『トランスフォーマー』すごいのにつまらない。子供向けってことなんでしょうねえ
いち早く観させていただいたんですが…
マイケル・ベイがヘタなのか、やっぱしスピルバーグにセンスがないのか、どうにもつまらないのです。(´。`)
昭和ガメラもたいがい子供向けで、当時小学校低学年だった私でもその幼稚さにはへきえきしましたが、それでもまだ毎作アイデアに工夫を凝らしてましたよ。でも最近のこうした作品は映像クリエイターだけが頑張ってて、シナリオの根底にあるべきモノの考え方とか夢が欠如してしまってるように思えましたねえ。
幼い頃に観た作品で今も心に残るものを今オヤジと呼ばれるトシになって考えてみると、スタッフはけして子供向けだから、と思ってこしらえていないような気がします。
私が大好きな特撮作品は『ウルトラセブン』と『仮面の忍者赤影』なんですが、いずれもとにかく「どうすれば今までにないアイデアを盛り込めるのか」「次はどうやって観客の度肝を抜いてやろうか」というサービス精神と、その時その時にスタッフが感じた事をしっかりとシナリオにぶつけて行ってたように見受けられるのです。
まあ、もともとのトランスフォーマーがホントに子供向けのアニメだから、SF要素とかを期待するのが間違ってるんでしょうけど、チラッとしか見たことのない原作アニメではありますが、主人公たちと心の交流がしっかり描かれているように見えました。
同時に、主人公も“彼ら”も、姿形こそ違っても同じ生命をもつ者だという発想が自然ににじみ出ているようにも。まあ、ここらがアニメと実写の違いだと言えば話にならないんでしょうけど、それにしても今回の実写版はひどいシナリオでした。
まず思ったのが、今のアメリカの男の子の頭の中も『クルマ、フットボール、女の子』なんでしょうかねえ?これって、スピルバーグやルーカスが若かった70年代ならイザ知らず、私が若かった80年代でさえもう古いイメージがありましたが。
で、無能な役人、イマイチ役に立たない軍隊、小型で憎々しい敵のスパイキャラ、無理解で平凡すぎるほどの両親、さらには犬、幼い女の子などのオキマリの小道具………
マンネリと言うよりも、物語の作り手としては、最低の手抜きとしか思えないんですよね。こういう道具立て。
さらに凄いはずの映像が台無しの演出の数々。もったいない限りです。
アニメを40年以上も観てきた者として言わせていただければ、この作品の唯一の見せ場であるはずの変形プロセスがワケわからんのですねえ。とにかくグチャメンコにバラバラになるばっかしの上に高速な変形スピードとブレまくりのカメラアングルで誤魔化しているようにしか見えない。
大元のオモチャ版トランスフォーマーたちがきちんと“何が伸び、何が格納されてどう変わってゆくか”をしっかりと作り込んで、それを同じプロセスでアニメでも見せている(アメリカの子供たちもそこが気に入っているハズ)だけに、ここをアッサリと誤魔化してしまっているハリウッドの映画版スタッフにはゼンゼン子供心や夢がないとしか言えない。
トランスフォーマーがどんなにスゴイ玩具か知らない人は『えび工房』さんのページを訪問しましょう。「日本人ってスゲー」と思わず“風の中の昴”を唄いたくなるはず。
まあ『ゲッターロボ』みたいな粘土的で何でもアリな変形は別として、メジャーなところでは『マクロスシリーズ』『ガンダムシリーズ』『戦隊シリーズ』最近は『仮面ライダー』さえも一種の変形メカを登場させる日本の特撮・アニメ界では、オモチャを売る関係もあって、実物に近いデザインのパトカーや新幹線やトラックがちゃんと物理的に(実際に動力が入った場合に動くか否かは別としても)可能な変形をするのがミソ。
もちろん子供たちは自分たちの手によってその変形プロセスを行うからこそ楽しいんです。楽しくいじくることによってメカのからくりや仕組みを知る。日本独自とも言えるこうした変形合体玩具は、レゴにも共通する高いレベルの知的玩具なのですな。
実際、やみくもにいじくっても変形しないし、無茶に動かすと壊してしまいますからね。
