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2008.07.24

不謹慎かも知れませんが…

 とにかくヘタしたら毎週のように発生する猟奇的事件。
 突発的と言うにはあまりにも非論理的で不条理な殺意の犠牲者ばかり。だけど、報道を見ているとそれはそれでまた、どこかおかしい所だらけな気がします。

  

 なんかね、どのチャンネルでも新聞でも、とにかく必死になって“理由”を探すんですね。
 肉親を殺した人の場合は、それまでの生活にいびつな所はなかったか、家族関係はぎくしゃくしてはいなかったか、とそっちの線ばかりで調べまくってるようにニュースは言う。
 前の日に何かケンカでもしてなかったか、とか、それまでに叱られた事が原因ではないかとか。

 そして無関係な人を殺した場合は、普段の生活に不満はなかったのか、なにが犯人を衝動殺人に駆り立てたのかを探しに探し、見つからなかったらなんでもいいから適当に猟奇的な映画だのコミックだのを槍玉にしているように思えてなりません。

 そしてそういうことがあって、犯人が若齢とか、かろうじて青年と言えそうな年代の場合はじきに教育はどうなってたかとか、これもそういう方面に矛先が向かうんですね。
 そしてお座なりな『答え』として出てくるのが、文科省あたりが発表する、人間的な情緒の教育がどうとかという話。

 私は学生の時、いわゆる不良グループから目の敵にされてまる一年半、今考えたらよくぞ生き延びたと思うほどの辛い目に遭っていました。あいにく私は自殺を考えるよりも、そいつらをひとりづつ、さまざまな手段で皆殺しにする事を考えました。6人はいましたかねえ。
 しかし実行しなかった。なんで耐えられたかというと、女手で高校まで行かせてくれた母と祖母に迷惑がかかるからです。
 結局、二年の後半までにそいつらは順番にドロップアウトして行きましたし、残ったヤツは腰抜けなので一人や二人では何もできなかったのです。

 だけど、思うんですが───ほんとに、理由なんてなくても人は殺せるんじゃないだろうか。
 一般人たちが安心したいためだけに、必死で理由をこじつけているとしか思えない。だってそういう犯人たち、みんな一様に罪の意識なさそうでしょ?ないんですよ。
「いま、激しく後悔している」なんてのは十中八九、弁護士が言わせているだけの詭弁。

 殺人、自殺に限らず、人間をとんでもない行動に駆り立てる事ができる要素があるとしたら、それはたったひとつだけ。
 後先を考えない思考回路。これに尽きるのではないでしょうか?
 行動の因果関係を考えるのは当たり前であり、それが良識だと思っている事が実は大間違いではないかと考えるのです。皆さんも出くわした経験ありませんか?
 たとえば、ラッシュ時で大勢の人が後から後からどんどんやってくるのに、下り階段の最上段や途中でいきなり立ち止まる人。
 たとえば、各駅停車の満員電車のドアで仁王立ちのまま携帯メールを打ってる人。
 または、言葉がようやくわかり始めたくらいの赤ん坊と言っていい幼児を手も繋がずにクルマの通る道で勝手に歩かせる親。
 (こんにゃくゼリーをノドに詰めて幼児が亡くなった事件も、親がほったらかしで物を食べさせるから起こった事件だと思いますが)
 ほかにも多々あります。刃物を使うのに、刃が進む方向に手を置いている人。怪我して当たり前ですね。また、通路を人が通れば揺れるのは当たり前なのに、不安定な物を積み重ねている雑貨店。
 事件で言えば、真夏にしめきった部屋やクルマに幼い子供を置いたまま出かける親。

 実はゴミのポイ捨て、吸い殻のポイ捨ても同じ次元なんですよ。そういうことをしたら、あとあとどうなるのかなんて考えてない。

 全部、因果関係を予測するという、ごくごく初歩的な智恵、単純な危険回避のための思考回路が欠落している結果ではないでしょうか。
 これを教育のせいだとするのなら、子供に経験値を与えてやらなかった事がすべてです。子供は幼ければ幼いほど、単純で軽微な痛みを経験させる事で、もっと大きな痛みや危険を予想・想像できる空想力を養う必要があるのに、最初から安易な安全を与え続けた事で結局まちがった親心が子供たちの想像力を奪っているのでしょう。

