パイオニア、レーザーディスクプレーヤーの生産を終了
大阪のFM-COCOLOの朝の番組『Kansai Today 765』には『家電ナウ』って家電オタクにはたまらんコーナーがあるんですが、今朝そこで「とうとうPIONEERがLDの生産終了を決定しました」ってゆーてはったんですよ。
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わが家にもあります。LD。ちょうど人気が出て値段もこなれてきた頃の型式ですが、それでも日本橋価格で11万ほどしましたよ。(調べてたら定価¥158,000ということが判明!)
今考えたらあの頃はまだバブリーだったんですねえ。
ご覧あれ!真ん中の黒くてイカツイ彼が『PIONEER レーザーディスクプレーヤーCLD-99S』でございます。そして下はTRIO(トリオ。今のKENWOODの前身)のチューナー、上はTechnics(Panasonicのオーディオ部門)でグッドデザイン賞を獲得したリニアトラッキング式レコードプレーヤーであります。
いずれも20年もの近い骨董品でございますがシッカリ現役です。昔の家電は頑丈ですよね。
当時はソフトも高かった。最初に買ったのは『スーパーマン2』。¥14,700だったかしら?今なら絶対買ってないし買えません。
しかもぶっちゃけた話、購入した映画のソフトはDVDよりも多いです…って、LDにレンタルはなかったからやむを得ずというのもありましたが。
でもね、LDのディスクはたしかにアナログでDVDみたいにコンパクトでもないし重くてデカイ、でも美しくて威厳があるのよ。なんせ直径30㎝、ズシリと重い。まるで優勝の記念楯。
DVDも同じように虹色ですが、厚さも2mm以上もあって記録層がDVDより深いところにあるせいか、深みがあるんですね。
機械そのものもかっこよかった。
今でこそ皿系の出し入れはスロットローディング式が当たり前ですが、当時はフタを上に開けてターンテーブルに載せるものが一般的な中、リモコンでガーッとせり出してく来るデカいトレーはとにかく圧巻。
けどディスクをセットした後も、ブツが重たいものだから廻る音もデカい。ぶぅううううう~~~ん、ぐぉおおおおお、唸る、唸る。
映画が始まれば気にならないけど、裏返すとき(平均的な映画ならだいたい一回は裏返す必要があった)我に還ると改めて驚くんですよね。その作業機械的で男らしい唸りに。
同時期にVHDなる対抗馬的マシンがあり、日本でのLDの製造・販売がPIONEER一社しかなかったのに対してVHDは日本中の家電メーカーが扱ってたんですよ。
でも折からのカラオケブームの到来と、大型ブラウン管テレビの一般化でホームシアターの人気が出たことが追い風になって、とうとうVHDに勝ってしまうんですね~。
まあLDはCDやDVDと同じく無接触、VHDは接触式だったし、ウチのCLD-99Sはその名に“C”がついているように、CDも掛けられたマルチユースだったんですよ。
しかし理由のひとつにあのディスクの神々しさが無関係だったとは言い切れないと思います。だってVHDはディスクそのものはケースに入っていて見えないし、見ても真っ黒で美しくなかったし。でも私同様、VHDをお持ちの方も大勢おられるんでしょうね。
そんなこんなで、最後に買ったソフトは『七人の侍』。版権の関係で長い間放映も公開も封じられていて、待って待って待ち焦がれた一本でした。
さすがに『スーパーマン2』から随分時間が経ってるので、二枚組豪華ケース・解説書つきで¥15,000。それでも安くなってるんですね。
でも当時の事、デジタルリマスターとかではないから音も映像もかすれてるんですよね~。
今はそれが一週間数百円でレンタルできる。ボンビーマンにもありがたい時代です。
私が持ってるLDの中にはレンタルはもちろん、本屋さんの入口に並んでるような“激安名画ソフト”にもなってない、幻というかお宝というか…みたいな作品もあるので、機械が動くうちにいつかDVDに焼き直しておかないとやばいなあと思いながらも幾星霜。ほとんど手付かずのまんまミーアです。
これでついに最後通告をつきつけられてしまいました。
残された時間は少ないけど、ぼちぼち始めないとねえ。( ̄〜 ̄lll)
ありがとう、PIONEER。すばらしいオーディオマシンでした。
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コメント
こんばんは。
レーザーディスクプレイヤー、当方も持っています。
形式はCLD-500、当時の定価125,000円と言うヤツです。
数年でピックアップ部が損傷して、読めないCDが出る、と言うトラブルがありまして、15年くらい前に修理しましたがやっぱり再発。
それでもLDは読めていたのですが、先日動かしたらLDも読めない。あー、新しいの買わなきゃ(爆)と思っていたらこの発表ですもんね。早いウチに買わないとソフトが死ぬ(w
投稿: A・P | 2009.01.21 23:07
A・Pさん、毎度です。
ですよねー、持ってる世代って大体同じだと思うんです。
ビデオに憧れて、やっと手に入れて、でもすり切れたりもつれたり、観れば観るほど劣化する(大事に置いておいてもやはり劣化する)ビデオに甘んじていたところへ登場した“永久に擦り切れないビデオ”、LDの登場に「これや!これを待っとったんや」と飛びついて。
やっとソフトが集まってきたと思ったらDVDが出て…みたいな?
