花さん、毎度です!
佐花さんもほっかいどーの方でしたか!SAKさんといい、縁があるなあ〜。逆にネットでは九州や沖縄の方と話したことがない。
ご覧になってる方もいないはずないと思うんですけどねえ。
この桜はなんぼなんでも変わり者です。さすがに私も驚きました。
でもサザンカやツバキなら真冬の花ですし、マイナスが当たり前の北海道といえども、植えてあればがんばって咲いてると思うんですが、粉雪で埋もれてしまってるとか?
投稿: よろづ屋TOM | 2010.01.11 16:34