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2009.12.07

上川隆也の舞台『その男』に大感動!!

Sono_otoko

 ほんまはこれの放送があった5日の土曜、京都へ今年最後の秋を楽しもうと出向くつもりだったんです。
 でも京都には生きたくて仕方ないものの、なんか「ここに行きたい!」という場所を絞り込めなかったのと、「雨じゃー、雨じゃー」とうそばっかりつく天気予報に意気を削がれてしまって。

 まあ実際、さて行くとなると、せっかくやから…とある程度コースを考えて計画的に動かないと電車賃も安くはないし、時間的なこともあるし…とか考え出すと、悪い袋小路に入ってしまいましてねえ。

 結局家に居たまんまでしたが、これがまさに運命ってヤツでしょうかねえ。
 ふとテレビ点けて、例によって地上波はしょーもないのばっかし。なーんも観るものがない時は次にBS系を必ずチェックするんですが、そしたらハイビジョンで録画の劇場中継がまさに始まろうとしていた所で。

 それが上川隆也氏主演の『その男』。共演が平幹二郎氏、演出がラサール石井氏。

 9月頃ですか、京都へ出掛ける時に見た淀屋橋のポスターで大阪公演の予定を見つけたんです。
 私はNHKドラマ『大地の子』以来、上川氏が大好きでしてね。しかも原作が池波正太郎先生とある。「うわ、観たいなあ」と思ったものの、哀しい低所得状態の今、¥6,000〜1万円もする芝居なんてもう夢のまた夢で、いつかテレビで演ってくれへんかなあ、と儚い望みをかけてたんです。
 万一やってくれたとしても、放送予定すらあるかないか予想の付かない劇場中継、見逃す可能性の方がずっと大きい。

 それがたまたま家に居て、たまたまテレビ点けて、しかもたまたまBS_hiにしたら、ちょうどタイトル画面だった。

 これはもう、美輪明宏さんがよく仰ってる『運命ぢゃなくて必然よ』。


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 よかったです。いや、よかったなんてもんじゃない。感動しまくった。
 話は幕末を前にした頃、身体が弱い上に継母にうとまれ、自ら死を選んで河に身を投げた少年が謎の剣士に拾われて成人したのが上川隆也氏演じる杉虎之助が生きた昭和に至るまでの数奇な運命を描いたもの。詳細は新歌舞伎座サイト該当ページをご覧いただくとして。

 やはり上川氏、大好きです。かつて民放の年末SPで龍馬やった時は見た目上が男前すぎたものの、司馬先生が描かれた龍馬像を見事に演じてたのが忘れられません。
 実はカッコ良くないどころかみっともなく不潔な龍馬の平素の態度もリアルでよかったし、なんといってもあの死に様!!!!頭を斬られた龍馬、血糊が入った目をカッと開いたままで演じつづけたシーンが忘れられません。

 大河でも『功名が辻』の山内一豊で知られてますが、私個人としてはそれより1997年の『毛利元就』で演じた元就の長男、隆元が好きでした。まあそれは演技内容ではなく私があまり一豊が好きでないこと、『功名が辻』の大詰めの脚本で、物語上もっとも大切な一豊の豹変ぶりがちゃんと描けてなくて上川氏の実力が発揮されてなかったからなんですけどね。

 平さんもやっぱり貫禄がある。安心感がある。
 いっときシェークスピア系されてて、ほかのドラマに出ててもどこか独特の節回しが残ってたりしてましたが、今回は本来のあの人の芝居になってたんで安心。
 しかもやらしい役柄ではなく、尊敬できるひとかどの人物として描かれてるのも嬉しい。
 六平(むさか)氏が伯父役ってのもよかったなあ。大好きなんですよね、こういう個性俳優。

 それにしてもラサール氏の演出力には舌を巻きましたね。才人だとは思ってましたが、こんなに上手いヒトだったのか。

 泣いたなあ。原作を知らなかったんですが、これでまた読みたい本が見つかりました。
 

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コメント

こんにちは!

以前は、テレビやスクリーンで演劇を観てもしようがないと思ってたんです。俳優ひとりひとりの表情はクローズアップされるにしても、やはりその空間に包まれるという臨場感とか、舞台全体の動きとかがわからないから。

でも、「シネマ歌舞伎」を初めて観た時、あ、これはこれで面白いやん!と思いました。ロングでとらえる、表情をとらえるというその瞬間の機微に精通したカメラワークがもちろん必須ですけれど。

TOMさんも、「その男」を楽しめてよかったですね。予定変更が意外なハピネスとなる、これ、意外でなく、天の配剤!

投稿: 猫式部 | 2009.12.09 08:51

猫式部さん、毎度です。
そらねー。生演奏、生舞台、行けるもんならなんでもそれがいいに決まってるんですが。
まあ、分相応ってヤツですねー。フランダースの犬のネロなんて、死ぬ瞬間まで好きな絵を観られなかった。
それを考えたらテレビ万々歳です。ヽ(´∀`*)ノ

投稿: よろづ屋TOM | 2009.12.10 01:18

あああ~!上川隆也!!
すみません、昨日の竜馬の話です。そっか、彼がいましたね。いいですよねー彼v
最初、『大地の子』で初めて上川さんを見たときは衝撃でした。それまで全く知らない俳優さんだったので、これほど説得力ある演技が出来る若手がいたのか?ひょっとして日本人じゃないの?マジで中国人?とピントのズレたことを思ったものです。

上川さん、最近舞台づいてますね。
「堺雅人祭り」の最中に知った上川さんと堺さんのW主演舞台『蛮幽鬼』が見とうて見とうて堪らんかったです。
11月末の千秋楽が大阪だったので、ムリだったんですけどねぇ・・

投稿: 小夏 | 2009.12.10 10:29

小夏さん、毎度っす♪
でしょー。上川君、いーでしょー。そう、私も最初彼を『大地の子』で観た時、中国の人ではなくても絶対ハーフだろうかと思いましたもん。
永井真理子嬢が妹役で出て、同じく中国語で演技してたのにもぶったまげましたけど。
まさにミラクルガールでしたわー。(@_@;)

もともと上川君は舞台の人ですよね。『蛮幽鬼』なんてあったんですか。しかもダブルキャスト豪華すぎますね。
それもBS-hiをチェックしてたらあるかもしれませんねえ。新感線だってありますもんね…って、テレビしか眼中にないのが情けないけど。

投稿: よろづ屋TOM | 2009.12.10 17:17

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