投稿: よろづ屋TOM | 2009.01.22 15:06
こんばんは。
LPレコードと同じようなものですw
ジャケットはデカイんで見て楽しい。
そして何よりも、途中からはドルビー・サラウンドデータが入れられたので、AVサラウンドアンプと4スピーカーセットを作って再生して喜んでましたよ(遠い目・・・w
後ろから効果音が響くってのは本当に感動しました。
ダメ元で修理出来るか聞いてから買うかどうか考えますw
投稿: A・P | 2009.01.22 23:18
おお!A・Pさんも元祖サラウンドの恩恵に浸っておられましたか。
うちもヤマハのサラウンドプロセッサー、現役です。端子の白サビをヤスリつつがんばっています。
まあ今の5チャンネルの威力がどうかは知りませんが、スーパーウーハーなしでも木造家屋をゆするには充分な低音でますし、5チャンネル使えたところで果たして近所迷惑にならない(家族から怒鳴られない)レベルの使い方しかできないサラウンドシステムなんて持ち腐れではないかと。
修理…Z-1以前にMacが死にました。もう満身創痍状態です。
ビンボは続くよ、どこまでも…♪(つД`);;
投稿: よろづ屋TOM | 2009.01.23 16:12
こんばんはー。
ウチのアンプはNECホームエレクトロニクス製です。
まだあるんかな、この会社(w
リアの左側配線をショートさせてしまったため、こちら側は音が出ません。
スーパーウーファー(ウーパールーパーと同じ韻ですなw)は付けてませんが、再生してあまりに音が貧弱だったのでビクターの安いグライコをかませています。これでバッチリでありました。
でもこれ作動させる場合、お隣が居ない時である必要があります(爆笑
ウチは98SEが死んでフィルムスキャナーが使えず困ってます。
SCSI接続なのでどうしようもない。またフィルムスキャナー買うのも厳しいし・・・・(泣
投稿: A・P | 2009.01.23 22:05
A・Pさん、毎度です!お好きですね〜〜、こーゆーネタ。A・Pさんが乗ってくださって嬉しいから、ときどき書こうかな。
うちのアンプは初代がソニーの『Listen5(オーディオがコンポ化された最初の頃のセット)』のバラ売り版でした。
多少ふやけましたが、2セットあるスピーカーのひとつはまだコレを使っています。
で、今のアンプはビクター。テープデッキはデンオン(デノンなんて認めない!)。
≫NECホームエレクトロニクス まだあるんかな、この会社(w
AKAI、マランツ、マッキントッシュ…名前聞くだけで震えましたね。
そういえば当時はどの家電メーカーもオーディオブランドを持ってましたねえ。AUREX(あれ?AULEXかな)Technics、DIATONE、OTTO。みんな今ありませんよね?(あったら失礼しました…<関係者各位様)
トリオにはケンクラフトなんて自作キットもあったし。でも先日、梅田のヨドバシでFOSTEXの自作用スピーカーユニットを見つけたときは懐かしくて泣けましたよ。
スキャナー、EPSONの複合プリンターに付いてるヤツの方が、私が買ったキャノンの専用スキャナよりうんと安くて性能が良いんですよ…
もちろんフィルムスキャンもできますし。
ところでSCSIとUSBの交換アダプター、まだかろうじて売ってるはずですが。
投稿: よろづ屋TOM | 2009.01.24 14:00
どもです。
SCSIとUSBのアダプターは買いました。外付けHDDは認識しましたが、Nikonのフィルムスキャナーが難題で、「ドライバーを認識しない」問題があって、うまく動作してくれません。泣きです。
つい先日まで、ノート用SCSIカードがあったのですが、「ま、次の機会に」と見送ったらそれっきり入ってきません。参りました。
TRIOブランドは復活するそうです。でもこの不景気突入でどうなるかな?「ス・テ・レ・オ、トリオ~、2時です」というCMが懐かしいw
PIONEERのコンポステレオでは" PRIVATE "というのがありました。カッコよかったのですが遂に買えませんでした。
安いAIWAの一体型で我慢でしたw
投稿: A・P | 2009.01.24 23:25
こんばんは。
レーザーディスクプレーヤーですが、
1)CLD500 製造中止1990年(大爆笑)
なので、修理出来るかわからないので、いっぺんお預かりします、と言う事でした。「おーい、20年前の製品を知ってる人いるんですか?」って突っ込みたくなっちゃうけど、スゴイわ、このお言葉。この人、あとで怒られなければいいけど。
2)新品
で、CLD500直るかどうかわからないし、仮に直ったとしても次の修理は不可能だろうから、新しいの買うか、とようやく決心してヨドに行ったら「発表後、受注が3000台を大きく越えてしまったので、もう新規注文お受け出来ないんですよ、スイマセン」ですと。
ガ━━(゚Д゚;)━━ン!
