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2009.06.12

漫画家志望さんたちのキラキラ*パワーにあやかる。

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 先月でしたか、“ブログ村”に“読んでくれトラバ”を送りまくる時にたまたま知ったジャンルがあります。
 それが『漫画家志望』のトラコミュ…つまりブログ村でのジャンル別トラバ掲示板。
 そこに集まる人たちが、すごくキラキラしてるんですよ〜
 いちおうランキング形式にはなっていますが、そこにはブログを持っている作家志望の人がわっさーっと登録してて、自分の作品の進展状況や投稿体験をそれぞれに綴っておられるのです。
 がんばってる人を見てると、パワーを貰いますよね。同時に読んでいて実にいろんな事を思い起こさせてくれる。またその、進展状況のプロセスがけっこう面白い。
 
 で、つい私もなんか描いてみたくなりまして、ざっくりと描いたのが上の娘。
 んで、そのプロセスなんかも自分で見て見たくなりまして…
 (;´д`;)すみません、今回バカスカ画像入れてるんでチト重たいかもしれません。
  

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▲私の場合はもうほとんど0.5mmシャーペンとステッドラー製の芯ホルダーで描いたマンマ。下描きも本描きも濃さは2Bオンリー。そいつをスキャナーで取り込む。無添加無調整だと、迷い線だらけなのでこんなに汚い。お恥ずかしい限りですが。

 私とそこにいる人たちとの年齢はすでに親子ほど違うんですが、時代や嗜好は変われども昔の自分と同じように夢と不安と希望を抱えて、日々自分の作品と向き合い、生み出す苦労と悦びを実感しているのは今も昔も同じなんやなあ、と嬉しくもあり、時の流れのほろ苦さもあり。

 だってねえ、私が最初に投稿なんてしたの、高校生でしたもん。それって恐ろしい事に30年前なんですよ。当時の有名作品は『エースをねらえ!』『ベルばら』『はみだしっ子』『キャンディ・キャンディ』『伊賀のカバ丸』『おはよう!スパンク』あ。『ときめきトゥナイト』もあったな。
 そうです。私は少女漫画家志望だったのです…って、プロフにも書いてたか。
 私が若い頃に「30年前」なんて昔を振り返ったら、下手したら“戦後まもなく”なんてことになってしまう。『のらくろ』ですよ。『フクちゃん』ですよ。『サザエさん』ですよ。ああコワ。

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▲レベル調整で紙の白さ、鉛筆線の黒さを復元。

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▲“迷い線”やヨゴレ、間違い線をクリーンアップ、つまり“ズル”修正。

 昔は無地のカリキュレートパッド(レポート用紙みたいに上端が無線とじで綴ってあるアレ)がアッという間に埋まるほど毎日毎日絵を描きました。

 ズボラでヘタレな私なのに、描いて、描いて、描いて、それでもまだ描けた。楽しくて楽しくて、時間の経つのも忘れて。でも下手で。ううう。ただ描いてただけだからでしょうね、修行になってなかった。
 また、時間もありましたなあ。いま、どーゆーカラクリか、時計では一日21時間起きてるはずなのに、半分くらいしかないような気がしますもの。

 それは\(-_\;) (;/д-)/おいといて。

 作家志望の方たちのブログ見ていると実に楽しい。技法もけっこう人さまざまで、これも興味深いんですが、なにが嬉しいって、意外なほど多くの人が昔のままのやり方をしてること。

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▲私はまず肌色から入れます。最初は単純にベタ塗り。デジタルだから選択範囲だけ丁寧にキチンと指示すれば、色差しは瞬間で終わる。乾燥を待つ必要もなし

 真っ白な紙にネーム(台詞とコマ割と簡単なレイアウト)を何度も何度も描いて推敲してゆき、練り上がったら原稿用に決めた紙に鉛筆で下絵を描き、ペン入れ、墨入れ、消しゴム、トーン、ホワイト…

 ちまちま、ちまちま。こつこつ、こつこつ。30年前と全然変わってない。これほど変わっていないとはオドロキです。
 もっとみんなデジタル化してるもんだと思ってました。

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▲次にアクセントとなる部分への色差し。この場合はノースリーブの服。瞳はわりと早い段階に差します。これで目線とか表情が決まれば、身も心も絵描きモードに“カメーンライド”。気に入らなかったら色も変えられるし消すのも加筆も自由自在。デジタルばんざいっすね