 ならば、誰もが今横行しているような事件を起こすのか!?そんな馬鹿な、と仰る方もおられるでしょう。
 私は可能性は高いと思います。だって、人の痛みが分らないだけでなく、自分の痛みも予想できないんですから。もちろん、自分がしでかした事で遺された家族がどうなるかなんて考えてもいません。いや、考えられないんです。
 そういう風に育ててるんですから。

 愛のムチをちゃんと貰えなかった可哀そうな彼らに、今更「なんでそんな事をした」なんて訊いても無駄なんです。理由はないんですから。
 その道理が理解できない自称オトナに彼らが理解できるわけもなし。

 彼らには「なぜ殺した!?」ではなく、「人を殺しちゃいけないんだよ」と諭して教えるのが先かも知れません。 
 ただし。彼らに罪がないとは死んでも言いません。最近流行の『身心膠着』なんて認めません。やってることは社会的には狂っていても、彼らの精神は間違いなく正気なんですから。
 だけど、一生社会に放し飼いにしてはいけない人種である事もこれで確定したのです。
  
  

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コメント

理由はマスコミが、自分で言ってましたよ!
騒ぎを起こせば、TVに出て親が迷惑するからが共通しているみたいです。
その共通点を見つけながら、特番組むTV局の脳の構造がわかりません。
被害者の名前は家族とかに知らせる為に出しても仕方がありませんが、逃走中ならまだしも身柄を確保した時点で、名も無き青年が猟奇的な事件を起こしましたで、その相手の背景や家族関係を報道しない。
報道管制を敷くと言う考えが出ないのだろうか?
もしかすると猟奇殺人が起こると数字がとれるから、原の中でもっと起れとでも思っているのだろうか?
共通点がわかっているのに、その共通点をあえて無視してサブカルチャーのせいにする斜め上を見ているマスコミにお前ら数字と人の命どっちが大切だと聞きたいです。

投稿: ポニ萌え | 2008.07.25 00:09

こんばんは、よろづ屋TOMさま♪
これは猟奇事件が起こるたびのマスコミ報道を見て、常に感じますね。
『何故犯人はこんな事件を起こしたのか?』
すぐに理由を探し求める。
そして班員の部屋にある猟奇事件を題材にしたDVDや漫画、ゲームを発見し、『あぁ、こういう趣味を持っているなら、猟奇殺人を起こしてもしょうがないね』って安心する。
基本的に、何かしらの理由を見つけて安心したいんでしょうね。
理由も無く人を殺す人間がいるハズないと。
ともやはそういう考え方の方が怖い気がしますけどね。
そういう意味で言ったら、ともやの部屋って連続猟奇殺人犯の部屋ですもん(笑)。

秋葉原の事件の時にも、犯人の書き込みの内容を別の人間が吹き替えして読んでいるんだけど、その声が暗くてボソボソした喋り方。
殺人を犯す奴はこういう喋り方をする人間って、固定観念に凝り固まった報道。
こういうのを見てるとマスコミって怖いな…とちょっと辟易してしまいます。

投稿: ともや | 2008.07.25 01:12

ともやさん、毎度です。ほんま、同感ですよ。

≫そういう意味で言ったら、ともやの部屋って連続猟奇殺人犯の部屋ですもん

いやー、そういう眼で見たらフツーの男性の部屋って犯罪の温床ですよ。いやいや、女性もたいがいでしょうし。
逆に聖人君子みたいな人ってかえって変ですよね。

なにが怖いと言って、そういう“フツーの人たち”がこういう報道を見て自分の事を棚に上げて「怖いネー」って言ってる図ですよね。
でも、もうそうしたマスコミがおかしいな、ってネット人間なら気づいてますけどね。

投稿: よろづ屋TOM | 2008.07.26 00:26

ポニ萌えさん、毎度です。
いやねー、何が腹立つと言って、犯人の顔をさらさずに犠牲者の写真をあり得ないほど昔まで遡ってでもテレビに出そうとするマスコミのあの姿勢。
警察は警察で、犯人が捕まってもかならず上からずっぽりとジャンパーとか被せてますからね。誤認逮捕の時の事を考えてかと思いますが、そんなに自信のない警察にこの先市民の安全が守れるんでしょうかね。

投稿: よろづ屋TOM | 2008.07.26 00:29

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