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2008.12.07

『かんなぎ』がスーパーリアリズムを越えた。

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 夜中…いや、朝方に私は七転八倒で笑い、呆れ、興奮のるつぼでしたよ。
『かんなぎ』第十幕「カラオケ戦士 マイク貴子」。
 私は基本的にアニメ作品は全体的に捉えて、中身…各話に関してはイチイチ取り出しはしない方針だったんですが、これは、これはあまりにもすごすぎました。アニメの歴史に残る内容でした。
 だから、予定の記事を下げてぶちかまします。
 見よ!このキャラクターたちの得も言えぬ表情を。キャプチャーとる暇なかったから骨董的価値の32インチブラウン管TVを写した衝撃シーン。

 カラオケボックスでのエピソードは『らき☆すた』に限らず、これまでもいろいろと使われてきたネタではありますが、今回のは色んな意味で革新的…いや、総括的と言ってもいい。
 前半、どこのカラオケでも見かける光景ではあるものの、キャラたちが立ち姿で唄うシーンをえんえんと出すなど、とんでもない手抜きをやってのけてるなと思ったら…後半にぶちかますぶちかます。やはりこのスタッフはただ話を流しで作ったりはしませんねえ。

 プロローグでは『らき☆すた』第一話のEDのオマージュ(総監督が一緒)、途中でもアッと驚くコラボレーション。うまい。うますぎる。知らなければスルーできる作り方こそ、パロディの本道と言うものです。

 それにしてもすごい。声優は本当にすごい。

 歌を上手く唄うとか、上手い人が下手に唄う程度は甘っちょろい芸だと思い知りました。ヘタにもこれだけいろんなヘタのパターンがあるのかと再認識したし、オンチに歌うのは実はとんでもなく高度なテクなんですよ。(まあ超ヒットしたアニメの主役級声優さんでもマジでヘタな人もいましたけど)
 声を当てているキャラクターになりきるどころか、もう、憑依状態…いや、入れ替わってると言ってもいいですよ。絵と動きに見事にマッチした芝居はリアルすぎて芝居を越えてます。
 
 そしてカラオケ体験者なら誰もが見聞きし、経験した光景とエピソードの数々は見事に濃縮され、あまりにも生々しくてこっちが恥ずかしくなってしまうのです。

 これはドキュメンタリーを越えてスーパーリアリズム以外の何ものでもありません

 カラオケってどんなの?と訊かれたら、これを見せれば表も裏も全て網羅してます。

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 そして劇中で繰り広げられる、さも“ありそうな”数々の曲。EDのロールをつぶさに見ていると、どれもがこの回のためだけに作詞・作曲されたもののようです。

 作曲は『涼宮ハルヒ』『らき☆すた』でも大活躍した神前 暁氏。…それにしてもばけものか、あの多芸さは。
 キダ・タローか山本正之かはたまた大滝泳一や山下達郎みたいな多彩かつ魅力的な楽曲のオンパレード。
 いやあ、恐ろしい。もう、才能の大竜巻が吹き荒れてます。いったいどれだけのアニメファンがこのものすごさに気付いているんでしょうか。
 そしてEDのスペシャル曲を聴いた人のどれだけが失神した事か───愛にあふれた名曲「産巣日の時」を書いた人とはとても信じられない。

 前半必要最低限の動画でひどく大人しく押さえてるなと思ってたら…後半の動画のお祭り具合はもうスタッフが血ヘド吐きながらも自虐的にヘラヘラ笑って描きまくったのが目に見えるよう。
 OPなみの振り付け二本立てといい、さまざまに効果的なエフェクトの数々や、この回の『かんなぎ』のグレードの前には『ポニョ』なんて吹き飛んでしまいます。カンヌがなんだ。金クマだって大笑いだ。ピクサーだってこんなマネはできまい。

 そこへ持ってきて、声優陣のソコヂカラが大噴火してるもんだから…
 億円単位で俳優を揃えたって、彼らの前ではドシロウト、永久に勝てませんわ。わっはっは。

 しかも遊びだけでなく、しっかり横糸に純情恋愛マンガのエッセンスも忘れてない。
 こんな脚本、描けるようになりたいもんです。

 それにしてもこれだけやきもきさせといて、ワンクールで終わるつもりなの!? もしそうなだとしたら、なに、この悪ノリしまくりな話は。
 もお、殺して〜〜〜!状態です。起きててよかった。(つ▽`);;

 なに?あなた、観てないんですか。一生、後悔しますよ。

かんなぎ

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