ゴホンと来たら『龍角散』ですなあ(;´〜`;)
持ち運んでるもんで、缶がボコボコですが。マジでこれ程良く効く咳止めの薬って他に知りません。
いやあ、今一番お世話になってる薬です。
何がありがたいと言って、一発で咳が止まる上にいくら飲んでも眠くならないのがイイ。
でも、時代の波なのかしら。最近この会社の他の製品のCMは見ても、この本家本元の『龍角散』のCMを見かけなくなったような気がします。
ご存じない方のためにあえて説明すると、缶を開けると合成樹脂の中ぶたがあって、その上に直径1センチの小さな小さなプラスチック製のスプーンが載っかってるんです。
これに最大すりきり一杯を掬って喉の奥へ軽くポン、と投げ込む要領で投薬する。いちおう説明には、舌の上に置いて、ゆっくり喉の奥へ溶かし込むように…みたいに書かれてるんですが、なんか昔からのCMでは“投げ込んで”たような記憶が?
コナそのものがノドの粘膜に作用する仕組みなので、水とかは飲まない。この飲み方が慣れないと案外勇気が要るようで。ヘタしたらかえってむせかえるんじゃないだろうか、とか、苦かったらどうしようとか。
まあ、漢方薬なのでそれなりの香りではありますが、いわばハーブの延長線上。薬クサイにはちがいないけど、味はほんのり甘いしそう悪くない。
原材料を見ると意外とシンプルな材料なんですよ。
キキョウ、セネガ、キョウニン、カンゾウ。これだけ。
キキョウってのはあの秋の七草で、明智光秀の家紋でもあった桔梗の根を乾かしたもの。
セネガだけは馴染みのあるものでもありませんが、ウィキで調べると、野原にでも生えてそうなフツーの草。
キョウニンてのは杏仁、つまり杏子のタネ、上等バージョンの杏仁豆腐の原材料でもありますな。
最後のカンゾウは甘草で、甘味料であると同時にいちおう緩和作用もある生薬でもあるそうな。
で、これらをメリケン粉よりも細かくグラインドしたものが龍角散。どうやら江戸の昔はもっといろんな漢方薬も入っていたような話もあるけど、それはまた別な話。
いま、この龍角散は子供でも飲みやすいように薬をフルーツ味のゼリーで包んでしまう画期的なものを作ってがんばってるらしいんですが、ここで私の祖母がしてくれた“おばあちゃんの知恵袋”をひとつ披露しましょう。
那智黒って黒飴がありますよね。あれを水にくぐらせて軽く水分を拭き取り、少し残った湿り気で今度は龍角散のコナをからめる、というワケ。
那智黒は表面積があるのでだいたい添付のさじの6〜8割の薬が付くので具合が良いんですね。しかも黒砂糖の飴だからノドにも優しい。
今考えてみたらこれ、のど飴の元祖ですな。当時、のど飴と言ったら浅田飴しかなかったもんね。
大人のクセに漢方薬がダメ、でも咳は止めたい、しかし寝るわけにはいかない…って方にはこの方法をお試しくださいな。
ヽ(´∀`*)ノ おばあちゃん、偉い。
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コメント
私も龍角散大好き♪
でも龍角散について、大好きだけどどうしてもモヤッとしてしまうことが一つ。
CMで龍角散の中蓋を開けたら、微かに微粒子が舞い上がって
真っ平らな綺麗な粉の表面が出てくるでしょ?
実際は、なんぼサラッピンの龍角散でも蓋を開けたらあんな綺麗な真っ平らな表面じゃないんです。
メリケン粉ひっくり返してかきまぜたみたいな表面。
CMみたいに綺麗な真っ平らから最初のひと匙をすくい取りたかった…
それが唯一の不満。
投稿: ビタミン店長 | 2009.02.15 02:02