この娘どこの子?
ミニバラの仕立て方のひとつに『スタンダード仕立て』というのがあります。
ひと言で言うとフラミンゴが一本脚で突っ立ってるような仕立て方でして、昔からやってみたい憧れの育て方だったんですよね。
ふつうは一般的な花や樹木のように地上の生え際から何本にも枝分かれして逆ほうき型になるところを、あえて一本の幹だけ残して目の高さに近いくらいになるまで脇枝と芽を切り払い続けて育ててゆきます。
で、目標の高さに伸びてきたのを見計らって、こんどは伸び始めた脇枝や腋芽を切らずに残し、ある程度成長後の姿を想像しながら、上部分がなんとなくまあるいボール型に育つようにうまく枝を切った払ったりしつつ育ててゆくのです。
何年前か、ジャングル状態の我が家の庭で、その素材となるべき薔薇の枝がニョキーッと一本伸びてきているのを見つけたんです。
昔からこのスタンダード仕立てに憧れてたんで、これはイイ素材だとさっそく今の場所へ移植。それが四年前の冬。
ただし、ミニバラはミニバラですが、どんな花が咲くのかはさっぱり解りませんでした。というのは、前の記事で書いたように母がテキトーに挿し木したモノがいっぱいあったから。
でも植え付けた時期やら、突然違う場所へ移植したのがショックだったのか、その年は一旦枯れたのかと思ったんです。ところが次の年からちょっとづつ育ち初めて、一昨年は充分咲くだろうと思うほど育ったのに音沙汰なし。昨年も似た状態。
それが今年の冬、花芽がいっぱいついて、「ヤタ〜〜〜〜〜〜」と喜んでたんです。
そしてやっと咲いたのがこの姿。
(*◯△◯*)あっれ〜〜〜〜〜〜〜?
一重の白薔薇………なんて………買ったこと無い。
だれ、君。Σ(゚ε゚ ノ)ノ どっから来たの。
これには心底驚きました。たしかに薔薇をはじめ、植物ってのはタネありきなんですが、品種改良するのでもないかぎり薔薇にタネなんてつけさせないからです。
てっきり母がテキトー挿し木した結果だと思ってたこの娘が、実は鳥さんのフンにまじってウチへやってきた野バラの一種だったようなんですね。
そんなのが偶然に偶然を重ねて我が家で花開いて。不思議ですねえ。だって、他のみたいに不要に増えた挿し木の結果だったら棄てていたかも知れないんですもの。
う〜ん、綺麗でなかったら抜いて他のを…と思ってたのが、なんか不思議な縁を感じてしまって、これからも育てようかと思ってしまいましたね。
案外花保ちよくって、咲き始めて10日以上、まだ次々と咲いているんですよ。
ただし、一所懸命刈ったり世話したりがんばってんのに、どーしても丸くまとまってくれないんですけどね。
せんだっての“謎のヒメリンゴ”同様、我が家のミニジャングルには謎の植物がまだあるのかもしれない…
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コメント
すごい!こんなことってあるんですね!
かなりの美人さんじゃないですか♪またまたお庭が華やかになったんですね^^
投稿: もこねえ | 2008.05.19 00:00
もこねえさん、毎度です。
いや〜、山が近いせいもあって、鳥が運んでくる得体の知れない木も生えてきたりするんですよね。
たいていはろくでもないというか、欲しくもない種類のものばっかりなんですが、残してあって2mくらいになってるのはグミの木とツゲがあります。
それにしてもこの娘は実に花もちがいいです。まだ満開状態ですよ。
投稿: よろづ屋TOM | 2008.05.20 01:51
TOMさん宅の土壌も良かったんでしょうね。
これからも可愛がってください。
投稿: さくら | 2008.05.20 09:44
(=ω=;) いや〜〜〜。土はおせじにもいいとはいえません。
それだけにこの娘はパワフルやっちゅーことですな。
なんせ野生ですからねえ。実はここまでにかなり暴れたんですよ。
剪定大変やったんです。
これからも少しでも放置したらエライ事になると思いますんで注意が必要です。
投稿: よろづ屋TOM | 2008.05.21 00:36