あわててweb-site見ても全部消されてしまってる。
これじゃサンダーバードも謎の円盤UFOも、2001年宇宙の旅もただの円盤じゃーん(泣
どうしましょう・・・・orz
投稿: A・P | 2009.01.26 00:29
A・Pさん、毎度です!
TRIOのCM!? うわー。泣きそうですよ。FMレコパルも毎号買ってたし。
そうですか…OSのバージョンなどの問題もありましたね。そのUSBもまたバージョン3になるようですし、間違った意味の消費誘発に泣くのは、なまじ物持ちのいい思いやりユーザーばかりですね。
先日、関西テレビの朝情報番組で、100万km走ったベンツが出ました。大阪のシュウマイ屋のご主人で、ベンツから「世界でただ一台である」と認定・表彰されて特製エムブレムも貰って。
もちろん今も記録更新中で、すでに108万kmだとか。
その人もすごいけど、そんな旧製品に部品を供給できるベンツが偉い。
日本もこういうクラフトマンシップというか、根性を見習って欲しいですねえ。
LD、悔しいですね。でもネットで探せばDVDに焼き直してくれるサービスくらい、ありそうな…だってPENTAXがさじを投げた『K2』『Z-1』でさえ修理してくれる所があるんですから。
しかし『U.F.O.』お持ちなんですか!(カネも持ってますな〜〜)観たいな〜〜。欲しいな〜〜。私に根性があったらお預かりして皿焼きするんですけどねえ…
てか、それ以前にウチのも大丈夫かいな。
投稿: よろづ屋TOM | 2009.01.26 13:36
こんばんはー。
結局、中古を買って来てしまいました(爆
今までセッティングやってました。無事CDもCAVも動作して、今まで問題を起こしていたディスクは全てOKでした。
一安心です。
しかし、まぁこれ、最後の型のやつですが、色はシャンパンゴールドで一見高級そうですが、ドンガラで安っぽい響きはするは、変に軽いわ、ピンジャックはただのクローム(アルミ?)メッキだわで、目一杯コストダウンされてますねぇ。
ま、25年近く前のトップモデルと比較するのが間違いかもしれませんが、こっちはずっしりと重いし、足もしっかりしたのがついてるし、ジャックは金メッキだし、仕上げも丁寧だし、と見れば見るほど捨てるのが惜しいです。
やっぱりSSへ持ち込んでみようと思った次第です。
投稿: A・P | 2009.01.27 23:48
A・Pさん、毎度です!
Σ( ̄ロ ̄lll) たまらんなー。金持ちですなー。羨ましい限りです。
投稿: よろづ屋TOM | 2009.01.29 16:48
毎度、おばんです。
いちまんえん、でしたから(笑
でも、今日見たら、また1台入っていて(どこから入ってくるんだろう?)お値段は3千円高くなってました(笑
おそらく展示品、でしょうけどねぇ。
投稿: A・P | 2009.01.29 20:47
A・Pさん…その“いちまんえん”がもう出せないって状況がビンボーってもんです。
いや、使うだけ使った(金額は世間的にたいしたことなくても)あとだからビンボーというのは間違ってますね。
『オケラ』これですね。(-_-;)6
投稿: よろづ屋TOM | 2009.01.30 14:01