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2007.12.17

陸奥A子に癒されまくる。(* ̄0 ̄*)

A

 数年前から『癒し』って言葉が横行してますが、音感として『いやし』って『卑しい』と同じでおせじにも美しくないと思う筆者としては、正直使いたくないんですが…

 (-"-;)か…代わりの言葉が思いつきません。くやしいけど。
 とにかく、陸奥A子センセの作品は筆者の枯れた心にものすごい量の夢と愛をくれましたのですよ。あなた、陸奥A子さんをご存じですか?はい、ご存じですか!読んでおられましたか。もしかしたらオトモダチになれるかもしれませんね〜〜〜。
 あなたは?ゑ?知らない?それはいけない。ぜひ探し出してお読みなさい。
 絶対に人生、変わりますよ。ステキな方向へ。
  


 …なんか兄弟ブログ『オススメ座CINEMA』みたいな口調になってしまいましたが。

 先日なんの気なしに、何か読む本はないかと新旧のマンガや小説で埋まるカベの本棚をぼんやりと物色していました。ふと、目にとまったのは『ハーパーの秘密』という、陸奥A子さんという少女漫画界で一世を風靡した作家の、わりと最近の作品。
 とりだすのはここに家を建てて本棚をしつらえて以来だから、10年ぶりくらいにもなります。だから最近といってもすでに10年前の作品なんですが…ちゃんと保管されているので、小口は少々ほこりをかぶってますが中身は新品同様。最初のページを開いて、読み始めて…
 すると。
 その前からいろんな事が原因でケンケンしていた筆者の心がウソみたいに“愛”と“夢”で満たされていくのが判るんですよ。あらためてすごいパワーに感動し、むさぼるように持っていた『陸奥A子コレクション』を読み漁りました。それが上の写真。

 陸奥A子センセの作品を最初に知ったのは、高校二年生の夏。
 筆者の通う高校はアホの子が行くところとゆーか、進学に関係ないせいか二年生で臨海学校なるものがありまして、行き先では民宿に分宿するとゆー荒技を使ってました。

 で、筆者たちクラスの男子が泊まっていた民宿にはどうやら似た年頃の娘さんがいたらしいのですね。ある日、誰だったかが押し入れに20冊近い少女マンガ雑誌が片付けられていたのを見つけました。
 もちろんヒトのものですから最初おいそれとは手を出しませんでしたが、授業以外ではナニもすることもなく、テレビだって禁止だったのか部屋にはなかったし、たとえ許されていても限られたチャンネルしか映らないし。
 で、誰ともなくマンガに手を出したのですが、結局、当時の野郎どもに少女マンガは合わなかったと見えて、すこしページを繰っただけで放置状態だったんですね。

 妙なもんで、当時筆者はまったくマンガに愛想が尽きていました。その頃の少年マンガときたら、下品でマンネリで、それはそれはひどい作品が多かったんですよ。
 アニメも似たようなもんで、数年前に起こった初めてのアニメブームが悪い方向に転んでしまい、劣悪なのにマスコミやおかしな勢力に担ぎ上げられて質が落ちてゆくばかりでした。

 そんな筆者の目に入ったのは、まさに円熟期に入った少女マンガ。
 まるで大好きな50〜60年代の名作映画のカメラワークを観るような緻密なコマ割り、繊細な心の動きを描く精神性の高いストーリー、果ては黄金期のアメリカンSFを彷彿させるようなロマンあふれる想像力を備えた、多彩で奥の深い作品群。
 絵柄ひとつをとっても、当時の汚らしいとしか言いようのない少年マンガには到底たどり着けない境地のデザインセンスあふれるものばかりだったのです。

 もちろん、中には前時代の遺物みたいなデカ眼星キラキラの絵柄もあれば、とるにたりない内容の作品もありましたが、それでも少年マンガよりははるかに得るものが多かった。

 臨海学校から帰った筆者は近所の本屋で買い漁りましたよ、少女マンガ雑誌。
 別冊マーガレット、花とゆめ、別冊少女コミック、りぼん、そしてLaLa。当時週刊マーガレットは『エースをねらえ!』を、別冊マーガレットでは『伊賀のカバ丸』少女フレンドでは『はいからさんが通る』りぼんは『ときめきトゥナイト』なんかが連載中でした。お、そうそう。なかよしでは『キャンディキャンディ』でしたね。

 そんな中に、りぼんではアイビーまんがとか“おとめちっく”の合い言葉のもと、陸奥A子さん、田淵由美子さん、太刀掛秀子さん、篠崎まことさんの四人衆が大活躍中でした。
 中でもメルヘン色の強かった陸奥A子さんは筆者のハートをわしづかみ。もう、読むたびにメロメロでしたし、実際それから30年も経った今読んでもオッサンの筆者がメロメロなんですねぇ。

 たしかに、レディス誌に描かれるようになってからは、中学生や高校生が主人公だったピチピチのデビュー当時に比べれば、主人公たちも結婚を意識していたりオトナの女性ならではの心の動きというか、ちょっと落ち着きのある雰囲気の女性が多いのですが、その繊細な感情表現や、あいかわらず少ない線でありながらもまるでパステル画を思わせるようなタッチが独特の空気感を醸しているのです。
 これがもお、たまらんのです。
 このヒトの作品では、恋する男女はめったに手さえも繋ぎません。イマドキありえないほどにプラトニックです。
 だけど、恋愛の基本って、ヒトがヒトをホントに好きになった時って、一緒にいられれば満足なんじゃないでしょうか。たしかに動物的本能が根底にあるのは自分が野郎だけに否定しませんが、同じ時を同じ場所で過ごすだけのシンプルな出来事がたまらなく幸福な気持ちにさせてくれるのが恋のスゲー所だったんだ、と陸奥A子さんは思い出させてくれたのです。
 少なくとも、彼女に出逢った頃の筆者はそういう気持ちでクラスメイトのA・M子さんに恋していましたよ。もちろん片想いで、彼女のまん丸な眼もぷっくりしたホッペを見つめることもできなくて、結局ちゃんと話もできないままの三年間でしたけど。

