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2009.05.02

5月4日は『おしゃれ泥棒』『昼下がりの情事』でおウチCINEMA。

Yologawan
 はい、みなさんこんにちわ。あら、あなた、こんばんわですか…なノリで毎回《映画を楽しむための解説をネタバレ無しで》お届けしている『よろ川長TOMのオススメ座CINEMA』の宣伝ですよ。
 タイトルで申し上げているように5月4日は『おしゃれ泥棒』『昼下がりの情事』がNHK-BS2で放映されます。
 あら、あなたご覧になったこと無いの?よかったですね、これでご覧になれますよ。まあ、あなた10回も観てるの。なら私の勝ちですね、私今度で20回目。
 そんなこんなで『おしゃれ泥棒』の方は『よろ川長TOMのオススメ座CINEMA』の最新記事でチョー詳しく解説しておりますが、こちらでは同ブログの記事を書くにあたってちょっと考えてたことを長々とブツクサさせてくださいね。
 


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 口調が完全に“よろ川長TOM”になってますが。

 このところ考えることがありまして、しばらくのあいだ映画記事の更新が激減しておりました。
 劇場の新作もですが、この一年ほど、映画を観る機会…いや、観たいと思う気持ちそのものがすごく減っていたんですよ。

 まとまった時間がとれなかったというのもありますが、他の方と同じ作品について記事を書くことに疑問が生じてきたのです。
 もともと私の映画ブログのテーマは『まだ観たことのない方にその映画の魅力と、自分しか気づかないだろう細かいツボを伝える』ことでした。
 しかし著名な監督が撮った鳴り物入りの新作なら黙ってても大勢の人が観るし、内容がどうあれマスコミが話題にすればそれなりにヒットするから、これも私みたいなマイナー路線をたどるブロガーが応援する必要もありません。

 でもやはり私は偏屈なためか、配給会社を含めたマスコミ系ブログや他の方とはかなり異なる見方をしてるな、と思うときも多く、そういう場合は記事を書いてきました。
 しかし同時に「記事を読んで欲しい」「アクセス数を上げたい」という気持ちから、新作ばかりを取り上げ、可能な限り早くアップすることに血道を上げていました。
 これには疲れました。

 しばらく映画を全く観ない日々が続いたのですが、ある若い方に古い映画の話をする機会があって、ふと思い出したのです。私の映画ブログのもうひとつの目的を。

 なんのことはない、それは『おすシネ』のプロフィールに自分で書いていました。
「筆者が幼い頃はたくさんあったテレビの洋画劇場のおかげで、名作傑作の数々を素晴らしい先達たちの活きた解説つきでたくさん観られたのが幸運でした。
しかし今では80年代後半以降の映画しか流れず、それ以前の作品を放映する機会があっても垂れ流すだけだし、劇場でのパンフから得られるのは裏ネタや活字的情報だけ。
筆者が昔おそわった“その映画を観る楽しさ”を少しでもお伝えしたくて、このブログをはじめました。
微力ではありますが、これが筆者に様々なことを教えてくれた映画への恩返しのつもりです。」
と。

 ただね、残念なことに最近の傾向として、そんなマイナー路線の作品はそもそもレンタル屋さんには並ばない。借りる人はやっぱり若い人が多いからね。
 私みたいに親が若い頃に映画に行きまくってて、それがテレビでかかるたびに「この映画は良かった」「この俳優は…」と色々聴かされたのと違って、今はひとりに一台以上テレビがあって、親子で一緒にテレビの前で映画…なんてことは少ないようだから、そもそも若い人が昔の映画を知るチャンスがない。
 知らない俳優がでてる知らない映画にお金を払って観る人はまれ。奇特というかマニアです。そんな借り手のアテのない映画ソフトをいつまでも置いておくほど町のレンタル屋さんは広くない。
 当然、売れる可能性の低い映画はセルDVDにもならない。本屋さんとかで売ってる激安の名画ソフトはパブリックドメインといって本国において法的に一種の版権フリー状態のものが多いらしく、そんな理由で限られた年代や経緯の作品ばかり。

 運良くソフト化されていることを探し当てても、限定販売だとか廃盤とか。だから一所懸命解説しても、その作品自体がレア化してしまってて手に入らないから観たくても観られない。

 いわゆる名画座と呼ばれる単館系映画館に懸かるか、テレビで放映されない限り観ることが叶わないという意味では、25年ほど前の家庭用ビデオ登場以前の頃となんら変わらないんですが、今と昔では大きな違いがあります。