 もちろん、中にはフルデジタルで描いてるツワモノもおられます。マンガ用に特化したアプリ『Comic Studio』などは、下絵からして完全にPCの中で描き込んでゆくのです。
 一応Mac用のものを手に入れて私も挑戦はしてみましたが、やはり線画だけはどうしてもタブレットでは描けません。
 タブレットならではのあの独特な感覚、なんて例えればいいのか、遠隔操作?
 目の前に対象があるにもかかわらず、マジックハンドで作業している不思議さというか、靴下の上から足を掻いてるのよりももどかしい。

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▲ある程度全体の雰囲気が浮かび上がってきたら髪の毛。オリジナルに設定した専用のブラシツールでひたすら髪を梳かすように描いてゆきます。めんどくさいんですが、だんだん“らしく”なってくるので結構この作業は好き。

 色塗りはなんとか慣れましたが、私の絵での使い方は、あくまで塗りとボカシの繰り返しみたいなもんだからこれはなんとかなりました。
 でも透明水彩の偶発性とか、ガッシュやポスカラをカスレ描きするあの力強さは未だにうまくシミュレーションできません。最新の高級タブレットなら上手くできるんでしょうかねえ。
 昨年8月と今年2月のTop絵で色鉛筆ふうの色塗りを模索していますが、たった一本の線を決めるにもなかなか納得のゆくものが引けません。別な意味で根気が要りました。
 今月のTop絵で、女の子が座ってるコンクリートふうの部分もその“色鉛筆ふう”カスタムブラシを使ったものなんですけどね。

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▲シャドーを入れてゆきます。今回はアニメ風な塗り方なので単純なベタ式の乗算塗り。といっても更に簡単で原始的な一段落とし。

 ただ、悔しいことにどんなにアナログで美しい色使いの絵が描けたとしても、それをスキャンして思うような発色になったことがない。
 これはポジフィルムのスキャニングでも同じ。
 残念ながら発色では最初からデジタルで描いたもの、撮影したものには絶対勝てません。これゆえにネットで公開するための絵はデジタル仕上げしか考えられません。

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▲チークやアイシャドー、唇などに“メイク差し”。この時は私、気分的に「うーん、このチーク、いいわよー。かわいいわぁ」とオネエなメイクさんになっていると思われます。そしてアウトラインの加工。今回はメイクも薄いし全体にラフ〜な鉛筆っぽさを狙ってるんで単純にグレー系をチョイス

 しかしよく考えると、カラーはともかく、マンガってのはいまもって基本がモノクロ二階調なので不慣れなフルデジタルにするよりもアナログの方が早くて簡単だったりするんですよね。
 ただしデジタルはトーンが無限に使える。やりなおしも自由自在。
 実はそれがオイシいなと思って『Comic Studio』を入手したんですが、線画が思うようにならないデメリットの方が大きかったんで結局使わなくなってしまいました。
 他にも3Dモデリングデータの取り込みとか、すごい機能があるんですが……

 遅いの。すんごく、遅いの。(;´д`;)私、イラチなんでダメなんですよね。
 処理待ってる間に下絵描けてしまう位。
 そして「そんなんやったら、今の鉛筆タッチでええやん」と帰結。うちのTop絵は手間や凝り方はともかくも、ずっとこんなやり方で描いています。
 ごくたま〜〜〜にペン、マーカー、筆ペンも使いますけどね。

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▲さらにアウトラインをレイヤーコピーしてガウスぼかしをかけ、ソフトフィルター効果を狙います。これでできあがり。今回は落書きレベルのアッサリ仕上げなんで不満なのか、彼女はちょっとぶーたれ気味?等身数はfigmaの超売れっ子、長門有紀がモデルさんなんで頭大きめです

 羽場秋都(はば しゅうと)名義で参加している『TINAMI』というアニメ・マンガ系クリエイターの総合情報サイトもいわゆる“イラストレーター、漫画家の卵”たちが集っているところ。
 (;´▽`;)けど卵と呼ぶのがはばかられる位の凄腕の方もやたらおられるんですよねー。
 その反対に、失礼ながら情熱だけで描いていた頃の自分を思い出してしまう方、本気でプロを目指して修行中の人、逆にまったく趣味で描いてる人などなど。

