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2009.12.28

神戸でゲージュツに触れる。その1

Kobe_0912262

 いま神戸大丸の9Fミュージアムで、26日から30日まで『第82回 兵庫県小・中・高校絵画展』てのをやってましてね。
 これがなかなか勉強になったんですよ。
 いちおうざっくりと写真は撮ってるんですが、まあ“撮影禁止”とかは記されてなかったものの、やはり描いた人たちの親族でもないし、未来の作家さんが出るかもしれない人たちの初期作品群を無断でここに載せるわけにはいかんでしょうから、私のウダ話による文字だけでお許しください。

 神戸というか、三宮〜元町かいわいが大好きな私、時間がゆるせば必ず訪れるのが神戸大丸。
 いや、イマドキは『大丸KOBE』って自称してるみたいですが。

 大丸は近畿では心斎橋の本店、梅田のアクティ、京都にそして神戸とそれぞれ個性的に展開している超・老舗の百貨店ですが、それぞれミュージアムと称して定期的に内容を入れ替える美術展示室がありまして、わりと手頃な入場料でかなり有意義な展覧会を開いています。

 神戸へは突発的に行くので、誰がやってるかとか知った上で目当てにしてゆく事って滅多にないんですが、それでも運良く自分が観たい展覧会に出くわすことが多い。
 それが今回は無料で開かれてたのが『第82回 兵庫県小・中・高校絵画展』というわけです。

 タダだからというより、イマドキの子どもたちがどんな絵を描くのか興味があったので覗いてみたらまあ、これが見応えのあること、あること!

 全部で785点もの数があるのもすごいんですが、兵庫県下288の学校からそれぞれ原則学年ごとに1点づつ選抜、総数1549点の中からのさらなる選抜された作品だけに、ひとつとして素通りできない“何か”がある。
 もっとも、選に漏れた作品の中にも素晴らしい作品があったことでしょうから、優劣だけでは分からないとは思いますが。


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 それにしても感心したのは、こういうところに展示されるだけあって、みんなうまい。
 うまいと言ってもいろいろで、巧い…つまりテクニカルに長けた人もいるし、感性に長けた人もいる。
 高校生…いや、中学生でも絵画教室とかで習ってるのだろう、かなりの技術力の人も多くいて、表現力だけが若さが見え隠れするというか、どこか幼い感じを残してるのを除けば、中にはもうどっかの画廊に売ってても不思議でないくらい手慣れた人もいる。
 レベルの高さを感じずにいられません。
 だってね、こーゆーたらナンですが、上等そうな画廊に立派な額に納まって売ってる絵でも、中身だけ放り出したら見向きもされないようなフツーの絵が何十万とかで売ってるやないですか。
 あんなん…とゆーたら失礼ですが…に比べたらずっとエネルギッシュで心がこもってるように思いましたよ。

 とかエラソーに書いてる私は、今も昔も絵が下手です。
 いえ、謙遜してではなく、“描かねばならなかったから描いてる”に過ぎません。
 高校から描き始めて投稿までしまくったマンガだってそうで、マンガが描きたいから描いてたんではなく、頭の中にある話を独りで表現できる媒体がマンガだったに過ぎない。
 もし当時に今のMacみたいなツールがあったら、アニメやってたかもしれません。実際、セルとかセル用絵の具も買い込んで、どれくらいの手間暇が掛かるのか数十枚動画描いてみましたもん。

 ( ̄ロ ̄lll) ひとりでは到底、無理だとあきらめましたけど。時間もですが、コスト高すぎ。

 もしも描くのが好きで好きで仕方なかったら、学生の時に美術部とかそれがらみのことをしてたはずなんですよ。ぶっちゃけた話、めんどくさい。描いてる間は楽しいのは確かですが、腰を上げるのも遅いし、根気も続きませんし。

 (-_-;) ヘタレってやつですねー
 
 それはともかく、商売のため、下手の横好きとはいえ、永らく描いてると人の絵もなんとなく読めるようなやらしい能力だけは磨かれるようで。
 プロの画家とか芸術家になると、描いてる人も脳内は複雑怪奇になるからよぉ分からんのですが、やはり若い人や子供が描いたものは素直なんでしょうね。
 あ、この絵、ほんとはこう描きたかったんやろな。それなら、ここをこうすると思惑通りになるやろな……てのも見えてくる。

 しかも小学1年生から高校3年までずらーっとあると、いろんなものが見えてくるのも楽しい。
 
 だけど、自分がその年齢だった時を考えたら信じられない表現力の持ち主ばかり。
 自慢じゃないですが、図画の時間に「さあ描け」といわれてナニが困ると言って、何描いていいのか解らんこと。
 だってねえ、今回の展覧会でも何点かありましたが、静物…りんごだの、バナナだの、果てはしなびた花のささってる花瓶なんか描いて面白いですか?みたいな。

