三代目カメラ。PENTAX K-m導入!ヽ(´∀`*)ノ
昨年11月に永年使っていた愛機、PENTAX Z-1が故障して以来ほぼ一年。ついに、思い切りました。チョーチョー最新機種、PENTAX K-m、導入しました。
こ・れ・は。すげーdeath!!
とにかく小さい。昔懐かしの名機OLYMPUS OM-1をほうふつさせるコンパクトさ。そしてウソみたいに軽い。レンズ付の状態で片手で持っていても全然苦にならない。
思えば、17歳で初めて一眼レフ『PENTAX K2』を手にして以来30年。昨年まで使っていたZ-1でははじめてオートフォーカス、モータードライブ装備のカメラになり、今回の更新でははじめてのデジカメ一眼レフを手にすることになりました。
ぶっちゃけた話、木製2枚プロペラ複葉機が全金属製4枚プロペラ機に、そしてジェット機に進化したような……はい?例えがよお解らん?
( ̄▽ ̄lll) とにかくカメラの進化の歴史をうま〜くかいつまんで手にしたようなもん、ってことです。
最初のK2はもちろんフィルムカメラで、当時のシャッターは光を通さないゴム引きの布が一般的だったのが、はじめて金属の薄板製シャッターになり、完全に露出計算とシンクロした最初の機種なんですね。でも、フィルムの巻き上げは手動。だからうまくフィルムをセットすると、36枚撮りが39枚まで撮影できたりする、なんて裏技もありまして。
当時…1978年頃は“モータードライブ(今では死語に近いかも)”という外付けの装置で巻き上げを自動化しようとすると、数万円もする上にすんごい重さの鉄アレイみたいな外付け装置をくっつけないといけない時代でした。今では当たり前のズームも、本体の数倍するような値段だった上に、当時の技術ではどうしてもシャープな画像ができないのがズームの欠点でした。
そして13年後、平成になって入手した2代目のZ-1になるとモードラは標準内蔵になり、オートフォーカスも実現。しかもコンピューターによって可能となった“非球面レンズ(全体に均一な形のレンズではなく、あえて歪ませて削り上げることで従来の球面のレンズならできなかった色のズレが解消された上に、レンズの組み合わせ方もムダが無くなって、ズームが当たり前になったんですねえ。
さらに16年経って、とうとうフィルムレスのデジタルカメラに。しかも手ブレ防止機能があたりまえにくっついてる。
おまけに賢いのなんの、ややこしいことなしでたいていの写真は失敗なく撮れるし、最初からいろんなフィルターがデジタル処理で可能なのはイマドキの一般向けデジタル一眼ではもう当たり前なんだとか。
でもZ-1なきあとの空白期間、会社のニコンD40を借りていたんですが、そのときに感じた不具合のいろいろがすべて解消された設計思想は見事。実は、現時点でのPENTAXのラインナップでは、ハイエンドのK20、次にK200という位置づけだったのが、このK-mの登場でK200が店頭から姿を消したのには驚きました。だって、K20とK200は市場投入されてまだ一年経ってないんですよ。
たしかにスペック上、K-mとK200はほとんど同じ…どころか、細かく見てゆくとアッと驚くようなプロユースな所(たとえばISO感度ではK200は1600までなのがK-mでは3200まであるとか)でK200を凌駕しているんですね。
しかもK20の弱点を克服し、K200の不満点を払拭した使い勝手を実現した上での超軽量化、そしてキットという形でセット販売とはいえ、これまた超軽量ズーム2本とセットで8万円切るとなれば、いずれK200に取って代るのは見えてはいますが、まさかここまで早々と引上げてしまうとは。
いやあ、思い切ったもんです。
広告屋的な視点でいえば思い切ってるなあと思うのが、K-mの詳細は公式サイトに書かれている内容。
あくまで“ママにやさしいカメラ”というコンセプトで攻めてること。しかし秘めたる実際の性能はカメラを長らく使っていたヒトなら絶対「うそ」と驚くほどのスペックの高さ。でもそんなことサイトやカタログではほとんど触れてないんですね。
こんなこと広告的には信じられないくらいゼイタクなんですよ。
しかしK2といい、Z-1といい、いずれも修理とオーバーホールを繰り返しながら一生使ってゆくつもりだったのが、使えなくなった理由が『修理用の交換部品がなくなりまして』というのは情けない。たしかに生産終了後7年間は部品を保持する…というのは守られてたようですが、それは単に法的な縛りであって、物の作り手───メーカーとしての心意気とは違うものですからねえ。まあ、PENTAXもいろいろあって、今ではメガネやガラス工芸で知られるHOYAと一緒になってるから、そういう経営上のこともあるのかもしれませんが。
逆に今回のK-mの登場はそうした背景あってのことかも知れない。
いずれも素晴らしいカメラでした。使いやすく、丈夫で、しっくりと手に馴染む。今度のK-mもそうです。
もともと私がPENTAX党になったのも、性能云々ももちろんありましたが、K2が自分にあつらえたかのように手に馴染んだから。
カメラは上等の靴と同じで、使えば使うほど自分の一部になる。
たしかに、永年使ってきたフィルムもよほどちゃんとした写真屋さんでないと手に入らなくなってきていたのも事実です。なんたって富士フイルムが化粧品を作り始めているご時世ですが…ドイツの高級カメラだったらどうなんでしょうね。
カールツァイスやライカ、コンタックス、ローライなんて修理用の部品がなくなるなんてことはあるのかしら。
たとえZ-1が壊れなくても、K-mはきっと買ったには違いないと思うんですが。
これからの十数年…できたら残りの一生。K-m、よろしゅうたのみますね。
PENTAX K-m公式サイト→■■■
ヽ(´∀`*)ノ では、また。
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コメント
こんにちは。初めまして。
K-m如何ですか?私は白いバージョンが気になっているのですが。
さて、Z-1の項からこちらへ飛んできたのですが、まだ修理の打診はされていないのでしょうか?