 ただ言えることは、みなさん絵を描くことを楽しんでるんですよね。これがいい。これが素晴らしい作品を生み出す源泉になってる。
 そうしたピュアな作品群を見るにつけ、(;´д`;)ああ…私って穢れてるなあ…って思います。

 言い訳めいてますが、仕事で絵を描くようになるとどうしても別な意味の邪念が入ってしまう。そして作品の善し悪しではなく、お金を出すお客サマの需要と好みに合わしているウチに、どんどん絵に対する想いは曇り、歪み、感覚も錆びてゆくことになってしまいます。
 そこらへんが商用イラストレーターと画家の違いなんでしょうね。

 それにめげずに自分を保ち続けた人が最後まで良い絵を描き続けてゆけるんでしょうね。

 いつもながら、長々とすみません。最後までお付き合いくださってありがとうございました。
 m( _"_;)m
  

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コメント

プロの技だぁ〜\(^O^)/
やっぱ凄い!畏れ入りました(o≧▽≦)o

考えてみたら、私も一番最初の夢はバレーボールの選手…
とかいうのは別にして、本当になりたい!と思ったのは漫画家だったんでした。
今でも「アタゴオル」みたいな漫画なら描いてみたいなぁ

今はさっぱり漫画もアニメも見なくなったけど
たまに深夜アニメを観たら口ぽかんと開けて見入ってしまいます。
吸引力すごいわ♪漫画って面白い(^∀^)
私、DEATH NOTEとかNANAとか、若い人が見てる漫画をまだ読んだことないんです。
読みたくなってきたなぁ

投稿: ビタミン店長 | 2009.06.12 21:54

店長さん、それ、ほめすぎ。(-_-;)
いつも手ぇ抜きまくりのテキトーですが、これはほんまの落書きレベルですやん…(ワキ汗)
まあ手順というか手際だけはプロかもしれませんけど。

実は20年近くの昔、かの『コブラ』の寺沢武一さんが何かの本でご自身の描き方を公開されてたのを拝見したのがデジタルペインティングを始めたきっかけでして。
こんなのが役に立つとは思えませんが、もしかしたらウントコ初心者の方ならなんぞ参考になればいいな、と。

漫画って、もっとも手軽でもっとも広がりのある映画だと思うんです。
私もイマドキのはアニメになったものしかほとんど知りませんが、そのパワーや質は上がることはあっても衰えることはありませんね。

投稿: よろづ屋TOM | 2009.06.13 17:15

おお~プロですなあ!お上手なんだ
ときめきトゥナイトなつかしいです(りぼん)

「アウトラインをレイヤーコピーしてガウスぼかしを・・・」
↑さっぱり専門用語がわからないのでカコイイです。

投稿: 些細ツナ | 2009.06.15 20:52

多分、TOMさんとは「親子ほど」の年齢差ではないのであちこち強くうなづきながら読んでました。(笑)

過去にわずかながら商業カットを描く機会があり、もともとの器用貧乏さもあって「適度に個性を消して」「イヤミの無い」絵を描くことが小銭稼ぎには一番近いと学びました。

でもねー、やっぱり、ただ「好きで好きで描いてた」頃に戻りたくて小学〜高校生中心の地元ローカル新聞の投稿イラストコーナーに投稿したりしてます。 死ぬまでお絵描きバカでいたいと思う今日このごろ…(笑)

投稿: SAK | 2009.06.15 21:49

ツナさん、いらっしゃいまし!
こっちで書くのもなんですが、コメント返し貰ってめっちゃ笑いました。
“TOMちん”(←妙に気に入りました)もスキップ気分で(今ちょっと膝傷めてるんで)お返しさせて頂きました。
ばんざーいヽ(´∀`*)ノ


SAKさん、こんばんや〜〜〜。
私も景気の良かった頃カットで小遣い稼ぎしてました。あの時無駄遣いしないで貯めておけばよかったにょお…
(;´〜`;)私もお絵かきバカになりたいけど、それすらもすぐに挫けるヘタレでダメダメなんですよね〜〜〜。
描けるだけでも贅沢なのに。反省、反省!

投稿: よろづ屋TOM | 2009.06.15 23:49

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