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2009.07.05

『けいおん!』アンコール回は青春叙情詩。

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 うーん、終わってしまいました。どんな作品にも始まり有れば終わりがあるんですが、なんとも寂しいもんです。

 事実上の最終回、まさか予告編が出るとは思いませんで、真夜中に目を白黒。
 しかもその最終回は例の67時間マラソン仕事のたまたまにワンセグつけたら映って、「あ…今日、けいおんの最終回の日ぃやったんかぁ…」とその偶然が嬉しいやら、見てる場所が哀しいやら。…いや、もおこの情けない話は置いときましょう。それよりも素敵な素敵な『けいおん!』のラストコールのお話を。

 いやあ〜〜〜〜〜、ほんとにどのカットも綺麗でしたねー。
 なんとなく私の頭の中ではポップスの名曲『冬の散歩道』が流れてたりなんかしたんですが、修学院当たりの京都の冬ってほんとに情緒がある。
 同時代のフォークの傑作、フォーク・クルセダーズの『風』なんかは京都でしか考えられない風情。そんな寂しいような、シンと染み入る京都の冬がちゃんと描けている冒頭。
 しかもそれを観てるのはもう夏間近のこの季節───。

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 こうした季節違いでの放送もさることながら、ほんとにいろんな意味でドラマ脚本としての原点回帰やら、基本をていねいに作ればこれほど良い作品になるんだという事のお手本みたいな作品でしたね。
 しかし昨今のこうしたドラマ系アニメの最終回ってのは、だいたいOPをナシにして、EDでOPの曲を被せながら大団円!てな演出が多い中、『けいおん!』はほんまにいつも通りに始めていつも通りに終わらせて。別な意味で感心してしまった。
 そして内容。最後までほんとに見事に完全燃焼させた形で、これほどあっさりとけじめをつけた作品は珍しい。

 少女たちのアルバムをこっそり垣間見てしまったような照れくささを伴いながらも、なんともほんわかした気持ちにさせてくれました。
 私自身はいい想い出なんかひとつもないんで学生時代には未練もヘチャチャもないんですが、幸福な学生時代を送った人たちってこんな調子なんでしょうか。
 放送時である今は真夏へ向かって行くワケなんですが、こうした気持ちを確かめるのはやはり真冬が一番似合うと思うのです。冬は暖かさを恋しく思い、四季の中でもっとも温もりを敏感に感じ取れる季節ですからね。

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 昔の邦画にはこうした叙情的な描写がたくさん織り込まれた美しい映画って多かったように思うのですが、今はこうしたアニメにこそ日本ならではのそうした叙情的な遺伝子が受け継がれている気がします。

 さあ。しかし。

 彼女たちとの別離は寂しく、なんとも惜しい気はしますが、大切な青春のひとコマひとコマを写し綴ったアルバムがもうそれ以上その頃の写真が増えないように、この作品もこれっきりな気がします。
 本編が終わってもなんやかんやと番外編OVAやアンコール編があたりまえなイマドキではありますが、『けいおん!』の物語の進め方、演出の仕方は昨今にはない、独特な“一期一会”の精神が見え隠れしています。でもこの潔さこそが普通の日々を描きながらも『けいおん!』をキラキラさせてきた要因だと思うし、だからこそ粋なんだと思うのです。
 一応さわちゃん先生の過去ネタとかは出るみたいですけど、あくまで一種のファンサービスっぽい位置付けみたいに感じましたし。

 それにしても。

 いまは漫画やアニメにとっていい時代だと感じます。いい意味で“なんでもアリ”なんですもん。

 だってね、『けいおん!』といい『スケッチブックin Collars』『ARIA』『ひだまりスケッチ』などなど、こんなにのほほん…というかゆったりした気持ちになれる空気に満たされた漫画やアニメなんて昔は考えられなかった。またそれだけニーズも増え、作品創作の自由度が増してる。ほんとうにすばらしいことです。
 だけどこれらを“癒し系”って簡単にひっくるめるには、実はあまりにもその内容は濃密だと感じています。だってね、他人を癒すにはそれだけあふれんばかりの愛情がないとそんな話は絶対描けないから。

