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2008.07.29

酒なくて何の人生ほにゃ・ららら/氷の音。

20080727_ice

 グラスにひとつ、ふたつ、と氷を放り込む。

 氷は冷蔵庫のインスタント氷ではなく、氷柱をブッかいた“ロックアイス”を使う。コンビニとかスーパーでわざわざ買ってくるんですが、まあ、ささやかなぜいたくなので許されるでしょう。
 ロックアイスを使うと、酒の本当の味がくっきりと出るように思います。

 でも、それよりなにより、私は音を楽しめるのがロックアイスの魅力だと思うんですよ。
 あなたは、どうですか?
   

 
 ちーん。かちゃ。ちゃりん。
 冷凍庫でちゃんと保存された、真新しい氷はすばらしい音がします。
 厚めのグラスに落とすと、ガラス同士がぶつかる時とそっくりな、澄んだ硬質の音が響く。

 大きな氷は、ガラスブロックみたいに「かんっ」と響く。
 小さな氷は、ガラスの破片が散る時とそっくりでちょっとドキッとする。

 そこへ室温のウイスキーを注ぐと、きしっ、ぱしっ、と亀裂が走る。そして、液温が安定するまでは、ぴしぱし、ぴしぱし。小さな音を立て続けるんですよね。

 よくよく観ると、琥珀色の液体が氷に溶けて、グラスのあちこちで対流を起こし、これがまた美しい文様を描いているんですよね。
 北極や南極の氷でオンザロックを作ると、閉じ込められた太古の空気が逃げる時の音がずっと聴こえるって言いますね。
 それはそれでロマンですけど、氷の周りでウイスキーがダンスするのはきっと同じはず。ウイスキーだって、永い永い時の流れの中で育まれた、お酒の宝石ですからね。

 ところで。

 本日のウイスキーはアメリカの庶民酒代表、アーリータイムス。あ、グラスは30年近く前に買ったジョニー・ウォーカーのノベルティの8オンスタンブラー。昔はこーゆーカッコイイのを各メーカーが作っていたんですけどねえ。
 ───いや、これはまた別の話。

 バーボン。もともとは開拓時代のアメリカで、スコッチの代用品として貴重な麦の代わりにトウモロコシを原料として作り始めたとか、スコッチなどと違って数年で出荷できるので安価にできたとか諸説あるんですが、なんせ西部開拓のドサクサ時代なので一切は伝説みたいなもんで。
 まあ、要するに旨いモンは旨いのです。

 だけど最近はバーボンも格が上がりまして、12年ものを初めとして熟成度を高めてテネシー・ウイスキーと名前まで変えた高級バージョンも出てるんですよね。
 バーボン業界が順調に成長していたそんな中、息子ブッシュが無知なクセに側近に踊らされてバイオ燃料政策なんかおっぱじめたおかげで、バーボンの原料であるトウモロコシ市場や相場も無茶苦茶になってしまいました。
 はたして、庶民の酒だったはずのバーボンはこの先も気軽に飲めるのかどうか。

 クルマに飲ませる酒を造っても、クルマは感謝なんてしてくれませんからね。

  

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