 最近、とある20代の女性がオソロシイ事に46歳のPerfectオッサンな筆者のことを「◯◯さんは乙女の心を持ってるヒトだ」と評されて絶句したのですが、あながち否定できなかったのはこうした理由だからかも知れません。
 まあ実際、オトメチック四人衆のカラーイラストが欲しくて、全員プレゼントは絶対応募してましたからね。ふろくの便せんなんかも、未使用のまま探せばどっかに大切に片付けてあるはず。

 ともあれ、このごろイラストレーターの水森亜土さんが若い女性の人気が復活していると聞きましたが、陸奥A子さんも何かで広く知られれば、絶対に今のオトメたちにも受け入れられる…というか、彼女の綿菓子のような作品こそは今のオトメたちに絶対必要な心の栄養ですよ。

 ともあれ、筆者もまだ持ってない彼女の作品を探しに行きたいと思います。
 さあ、あなたも今手に入るだけの陸奥A子作品をゲットしませう!

 追記…彼女を検索していて、トンデモないものを見つけてしまった。

  

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コメント

オトモダチです、、、
そうそう、高校の頃って、少女マンガ読む男子がいるのよね。
あたしはしーさま、「たかなししずえ」も好き。

投稿: 猫姫少佐現品限り | 2007.12.21 03:19

( ̄〜 ̄lll)…姫少佐の母校は勇気ある少年がいたのね。
私はさすがに家でしか読んでませんでしたから、学校で漫画描いててもまさか少女漫画家志望だとはバレなかった。
まあ私の絵は今も昔もアニメ系ですからねえ。

おお、たかなしさん!スパンクですね〜。なかよしですね〜〜。さすがに雑誌買いまくり行為は予算オーバーで、『なかよし』は友人の妹さんのおさがりを貰ってました。

投稿: よろ川長TOM | 2007.12.21 10:07

TOMさん、こんにちは!
わーい!陸奥A子さん、懐かしいなあ~。
小学生時代、女の子は「なかよし」派VS「りぼん」派で
私は「りぼん派」だったんですよね~。
一条ゆかりの画は今よりももっと可愛らしい感じのタッチだったし(今のも好きですが)
田淵由美子さんや陸奥A子さんなど、あのころの「りぼん」はメルヘンいっぱいで夢があったんですよね。
とはいえ、恥ずかしいことに陸奥A子さんの作品の内容は覚えてない・・・(汗)どちらかというと、付録目当てだったかも(苦笑)
なんだか、またゆっくり読み直してみたくなってしまいました~

投稿: ねこでこ | 2007.12.23 16:08

懐かしい~~~♪

でも、実はあまり「りぼん」は読んでなかったのですよ。
どっちかっていうと、ブラックジャックや三つ目が通るなどが絶賛連載中だった少年誌ばかり読んでました。
ドカベンなんかにもはまってたし。
漫画少年には火の鳥や地球へ・・とかアタゴオルとかが連載されていたし、少年漫画のほうが多かったかな~?
萩尾望都さんや大島弓子さんは大好きだったけど、りぼんはまったくのノーマークでした。
くらもちふさこさんは大好きでした。オトメチック路線とは違うのかな?

そういえば、ガラスの仮面はまだ終わってないのでしょうか?


投稿: ビタミン店長 | 2007.12.24 00:16

ねこでこさん、いらっしゃいませ!
もしかして陸奥A子さんって、野郎のハートにドキュンな作家さんだったのでしょうか。
その後デザインの専門学校へ行ったのですが、そこでもあるオトコの先生が「キミタチ、陸奥A子を知ってるか!知らないなら読みたまえ、すばらしいぞ!!」と熱弁し、隠れ少女マンガファンの私は心で首が折れるほど頷いていたのですよ。

まだ私も持っていない“レディスコミック”誌での陸奥作品を手に入れねば。それはそうと、今の『りぼん』はメルヘンはないのかしら。

投稿: よろづ屋TOM | 2007.12.24 01:24

お。店長さん、今回もコメント書き込めたようですね!うれしや。
(ノ´∀`*) 
ブラックジャックも三ツ目も秋田書店系でしたっけ?少年キングとか。ドカベンもそうだったかな。
朝日ソノラマの『マンガ少年』は私も買ってました。アレはハイブリッド系といいますか性別ボーダレス系といいますか、今のアニメ雑誌から派生した男女の別のないマンガ雑誌の元祖でしたね。(今も何冊か大切に置いてますが)萩尾望都さんも大島弓子さんも寄稿してましたからね。一冊を何度も何度も読んだ雑誌なんてあれ位かしら。

くらもちふさこさん!いや、充分おとめちっくでしょう。別マで読んでましたねえ。ガラスの仮面は一昨年くらいに終わったのでは?

投稿: よろづ屋TOM | 2007.12.24 01:35

偶然に辿り着き読ませていただきました。
嬉しかったです。
同志かな?乙女の心隠し持つおばさまです。
二冊陸奥A子さんの傑作選、度重なる引越しでも手離さず良かった!時折、読んで心のクリーニングしています。

投稿: Tammy | 2015.04.08 09:19

Tammyさん、はじめまして&いらっしゃいませ♪
すみません!今時ブログにコメントをいただくことが珍しくなったもので気づきませんでした。
(*´_`*)同志ですよ〜〜♪本文にもあるように、私の人生の方向性すらも変えてしまった作品群のひとつです。

投稿: よろづ屋TOM | 2015.04.19 20:45

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