しかも昔は玩具クリエイターが必死に頭で考えて実際にダミーをこしらえながら変形可動部分を試行錯誤的にこしらえてましたが、これにコンピュータの3Dシミュレーションと強度計算能力、そしてCADの能力をフル活用することで「ありえねぇ〜」的な変形・合体さえも可能になったんですねえ。
その最たる例として、2005年にテレビ放映され、今秋9月には劇場版も公開される『創世のアクエリオン』という深夜帯アニメのメカの合体プロセス(■YouTube■)なんてスロー映像で観ても、なかなか頭で理解できない、まさに“驚異の三位三体合体”。
ぜひ一度ご覧ください。ハリウッド版『トランスフォーマー』が文字通り子供だましに見えますよ。
おまけにバンダイはこれを『DX超合金アクエリオン』として商品化したりなんかして。(リンク先はやはり先ほどの“えび工房”さん。合体プロセスがちゃんと分かります。お値段はオトナな¥20,790。ぶっちゃけ、欲しいっす…)
ちなみに『DX超合金アクエリオン《強攻型》』強攻型ならまだ在庫があるそうです。
てなワケですが…
それにしても、もう夢を失ったオトナ(スピルバーグ)には魅力ある映画など作れそうにないのかな。
見た目がハデハデでも、中身がなかったらエンターテインメントとは呼べないっすよ。
ああ、もったいない。( ̄△ ̄ ;)
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コメント
なんだぁ、、、今日も予告編見て、すっごく期待しているのに、、、
てかやっぱり、昔の名前でお金稼いで、またまた社会派な映画撮るつもりなんでしょうか?
投稿: 猫姫少佐現品限り | 2007.07.31 02:04
毎度です。予告編は少しスロー再生になってるんです。本編はマジでなにがなんだか分かりません。しかも人型になったあとはなんかみんなガラクタの寄せ集めにしか見えないんですよ。
それと、日本人と違ってどうもアメリカ人はロボットとか地球外生命とか、自分らとは違う形態の知的生命体を恐れてますねえ。
まあ、虫の音を“ノイズ”としか捉えられない感覚では、生きた機械と友情をはぐくむなんて思想はありえないんでしょうけど。
まあ、レンタルビデオ一週間落ちになったらご覧ください。¥1800の値打ちはないと思います。
投稿: よろづ屋TOM | 2007.07.31 02:12
こんばんは、よろづ屋TOMさま♪
「アクエリオン」、今度映画化するんですよね。
この作品自体は観たこと無いんですが、河森さんが関わっているだけに、観ておきたいのです。
「マクロス」も10年くらい前にハリウッドで実写映画化って話がありましたけど、流れちゃったんですかねぇ。
まぁ、トランスフォーマーみたいなバトロイドになるくらいなら、やらない方がいいか。
今回一番残念だったのは、元のマシンの原型がほとんど活かされていないところ。
ハッキリと分かるのはパトカーくらいで、後はどれがどれだか(笑)。
基本はお気楽映画なので、まぁ、あんなモンなんでしょうけど、変形プロセスはもっとじっくりゆっくり見せて欲しかったですね〜。
投稿: ともや | 2007.08.05 19:08
ともやさん、久々のお越し、ありがとうございます!
ともやさんがブログで書かれていたように、たしかに増量してますねえ。ヽ(´∀`*)ノ
でね。
ハリウッド版トランスフォーマー見ててなんか思い出すと思ったら、『キャプテンウルトラ』の磁力怪獣ガルバンなんですな。
あのガラクタ感なんか、まんまです。
投稿: よろ川長TOM | 2007.08.06 11:20
こんばんわ~。
キュイーン、ガシャーーって変形するロボは楽しんでいたんですけど、それは最初だけで後半になるとなんだかなー、ワンパターン!観にくいし!って思ったのが正直なところです。
普段ロボットアニメとかとか観ないですから、最初は物珍しさだったのかな?ロボットに馴染みがないもので。
一つ一つのリンク先にお邪魔したんですけど、あのアニメのOP面白かったです!