↓へお問い合わせされた事はございますか?もし、されていなければ是非一度メールされては如何でしょうか?
カメラサービス鹿児島
http://www1.bbiq.jp/cs-kagoshima/
当方はZ-1を出した事はありませんが、LX前期、K2DMD、K2、MXを出して仕上げて頂いております。
以前お使いだったカメラ達への思い入れがひしひしと伝わって来ますので、ご存知なのかなぁと思いまして、お節介と思いつつカキコ致しました。
投稿: A・P | 2008.12.27 09:14
A・Pさん、いらっしゃいませ&はじめまして!
貴重な情報ありがとうございます!さっそく仰るサイトへ行きました!まさに私のZ-1の症状でも治る範囲らしき事が分りましたので、簡易見積もりをお願いした所です。
うーむ、しかもK2でも治る、なんて書かれているのにはビックリ。
さすがに彼は修理しても使う事はなさそうなので、おとなしく眠っていてもらうつもりですが。
白いK-m、見ました!知らなかった〜〜!
投稿: よろづ屋TOM | 2008.12.27 10:23
こんばんは。A・Pです。
お役に立てたようで何よりです。カキコして良かったです。
お正月になってしまうのがちょっと残念ですね、もっと早くに見つけてカキコすれば、お正月に間に合ったかもしれません・・。
もう一つ、何かの時にお役に立てそうな先を御紹介しておきます。こちらは旭光学・ペンタックスレンズ専門の修理・メンテナンス会社です。↓
写真レンズ工房
http://www.geocities.jp/renzu_koubou/
私の場合、ペンタのレンズのメンテでは、ここ以外考えられません。
投稿: A・P | 2008.12.27 18:44
A・Pさん!再度のお越し、恐縮です。
そちらへもコメントを残そうと思ったんですが、会員でないと受け付けていただけないようで断念しました。
修理に関しては、記事をご覧のようにK-mを購入し、携帯も変更させられて今や忘年会ひとつすら出られないようなオケラ状態なので、ぶっちゃけた話、修理が可能だと判っただけでとりあえず嬉々としております。
A・Pさんのブログに映っているPENTAXの群れ!MXの懐かしい事。
CS鹿児島さんでは祖母の買ってくれたK2まで修理が可能だとありましたが、そんなワケなので彼にはもう眠っていてもらうしかないんですが。
投稿: よろづ屋TOM | 2008.12.27 23:43
こんばんは。
3度目です。ナントカは3回目にはそっと出し・・・(笑
「会員でないと受け付けない」ええっ??と思って見たら、本当にそうなってました。
どこで分けてるのか?と思って改めてよく仕組みを見てみますと、コメント受付のところに「認証のみ受付」とありまして、コレを選択すると「会員のみ」になってしまうんですね、今初めて気がつきました。どうも有り難う御座います。
初めの頃、数回?しょーもない海外スパムが連続したので認証ありにしたのですが、「認証=会員のみ」とは気づきませんでした。
カメラの動体保存にはお金がかかりますね(苦笑
投稿: A・P | 2008.12.28 00:19
A・Pさん、再々感謝です。なんかもう親しくなった気がするのはあつかましいでしょうかね〜。
いやー、ちゃんと送信できたかどうかは結構気にしますが、ミョーなところで制限がかかってるかどうかって案外落とし穴ですね。
ウチの場合はMacベースなんで、Windowsの場合にレイアウトが崩れてないか…てのがいっちゃん心配です。
カメラの動態保存…うむ、いい比喩ですね〜〜(;´д`;)苦笑
この11月からはK-mで撮影した画像で記事を書いています。さすがにカメラ本体のネタはもうそうそう出てきませんが、これからもよろしくおねがいします。
投稿: よろづ屋TOM | 2008.12.29 09:27