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2009.03.06

元町『京屋』やっぱり関西式うどんのモチモチ感がたまらん。

 このところずっと“おいしい”じゃなく“おいし〜い”うどんが食べたくて食べたくて仕方なくて。
 というのは朝の通勤時、会社に着く寸前にどこからかごぉっつい美味そうなだしの香りがするんですよ。それも間違いなくうどんのだし、しかも鯖節や炒り子をふんだんに使った本格的で独特なプロならではのうどんだしの薫り。
 でも不思議なことに会社の近所は住宅地で、一番近い和食の店とは数百メートルは離れています。もしかしたら“和食の上手な奥さんの居る家”かもしれませんが、毎朝となると不自然でしょう。それともよほどのうどんマニアなのか?

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 ───それはともかく、おかげですっかり頭の中が“うどん食べたい”の想いでいっぱいになってしまったものの、カップ麺では話にならず立ち食いうどんでも満足できない、いわば禁断症状になってはや三月。

 かといって“うどん”の看板を上げていたから、有名店だからといって私のこの“旨いうどん”に飢(かつ)えた心を満たしてくれるとは限りません。一般論よりも要は今自分が欲している味のイメージに合うかどうかが全てだからです。

 ここで活躍するのは私の天性の勘。(´ー`)6 人呼んで食べもん屋センサー!♪♪♪たらららったら〜。

 外したことのないこの勘、はじめて訪れた食べ物屋さんでも入り口(ドアの外でも有効)で胸騒ぎを感じるか否かでそこがイケてるか大ハズレかが判るのです。
 先日その悪い方の勘が当たった(既出記事『あまりに不味いと人は笑うのかも。』参照のこと)のは梅田の地下街の焼鳥屋兼そば屋でしたが、今回は神戸元町。

 神戸元町ですが屋号は『京屋』さん。
 入口横のレジスペースに頑固そうな大将がガラス越しに私らを含めた外をジーッと眺めているという、普段の人見知りモードの私なら絶対近寄りがたい構図なのに、なんかこう、吸い込まれるようにお店に入りましたよ。
 でもお客は私らだけ。まだ六時過ぎだったし、あとで判ったんですがまさか七時で仕舞うなんて思ってなかったからほんの一瞬だけ「流行ってないんかしら?それで大将がうらめしそうに外を…」という考えが脳裏をよぎりましたが、それこそ例の勘は私の足に全く抵抗感を感じさせなかったんで気になりませんでした。

 そして勘は的中!! もちろん今度は大当りです。

 頼んだのは関西式うどんのスタンダード中のスタンダード、きつねうどん。
 値段¥550と場所柄にしてはかなり安め。
 程なく、人あたりの良さそうな小柄なおばちゃんが愛想よく運んで来てくれると、うどんの横には小皿が。(上の写真参照)
 上にはちょこんときな粉にまぶした小さな白玉団子がふたつ。
「あらっ。」( ・ω・)″ 私が思わず喜色をあらわすとおばちゃんも
 /(´▽`*)「えへ、ちょっとやけどね」と照れ臭そうに。

 ささやかでもこういう心遣いが嬉しい。さあ、メインディッシュならぬメイン丼鉢は。

 顔を真上に持ってゆく。わぁーっと立ち上っている、ほのかに鯖節や炒り子の酸味を含んだ独特の薫り。そう、これこそ素人ではマネできない、うどん屋さんならではのおつゆ。
 やけどの危険を承知でまずおつゆをひとくち。

 (* ̄∇ ̄*)彡.+゚.。oO「ほわぁあああああああああ」と思わずらぶりーなモノを前にした伊吹風子になってしまうこの香り。

 これや。これやがな。何ヶ月もイメージだけ膨らみに膨らんだ、ほんまもんの関西式うどん。私、もう目頭が熱うなりましたよ。
「やっと逢えたなあ」(TωT*) 思わずうどんに語りかけてしまう気持ち、お分かりかしら?

 そして麺。いっときコシの強さが売りの讃岐うどんがブームになりましたが、関西のうどんの特徴はコシよりも『もちもち感』。見た目もお箸でつまんだ感じもすぐにチョチョ切れそうに思うほど柔らかい感触なのに、持ち上げるとずしりと重い上にしっかりと最後まで持ち上がる。しかもいざ噛んでみると意外なほどの弾力が。
 しかもその弾力は讃岐うどんのような反発抵抗力ではなく、讃岐をゴムに例えるならいうなれば“テンピュール”みたいななんともいえない包容力。

 やはり大当りでした。それも数年に一度の大発見。今更ながら箸袋を見ると、“手打ち”とありまして。
 看板のト書きなんて見てなかったんですよ、入るときには。
───だってねえ、『手打ち』とあってもいざ食べてみると「それがどうした」状態の店って案外多いでしょう?いや、たしかに機械でなく手打ちでウソはついてないけど、こんなんやったら機械で打ったほうが絶対エエわ、みたいな。