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 20年ほど昔はね、根性とか、厚い友情とか、熱血とかと同時に、ファイト!ファイト!みたいに主人公になんらかの闘志が感じられないと漫画じゃないみたいな所があって。
 まあ更に10年さかのぼって『巨人の星』だの『アタックNo.1』だの、スポ根(もしかしたらこれって死語?)全盛の時代ほどではなかったけど、それでもここまでのんびりした空気感はまずありえなかった。

 たとえ『りぼん』や『なかよし』なんかの乙女チック少女漫画路線といえども例外じゃなくて、その場合は恋、恋愛、悩み、衝突、和解…とまあ、やってることの要素としては恋こそ出てこないものの『けいおん!』だって同じなんですが、昔はその深刻さというか重さの見せ方がもっとドラマチックに演出してたんですよ。
 ある意味、大げさに、無理やりな所さえあって。

 私が大好きな陸奥A子さんの作品などはかなりポエティックで、動か静かといえば絶対“静”で、当時としては春風にそよぐたんぽぽの綿毛のようなゆったり感のある作品傾向でしたが、それでも主人公たちはけっこう泣いたり笑ったり深刻に悩みながら恋してましたし。

 たとえ作家が主人公たちの普段のフツーの生活を描きたいとしても、メジャー誌の編集さんや雑誌の方針としてはまず“ドラマチック”で“ダイナミック”でないといけない、みたいな持って行き方にされてしまうし、少年系なら熱血な要素が、少女系なら恋がないとネーム以前、プロットの段階で通らなかった。
 だから四半世紀ほどの間、私が特定のマンガ以外をまったく読まなかった間にとてつもなく許容範囲が拡がっていて、事情を知った時にはびっくりしました。
 私なんて四コマ漫画って聞いてもサザエさんみたいな新聞マンガしか浮かばなかったですから、当然本屋さんに積まれている四コマ漫画専門の雑誌なんて麻雀マンガみたいにオッサンが…あ、普通のオッサンが…読むような雑誌だと思い込んでましたんで。
 まあもともと私は雑誌はほとんど見ないコミック派だったので余計ですけど、それでも買ったのはせいぜい出始めの頃の『ぼのぼの』や『クレヨンしんちゃん』くらいでしたかねえ。

 ハッと気づくと四コマから誕生しヒットしたアニメの多いこと。
 四コマは絵ヅラとしては基本的にコマの大きさも変わらず、個々のネタはショートショートのように断片的で連作にしたところで知れてるなど、原作がシンプルにならざるを得ないため、膨らませ易いということもあるのでしょう。

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 ところで事実上の最終回、初っぱなから『むぎちゃんのフト眉はたくあん』のネタで幕を開けてました(原作では第一巻のカバー裏のネタとして出てたんで、もう出ないのかと思ってましたんで嬉しかったな〜)が、これ単なるロケ地ではなくてホンマに京都が舞台として描いてあったら『たくあん』と違ごうて『おこうこ』ゆーてほしかったりもして。

『おこうこ』=丁寧の『お』+香の物の『香』+飾りの『こ』。大阪でも『こうこ』とか言いますねんよ。最近の若い人はともかくも、昔の落語などではその呼び名が通例。
 でも他の漬け物はこうは呼びません。いわゆるたくあん漬けの呼び名だと私は認識しております。

 うーん、京都弁ネイティブの『けいおん!』だったらまた全然印象違いましたかねえ。

 んなコトよりなにより!
「けいおん!だいすきぃいいいいいいいいいい!!!!」

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 ヽ(´∀`*)ノ 同〜〜感!!!ありがとー!スタッフの皆さん。

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 ▲ついに大好きな叡電出町柳の駅も登場。嬉しかったな〜〜。あー、京都行きたい。


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