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2008.07.26

『棚からひとつかみ。』その2 ピーナッツコミックス

Tanahito11

 これもたいがい古い本です。中学生の頃でしたかねー。買っていたのは。
 現在は角川から刊行されてますが、当時は『ツル・コミック』という会社から独占的に販売されてました。
 今も昔も日本では『スヌーピー』という名前で呼ばれてますが、彼はこのシリーズの単なる1キャラクターに過ぎません。ホントのシリーズ名は『ピーナッツ』。
 ちなみに、去る7月22日は『7(な)2(っ)2(つ)』で“ナッツの日”だったそうです。知らなかったし、便乗する気はさらさらなかったんで本日の更新ネタとなりました。

  

 はじめて見たのは…はて?ベビー用品のファミリアのキャラとしてのスヌーピー?いや、違うなあ。かといっていきなりこの特殊なコミックスを知りもせずに買うこともなさそうです。
 でも最初にこのシリーズを買った時、たしかにすでにピーナッツのことを知ってました。

 チャーリー・ブラウン、ルーシー、ライナス、ペパミント・パティ、ウッドストック、シュレーダー、後半には出てこなくなるけどピッグ・ペン、バイオレット、フリーダ、パティ、シャーリーなどなど、個性的でありながら、どこか知り合いのような親近感さえ感じさせる彼ら。
 クソ生意気なガキンチョなはずなのに、哲学的でさえある彼らの行動は、本物のガキンチョだった私にさえ、人生の指針というか、あるべき姿、目指すべきスタイルを示してくれたような気がします。
 輸入販売元のツル書房は雑誌版のピーナッツとして月刊『Snoopy』とかも出してましたので、もしかしたらそっちで予備知識を持っていたのかも知れません。

 雑誌版と言っても、オリジナル部分は作者チャールズ・M・シュルツ氏が描く彼らの日常だけですので、パズルやらカラー特集の部分などの“尾ひれ”は日本側でテキトーに作って雑誌らしくさせていたのでしょうね。でも記事の中には、ピーナッツの翻訳者であり、当時も今も現代詩の先駆者である谷川俊太郎氏などが、コミック内に登場するアメリカの風俗や習慣などについての解説を連載していた記憶もあります。

 さてこのコミックス。なんせ、欲しいと思って揃えたいと野望を持った時点ですでに数十巻出てまして、ここで写ってるのは後期の紺色ベースの装丁ですが、しかも初期は装丁が山吹色ベースだったんですね。おかげで並べた時バラバラ。
 さらに日本版はかなり本家の連載が進んでから編纂され始めたものだったのか、第一巻はともかくも、コミック続刊12巻目あたりでいきなりスヌーピーの過去ネタが登場してびっくり。
 いや、過去ネタと言っても今どきの「◯◯年前」とかの回想ではなく、まだ四つ足でフツーに歩く犬らしい犬のスヌーピーなんですね。
 チャーリーもライナスも普通の幼い子供。その頃になってようやく連載開始当初のものを発掘したのか権利を獲得したのかは知りませんが、そのあとも20巻、30巻となっても挟み込みのように昔のタッチで出てくるものだから混乱しまくりました。

 このシリーズの最大の特徴は、日本語と英語の対訳になっていること。
 スラング、擬音、当時の「でぃす、いず、あ、ぺーん。」式の学校教育では絶対に学べない生きた英語の宝庫でした。Click!が『カチャッ!』だとか、『ガーン!』がWham!!だとか、Pow!!は『ボカッ』とか、ほんまに色々学びましたね。おなじみ「ため息(sigh)」や「ああ、ヤレヤレ(Oh, Good grief)」とか。───もっとも、どれも英語のテストには無関係。ちゃんとスペルもできるのに。
 ルーシーが開いていた“精神分析スタンド”もセンセーショナル。あっちではそうやって誰もが気軽に人生相談できるなんて、羨ましかった。(中学生当時も今も。)
 面白いのは、初期は本によってマンガの中が英語、邦訳が欄外というバージョンもあったこと。

 やがてツル書房が潰れてしまい、版権は当時飛ぶ鳥を落とす勢いだったハルキちゃんの角川へ。
 そしたら!なんと装丁がうわちゃーな、どピンクベースになってしまって…(つД`);;
 本棚で前半黄色と紺色のマダラってだけでも唸ってたのに、58巻以降がどピンクなんて…

 ハルキちゃんが大嫌いだったのと、スヌーピーの兄弟が出てきたあたりでさすがに飽きまして、その後は全然見ることも買うこともないまま今に至ります。あ、ピンクはいつのまにか無くなってましたから、やはり下品だと思われたのか?それともハルキちゃんがアレになったから変わったのかは知りませんが。
 でも、今あらためて読み返すと昔よりもずっと笑える。当時も私にとってのアメリカン・ジョークのお手本でしたが、アメジョーといえば下品なネタがほとんどなのに、いかに品の良い笑いを延々と提供し続けたかという、作者チャールズ・M・シュルツ氏の奇跡のような仕事ぶりは本当にすごい。

 うすっぺらい内容の笑いばかりの世の中、本当の知的な笑いを温故知新な精神でこーゆー所に求めてみては如何なもんでしょうか?
   

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