 でもここはホンマにホンマ。(´∀`*) しかも見た目、足らんかな?と思えそうなのに、食べ終わる頃の胃袋の充実感はもう魔法です。
 おつゆがほんまに旨い。なんぼでも吸えます。関西ではおつゆは“飲む”とはいわず“吸う”といいますねんよ。本来関西での麺類のおつゆは吸いもん(吸い物)と同じ扱いなので、一滴残らず完食できて当たり前。
 辛く(塩辛さのこと)なく濃くなく、あとになっても喉が渇くこともない。これこそがほんまもんの関西うどん。

 お揚げさんもエエ甘さやったなあ〜。(´▽`)でもってここのは結構しっかり歯ごたえがありました。“ふっくら”と称して実はフツフツ(煮崩れしかけの状態を表す大阪弁)なお揚げの店って多いのに、湯葉みたいな食感は久しぶりな気がします。

 そして最後にお楽しみはおまけの白玉団子。(´∀`人)

 これがまた、たまらんむっちり感。きな粉はほとんど砂糖などを混ぜない、きな粉ならではの味わいを活かしてありました。この食感もありそうでなかったなあ。

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 これで¥550って、嘘みたいに安い。
 ほくほく気分で店を出てから写真を撮っておこうと振り返って「あれ?暗い?」と思い、はじめて店じまいギリギリでお店に入ったことに気づきました。
 元町なんて年に何度も訪れてるのに、なんで今までこの店を知らなかったのか。いつもは仕舞ってたんです、私がこのあたりを通る時間帯は。

 私の神戸でのお定まりは三宮から元町、西へ向けてウロウロするわけですが、元町へやってくるのはたいてい夕方。そっから南京町行ったり明治屋とかあちこちのお店寄ったりで。だから上の写真はもう電気消してて『すんません、もお看板ですわ』状態というわけです。
 いや〜〜、次からは元町からスタートするか、営業時間内になんとしてもここをコースにいれないとあかんなあ。

 ■京屋さんホームページ→■■■(http://www.udon-kyouya.com/index.html)

 ところで、次のうどんブームは関西式もっちもちうどんしかないッスよ。でも、そうそう真似でけまへんでぇ、この深さ。ほんまに“おいし〜〜い”うどん屋さんもなかなかないし。
  
  

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コメント

きつねうどんって美味しいね♪
うどんは絶対お店のが美味い!
家で作るとなんであんなに抜けたようなだしの味にしかならないんでしょ?
ちゃんと昆布と花鰹でだしをとってるのに。
私のよりも、寿がきやうどんの即席うどんつゆのほうが美味いのが悔しい〜(ノд<。)゜。

関西風うどんの範疇に入るかどうかわかんないですが
阪神西宮駅エビスタ内の「葉がくれ」というお店はGOOD!!
たぶんあれは讃岐うどんだと思います。

投稿: ビタミン店長 | 2009.03.06 21:22

うはは。店長さん、毎度です!
プロってすごいなあ、ってほんとに思い知らされますよね。
ざるうどん・ざるそばのダシに関しては、『だし醤油』と『こんぶつゆ』の組合せでかなりな線までいけると思うんですが、こと、プロ中のプロがこさえる熱いうどんのつゆはイマドキの若者言葉で言う『神!』ですよ。

≫阪神西宮駅エビスタ

叔母が西宮なんですが、まだここは行った事ないんですよね〜。
今度『葉がくれ』ぜひ行ってみますね!讃岐うどんや韓国のトックみたいに歯ごたえありまくりのも大好きですから。

投稿: よろづ屋TOM | 2009.03.07 01:42

きゅうぅ……
Tomさんの文章読んでたらオナカが鳴って鳴ってとまりません
ホンモノの関西うどんを食べたことない私には未知の味…想像をかきたてられ、オナカが…きゅゅうぅ~!

投稿: モコねぇ | 2009.03.07 05:26

もこねえさん、毎度っっっ!
めったに食べ物ネタがでけへんのは、めったに外食でけへんからなんですよー(誰も訊いてない)でもここなら安い!コストパフォーマスめっちゃ高いです。
しかもですね、ホンモノの関西うどんは大阪でもなっかなか見つからない…というかもしかしたら絶滅危惧食品かも知れませんのよ。
讃岐うどんやいまどきのラーメン屋とかファストフードに席巻されて、むか〜しからされていたお店もたくさん無くなってますので…

もこねえさんが関西へ来られたときは、くれぐれも看板の文字につられないよーに。

投稿: よろづ屋TOM | 2009.03.07 14:08

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