 昔は、テレビ放映の映画番組がすごく多かった、ということです。
 不滅の名画からツウ好みの傑作、そしてB級どころかZ級までなんでも放送してた。ただし、CMはさみまくり、ワクに入れるためにカットもされまくり。3時間にわたる長編は前・後編に分けて二週で放送。
 驚かれるかも知れませんが、名画座で観るまではあの『ローマの休日』にアンとブラッドレーのキスシーンがあったことを10年以上も知らなかったんです。『日曜洋画劇場』でさえカットされていたんですよ。うそみたいでしょ?
 でもね、今と違って当時のテレビスタッフは編集が上手かった。やっぱり映画好きが泣く泣くカットしたんでしょうね。あらためてカットされた放映版とオリジナル無編集版を比べてみると本当に無理なく不自然さを感じさせずに切っている。しかもノーカットで吹き替えしていたらしく、おかげで発売されているDVDには、今は亡き城達也さんの声で完全な状態の吹き替えが収録されていたのです。

 話が脱線してしまいましたが、たとえCM入りまくりでカットしまくりでも、タイトルを選べなくても、映画を無料で観られるということは、ヒマならついでに観る可能性が生じます。ノーカットなら本編が2時間あるはずものが1時間になってるようなひどいものもありました。しかしこれはレンタル屋さんの店先で試聴してるのと同じだと考えてみてください。

 まったく知らない俳優、知らない時代、知らない国の作品でも、面白い作品はおのずから興味を惹かれ印象に残るのです。しかも何度も繰り返し流されていたら、断片的でもいつのまにか頭の中で一本に繋がりもする。
 それはいわば今のネットサーフィンに似て、スカも当たる代わりにものすごい傑作サイトに出くわす可能性もあるのです。

 ところがレンタル屋さんは違います。それぞれの一本はノーカットで高画質でCMもありませんが、一本借りるには費用が生じます。手間も要ります。
 劇場で観るよりも格安には違いありませんが、よほどの映画好きでない限りそうそう“ジャケ観”はしないのではないでしょうか。でもこれが無料でも同じ事。
 やはり知っている俳優や監督、聞いたことのあるタイトルから手に取ってゆくのが人情というもの。もちろん、傍らにオールド映画ファンがいて知恵をつけてくれたらまた違いますが。

 それでも置いてなかったら、売ってなかったらお手上げです。
 そして今、そうした“お手上げ”な映画がすごく増えているのです。

 そもそもテレビで放映する映画がどうにもオキマリな作品ばかりになってきてるんですよね。まず70年代以前の古い作品はめったに放映されなくなりました。
 理由はレンタルと同じ。視聴率が稼げないから。よほどの名作、傑作か、伝説的な名優が主演した作品ででもない限り深夜帯でも放映されませんし、それも最近ではその名優そのものを知らない世代がメインターゲットなので、放送局も番組を組まないんですね。
 オードリー・ヘプバーンやマリリン・モンローは知っていてもイングリット・バーグマンやグレース・ケリーとなると激減し、グレタ・ガルボやマレーネ・ディートリッヒではいまやマニアの範疇でしょう。女優でさえそうです。男優となると壊滅的。

 いずれまた時代が移って、配給会社や映画関係のお偉いさんが今みたいなやり方をしてたら映画文化そのものが廃れてしまうことに気づいてくれたら、画面下に広告を流す代わりにパソコンでなら無料で観られる映画のネット垂れ流し状態を実現してくれる企業が現れると思うのですが、今はまだYouTubeあたりが精一杯。

 でもいずれはそうしないと無数とも言うべき傑作、名作、迷作などがすべて幻と消えてしまうことになってしまいかねない。
 個人的にテレビから録画したビデオテープをお皿に焼いて保存し直すことをされてる方も多いと思いますが、所詮個人所有ではせっかくの名作コレクションもその一族どまり。
 結果的に映画文化、ひいては映画産業が化石化してゆくことに違いはないんですよね。

 映画の配信データに別の面白そうな映画の予告編を入れるだけでも、雪だるま式に映画ファンは増えると私は信じています。もちろん広告付による無料配信が絶対条件ですが。

 おそらくそういったテレビ映画の世代は今では40歳代が限界ではないでしょうか。

 だから。

「なんや、こんなに面白いのに、こんなに素晴らしいのに、なんでドコにも売ってないんや。私はこの映画を観たいぞ、もういちど誰もが自由に観られるようにナントカシテクレ!!」という声が思わず出るような記事を書くのが義務だと思えるようになってきました。
 そしてそんな他の人の声も混じってどんどん大きくなって、いつかそういう権利を持っている人に届くようにしてこそ、私の“お役目”が果たせそうな気がします。

