まさに黒い『イーグル』。オバマ氏が勝ちましたねえ ヾ(´▽`*)ゝ
これは『沈黙の艦隊』『ジパング』で知られる漫画家、かわぐち かいじ氏が1998年から2001年まで連載し、11巻にのぼるコミックスになった『イーグル』という作品。
ものすごいタイムリーで、しかも読み応えは保証付なのに、なぜか本屋ではもう入手できないんです。古本屋を探すしかない。今こそ読むべき傑作なのに。
このお話は、日系三世の民主党議員、ケネス・ヤマオカが史上初の日系人アメリカ大統領になるさまを、彼の血を受け継いだ青年記者・城鷹志の目を通して描いて行くという画期的かつ、連載当時は“いつの日か実現するかも知れない。でも今はありえない突飛な設定”の作品…だったんですが。
とうとう、私が生きている間に実現してしまった。アフリカ系アメリカ人の大統領。
しかも彼は奇しくも私と同い年。自分と同じ年代を生きてきた男が、世界一の大国のトップに立ち、しかもこれからの時代を左右するキイマンになった。なんて、すごいことでしょうか。
まあ、私もそれだけトシを食ってしまった、ということなんですが。
映画では『ディープ・インパクト』などでモーガン・フリーマンが指導力のある黒人大統領を演じたりしていますが、果たして今回のことを世界中の人々がどこまで信じたでしょうか。
私は心から願っていました。でも、叶うかどうか、最後の最後まで五分五分だとも思っていました。
歴史には、時代のうねりや波があります。
時代の波によって、押し上げられた英雄たちが登場し、また引き潮に乗って退場して行くさまは、無数の歴史小説や諸説で読むことができます。
それは時に人々を救う救世主であり、時に世界を滅ぼす魔王だったりする。
彼がどんな大統領になるのか、何を残すのか、先の事は誰にも判りません。誰にも。ただ、ブッシュが大統領になると判ったときはすんげー不安でした。だって、あのブッシュの息子だったし、アメリカには悪い方向へ行きそうな勢いがついていたから。
案の定、父親と同じように戦争しまくって、世界中をむちゃくちゃにしてしまって…
最後のトドメには自分の国を破綻させてケツをまくるんですねえ。ホントに、最悪の大王だった。
私は、ゴアが大統領だったらふたつの戦争もテロさえもなかったと今も信じています。
とりあえずくだらない宗教観に縛られた戦争屋の手に世界最大の軍事国家の政権が渡らなくてホッとしてますが、同時に心配でもある。
彼、線が細いのね。そして、私が彼の存在を知った時からひと目で何か彼に神々しいものさえ感じてしまった。
とはいえ、これからどんな辣腕を振るうのか、もしかしたらとんでもない暴君になるのかも知れませんが、もしも見た目通りの人物だったら逆に過労や心労で早死にしてしまうかも知れない。
そして誰もが連想するように、リンカーンやケネディ兄弟のように暗殺されるかも知れない、という心配。
歴史は、どういうわけか真の平和を望み、唱えたリーダーを長生きさせてはくれないから。
坂本龍馬、マハトマ・ガンジー、ジョン・レノン。
素人がいい加減なことを書いてますが、なんだろうか、彼はこれまでの米大統領なんかとは違って、最初から世界を見ているように思えてなりません。
かつて信長が地方大名に過ぎない最初の頃から天下布武を唱えてたように、龍馬が混迷の日本にいながら世界貿易を夢に見たように、彼は最初から世界をまとめた上での、地球の未来を見据えての第一歩が今回の大統領選だったような気さえします。
頼みます。バラク・オバマ。もう、国単位で戦争とかしている場合じゃないから。栄えるのがアメリカ一国だけでも、もちろん日本だけでもダメ。キリストやイスラムなんて言ってる場合じゃない。
世界共和制。これを実現しないと、人類に未来はない。
そして、無事に彼が任期を終えられますように。
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