深夜残業帰りのタクシーの中で(つД`);;
カーナビつきテレビ…いや、テレビ付きカーナビ?があって、丁度NHKのオリンピック放送が入ったんですよ。
まず映ったのが、男子100mリレーの銅メダル獲得の瞬間!
ヽ(T∀T*)ノ;;;;;; うあああああああああああああ!うっっっっそおおお!
おもわず心の中で「よかったねええええ、朝原さん」 ってつぶやいた瞬間、なんか急に目頭が熱くなりました。
タクシーの中でなかったら、私は嗚咽して泣いてましたよ。
苦労したもんね。日本陸上でもしかしたらはじめてじゃないかしら、ここまで本気でメダルを期待されたスプリンターは。
奥さまはもとシンクロナイズドスイミング日本代表の奥野さんだってことを知ってから、なんかふたりが知り合った何回か前のオリンピックからずっと旦那様を支えてきたんやなあ…ってことがありありと見えてくるし、レースで賞外になるたびに、今回こそ、今回こそ引退か?と心ないマスコミのあらわな好奇心の矢面に立たされて…
それこそ、おそらくは今度のオリンピックが本当にもう、ギリギリではなかったかと誰もが思うのに充分な年齢。昨年の大阪世界陸上でもそういわれ、でももう一度立ち上がってくれたこと、もう一度走ると言ってくれた時は本当に嬉しかった。でも反面、痛々しくないと言えばウソになる。
そんなときに、朝原選手単独ではなかったにせよ、ついに獲得した銅メダル。
よおがんばってくれました。朝原選手はもちろん、ナイスガイの末續選手、クールガイの高平選手、なにかやってくれそうな塚原選手。リレーはバトンパスこそが勝利の鍵だと信じて練習につぐ練習をとあるドキュメンタリーで観たのはもう4年前のアテネの直前だったかしら。
そんな四人がバトンを繋いでついに手にした銅メダル。
試合後のインタビューで、いつも飄々として見える高平選手が一番感動に流されてた。次世代のホープと目される塚原選手にとってはほんとうに素晴らしい、でも険しい階段の数歩を上がりはじめて。
このチームの女房役みたいに見える末續選手、なんか『七人の侍』の七郎次(『荒野の七人』でいえばマックイーンの役)を連想しましたよ。なんつーかっこよさだ。
そして苦労した、苦労した、ほんとに苦労してきた。その朝原選手は感動しているというよりは、大きなひと仕事を終えた安堵感のようなものを感じ取れましたが、同時にまだどこか物足りなさというか、残念そうな顔つきに見えたんですよ。冷静に見えるほどの表情の中には、これまでの様々なことが去来していたんでしょうね。
もしかしたら、彼はあのゴールの瞬間に自分よりもほんの少し前にあって、もしかしたら掴めたはずの銀メダル、金メダルを逃したことの方がずっと心にあったのかも知れません。
しかし三位だろうと銅メダルだろうと、いままで彼のがんばりやふんばりを様々な報道を通じてずっと見聞きしてきたファンの一人としては嬉しくて仕方ないんです。
あきらめない、ってひと言で言うのは簡単だけど、本当に諦めないで歯を食いしばってがんばること、がんばり続けることは単なる努力では絶対にかなわない。
そしてその生き方はあとになればなるほど、非難され、同情され、あるいは哀れまれたりする。この屈辱こそは、死ぬより辛い。そしてそれを見守る人々もまた、辛い。
だから今は、今こそは泣いてもいいですよね。我々も涙をわけてもらってもバチは当たりませんよね。
「日本陸上界に快挙!」きっと今朝の新聞には書かれていることでしょう。
諦めなかった彼を讃えて。でも、近いうちに今度こそ本当に今の目標を諦めなければならない日も、たしかに近づいてきていることも確か。
でも、ゴールしたあとのインタビューでの朝原選手。絶対、金メダルを諦めてない眼だった。
かれもまた、サムライ。
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コメント
見てました。ダンナと2人で叫んでしまいました…時間帯も考えずに^^; バトンパスは世界一ですね。世界の強豪相手に銅だなんて、なみなみならぬ努力と練習と「想い」があったんでしょうね…
もう、おめでとう!しかでてきませんT▽T
投稿: もこねえ | 2008.08.23 05:14
もこねえさん、毎度〜〜〜〜〜
いやあ、終わりましたねえ、オリンピックも。なんか終わりの方はこっちもなんやかやで疲れ果ててしまって閉会式もちゃんと観られなかったから、まだ終わった気がしなくて困ります。
投稿: よろづ屋TOM | 2008.08.26 16:58