日本のおもちゃが注目されただけでも良かったと思ったんですけど、やっぱり思い入れがある方から見れば違うんですね。
投稿: ななな | 2007.08.11 20:56
なななさん、ようこそお越しくださいました。m(_"_)m
普段はロボットアニメなどご覧にならない…いや、フツーはそうでしょうねえ。でもすごかったでしょ?日本が生みだした合体変形ロボの神髄。
あーゆーのがナニゲに深夜帯にドカドカ放送されてるんです。たしかにハリウッドのCGはすごいテクですが、アイデアはかなり古いんですよね。
投稿: よろづ屋TOM | 2007.08.11 22:40
暑い~、、、死ぬぅ~、、、
ここのところ2週間くらい、エアコンほとんどつけっぱなし状態、
電気代が気になりますが、、、
一応ネットで落札した券、850円也で、見てきました。
変形のプロセスに関する不満は、なんかわかります。TVだと、毎回同じシーンを流すところですよね。それも、敵に攻撃されていようが何しようが、悠長に、しっかり見せるシーン。でも、あたしにとっては、そういうこと、全然気にならないというか、プロセスは別に、どうでも良いことなんですyo。
変形後も見方の親分なんか、ちゃんとトレーラーだったじゃないですか。カマロもちゃんと、黄色かったし、、、
いぁこれ、あたしは、大好き!! あははは!!
投稿: 猫姫少佐現品限り | 2007.08.14 18:25
私も盆休みにもかかわらずエアコン三昧籠もりきり。
エアコンはこの初夏に10ウン年ものだったのを新しいのに取り替えたばかりなのでウソみたいに電気代が安い!!
なにより静かです。そらそーと、850円ですと〜〜〜!? まあ、その値段ならいいかなあ。
変形プロセスの悠長さ、昔と戦隊モノはともかく、今のアニメはちゃんと変形途中でやられたりしますし、物陰でやったりします。
親分は見かけ上は日本のオモチャと同じですが、テキトーなんですよ。ちゃんとどのパーツがどこに変わるのかが定義されてないんです。
カマロ、ドアしか面影ないですやん。いや、嫌いとは言ってませんよ。出来損ないだからもったいないの。
きちんと作ったらもっともっとイイモノになるはずだから。
投稿: よろづ屋TOM(よろ川長TOM) | 2007.08.14 21:19
おっ?TOMさん、なかなか手厳しいッスねぇぇぇぇ。
ってことで、ようやっと観てまいりましたよ、「トランスフォーマー」。
とりあえず楽しんで来ました。
まあ、シナリオは穴だらけでしたけど、マイケル・ベイ監督の場合、毎度のことだからここら辺はある程度想定の範囲内だった、、、かな。(^^;
個人的には、ラスボス(?)のメガトロンがあまりに弱すぎてかなーり脱力でした。個人的には、もう少し善悪双方の戦いってヤツを充実させて欲しかったところ。
ってことで、後ほどTBさせて頂きます。
まだ記事は書いていないもので、、、。後でね、後で。
投稿: 小夏 | 2007.08.21 22:22
小夏さん、毎度です!
うん、厳しいですよ。(-"-;)だってちゃんとやる気になればできるだけの財力もスタッフも集まるのに、なんでこんな手抜きやねん、ってのが一番腹が立ちますから。
ゆーなれば“金持ちの道楽”でやってほしくないんですよね。
ナニが腹が立つって、日本の優れた作品は「アニメぇ?」って馬鹿にするくせに、こんな駄作で満足してしまう気の毒な人が多いことですよ。
まあ、毎度毎度ブランドやマスコミに流されるのが大衆の哀しいサガですけどねえ。
目を覚ませ〜〜〜〜〜〜〜〜!! って言いたくて毎回この手の記事を書くんですが。
投稿: よろづ屋TOM | 2007.08.25 17:58