 とりあえず今は、NHK-BS2の『衛星映画劇場』がもっともそのニーズに応えてくれています。視聴率気にしなくていいと言い切れる強みもあるし、そこを逆手にとってか、今後のラインナップも私がワクワクして記事を書きたくて仕方ない作品が目白押しです。じっさい、近々リリースすべく準備を終えている記事が今2本ありますし、その後も素晴らしいのが待っています。
 関西ローカルでもいくつかあるんですが、他地方の方が観られない名作をあおりたてて悔しい思いをさせるのも…ねえ。
 やはりCM付きで旧作映画のネット配信、将来はこれでしょうね。
『レイダース』のラストで永遠のお蔵入りになった秘宝のようにならないうちに、ふた昔以上前の映画が滅んでしまう前に、『ソイレント・グリーン』でヘストンが最後に叫ぶ「なんとかしなければ。誰かがなんとかしなければ…」。

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コメント

ワタクシ、映画はぜんぜん観ないのですが、なぜか古~い映画は観てしまいます。とはいってもかなり少ないですが…
とにかく女優さんの美しさにビックリ!

日本映画では
「修羅雪姫」
「ノラネコ・ロック」
「女囚サソリ」
…を、食い入るように観てしまいました
主演の梶芽依子が…ウチの母親とあんまりにもそっくりで…(^_^;)
内容的にはツッコミどころ満載でシリアスなはずなのに納得いかないやら笑えるやら…
深夜枠でいいから、もっとバンバン古い映画を放送してもらいたいです(≧△≦)緋牡丹お竜とか…

投稿: モコねえ | 2009.05.05 04:19

もこねえさん、毎度〜〜!
なんですとー!Σ( ゚Д゚;)// 梶芽依子似のおかーさまー!?
すごっ!
ということはもこねえさんもナカナカにソコソコなのにぇ〜〜!?
しかも陽気で愉快でよぉ食べて…って、『ハロー!ドーリー』みたいやないですか。あ。この映画も長い間放映されてないなあ。素敵なんですけどねえ〜〜。

私は邦画の古いのは時代劇のごく一部しか知らないんですよ。
名作と言われる小津安二郎も二本しか観た事ない。黒澤作品もエー歳になってから…それも母の影響つーか、彼女もあまり邦画を観てこなかった人なもんで。
(しかも好みからではなく、もらった割引券が洋画がほとんどだったからだそうで)

でもたしかにCSくらいでしか仰るジャンルの映画はやってないようですね。
それも言ってみれば“今のドラマ”しか知らない世代を量産してるんでしょうねえ。文化は積み重ね以外の何ものでもないのになあ。

投稿: よろづ屋TOM | 2009.05.05 19:03

★よろづ屋TOMさん こんにちは♪
オードリー・ヘプバーンの生誕80周年記念とかでたくさんの映画をやってますね。ヘプバーン大好きです。最初は目の大きさにビックリ・・・因みに我愛猫のリリちゃんも同じ大きなお目目です。(o^-^o)
1番好きなのは「緑の館」です。ヘプパーンよりもアンソニー・パーキンスばかり見てますが。
あの女優さん全部知ってます。映画もたくさん見ましたよ。
エリザベス・テーラーを忘れちゃいませんか。私、彼女の作品好きなのです。美人だけがとりえの映画じゃなくて。
一番魅かれるのはイングリット・バーグマンですね。イングリット・バーグマンもグレタ・ガルボもスウェーデンじゃなかったですか・・・絶世の美女ですね。

投稿: りせ | 2009.05.06 18:21

おお!りせさん、いらっしゃいませ〜!看板娘ご覧になるのにわざわざお出でくださってありがとうございます。
『緑の館』!渋いですねー。ヘプバーン作品のベストワンが『緑の館』と仰る方は失礼ながら少数派では…?ファンタジーというか、異色作ですよね。

エリザベス・テーラー、もちろん忘れてませんとも。私が彼女の作品でもっとも観たいのは『緑園の天使』。ご存じかしら?これも絶版なのでNHK頼み。
バーグマンもいいですねー。哀しげなんですが…でもガルボほどスウェーデン出身ってイメージないですね。
いずれにせよ、今のハリウッドでは絶対に登場しない上品なタイプの女性ばかり。まあ日本の昔の女優さんもそうですが、今こそクラシック映画に学ぶべきことが多いと思うのです。
記憶の及ぶ限り昔の映画を紹介してゆきますので、『オススメ座CINEMA』にもぜひお越しください。

投稿: よろづ屋TOM | 2009.05.06 23:58

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