 さらに写生。

 いつもぼんやり観てる、学校の外の風景観て「おお、今日は雲が芸をしてる」なんてひとりごちるには若かったですし、逆にそんな子供、イヤじゃないですか。

 だから工作は好きでしたが、図画は苦手でしたねえ。(´д`)トオイメ

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 おっと、脱線脱線。

 学年ごとに並んでるんですが、今回私は高校生から観始めて、だんだん年齢が下がる並びで観てたんですが、年齢が幼いほどストレート。
 テーマとかややこしいことなしで、「コレが描きたかった」というのがズドーンと真ん中に、しかも色も鮮やかに、緻密に捉えられてある。そして、“どーてもいい”まわりの風景はざっくりシンプル。
 だからかえって言いたいメッセージが伝わってくる。

 それが年齢を経るにつれて気を遣うというか、他の部分にも手が入り、またヘンにこだわってしまうことでむしろ肝心のテーマがぼやけてしまうようになる。
 今回、高校生の作品は油絵が多く、また一枚一枚がやたらでかいのには驚きましたが、その中の一枚で、多分ほんとはこういうことが描きたかったんやろなー、ってのがすごく解る絵があったんです。

 川に架かる橋に二人の女の子、それぞれ川面を見てる。周りは田園風。画面にかかるような近景に一本の木。でも葉っぱはないから、川の中州や土手は草が生えてるけど多分、春の初め頃といった風情。

 だけど惜しいかな、目を惹くポイントにインパクトが乏しいのがヒトの絵だからよく分かるんですね。ふと、川面に光の反射があったら、そして木は一本で良いから枝がもっと手前で青葉の芽吹きとかあったら…なんて想像したり。

 でも、そうした嘘…一種の『創作』された部分がないからこそ、学生らしい作品になってるんやろな、とも思ったり。
 たしかに昔、写生とかしてたとき、あるがままに描かないとイケないと思い込んでたフシがあります。いまは仕事の都合上、写真に不都合なモノが写ってたら修正が当たり前という神経になってますが、昔は花畑で花が少なかったら想像で描いて増やすのではなく、花の多い場所を必死に探しましたからね。

 高学年で特選とかもらってた人の絵を観ると、技術はもう完成に近くて、絵を描くテクという事ではもう悩んでない。むしろその先の、表現でああでもない、こうでもないという試行錯誤が見える。
 絵だけど、カメラマンが被写体をどう撮影すれば自分のイメージ通りの表現ができるかを模索するのに似てる。

 有名画家の展覧会は、その画家のメッセージを与えられに行くようなところがありますが、学生の絵や無名の作家の絵は、その人のメッセージを発掘に行く楽しみがあるねんなあ、とあらためて発見した次第。

 『第82回 兵庫県小・中・高校絵画展』は水曜日30日まで。お近くに行かれた方はぜひご覧になってみては?

 ここ数回ボヤキネタが続いたんで、年の瀬くらいは小マシな話にしたいと思います。

 てなわけで、あと何回か『神戸でゲージュツに触れる。』というテーマで、もっと街角の写真をまじえて、大好きな神戸のアートの観てある記などを。
 
 つづく。
 

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コメント

トラックバックありがとうございます(^-^)

あ〜!行きたい〜!!
知ってたら土曜日に行ったのに〜
明日も仕事、しかも暮れの大掃除も買い出しもさっぱり(´;ω;`)
でも30日までなら行って来ようかな

私は実は、さっぱり物を見ないで描いてしまうんです。
基礎の基礎「見る」という行為がすっかり欠落してるんです。
私がまったく絵が上達しなかったのは当たり前ですよね(;^_^A
あの才能のキラメキ、羨ましいなぁ

投稿: ビタミン店長 | 2009.12.29 00:15

店長さん、毎度です!
あたしゃ大晦日も大掃除も関係ありません。いえ、休みはちゃんとありますが、私にとっては単なるロングバケーション。
やらねばならんことも、やることもいつもと一緒。
とりあえずは月末なんで1月のトップ絵のセッティングと、その記事とかやらんとあかんな…みたいな程度ですねー

ところで、マンガもそうですが、童画系の絵を描かれる方ってそういう方がほとんどじゃないでしょうか?デッサンとかスケッチはあくまで画力向上のための練習ってことで。
自分の脳内のイメージを紙に固定するために実物を観て確認する…みたいなもんだと思ってるんですが。

投稿: よろづ屋TOM | 2009.12.29 12:39

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