素敵時間。ガラスアート『 TOR DECO(トア・デコ)』
筆者はオサレでもオトコマエでもありませんが、神戸が大好きです。
まあ、神戸といっても三宮から元町を行ったり来たりする程度なんですが、とにかくいろんな意味でワクワクさせてくれるお店がいっぱいあるのです。
今回ご紹介するのはトアロードの北の方、中山手通りをはさんでNHK神戸放送局の真向かいのカドにあるガラス工芸専門店『トア・デコ』。
トア・ロードは神戸の繁華街の中でももっとも歴史ある坂のひとつ。
以前はもっとトア・ロードを下がったところにあったのですが、06年暮れに今の場所へ移転して倍の広さになり、素敵な商品をゆったりと見られるようになりました。───といっても、私は以前の縦長で可愛いお店も大好きでしたけど、なんせ扱っておられるのが繊細なガラスものなので、荷物を持ってたりすると他のお客さんとの接触事故がコワイコワイ。
で、一昨年だったか『トア・デコ』で求めて、以前から写真付きでぜひ自慢したかったものがコレ。
お店が前の場所にあったときに、一目惚れして衝動買いしたものがなんですが、お題が『月光浴』。
私の撮る静物写真が下手くそなのでイマイチ感動が伝わらないと思いますが、一応は一輪挿しのようなもの。まあ、オブジェといっていいでしょう。
直径10センチほどの重量感ある真っ青なガラスのボールの中に、内側から白で濃淡をつけた泡というか、丸い空洞(写真右下)があるのです。
これがなんとも、蒼い宇宙に浮かぶ月そのものに見える。というのも、中へ差し込む光の加減でこの月が三日月になったり満月になったり、それはそれは幻想的な光景を見せてくれるんです。
出逢った瞬間にすごく感動して、あまりにもギラギラした目でためつすがめつ、それを見ている私の様子が異様だったんでしょうねえ。
お店の方が「お気に召しましたか?」と話しかけてこられて、それをこしらえられた作家さんの話などを聞かせてくださったんです。
それまでも何度かお邪魔してたんですが、言葉を交わしたのはその時が初めて。
その方がまた、イカニモ神戸美人(上品かつ楚々にして明朗快活)で、私は目線を合わせられなくて商品ばかり見てしゃべってました。
実はその方が今の店長さんの妹さんだったんですが、それまでも何度かお邪魔してて、美人姉妹がきりもりするガラス工芸専門店って、まるでマンガみたいな話がホンマにあるんやな〜と感心しつつも、商品を拝見したり、ついつい美しいお二人を盗み見たり。
また姉妹の他にもスタッフさんがおられるんですが、「この店、どーなってんねん」と思うほどみなさん美しくて魅力的。いや、下品でスミマセン。
でもアナタ、ほんまもんの美人は内側から来るんですよ。化粧や服装でああは絶対なれませんねえ。嘘で本当の笑顔はできないのとおんなじです。うむ。
おっと。『月光浴』の話でした。(ノ´∀`*)
「角度を変えると満月になったり三日月になったり。まるで月そのもので、あまりに美しくて…」とお話ししたら、その頃はお店の方も、それをこしらえた作家の方もその事には気づいておられなかったそうで、逆にヘンなことを言った私の言葉に感心された記憶が…。
ちなみにこの子は¥4,500。ボンビーな私はう〜むう〜むと何度も唸って一度はお店を出たものの、50mで引っ返して購入。
でも買ってよかったと眺めるたびに何度も思います。
今もテーブルの上にいつも鎮座しております。
ガラス工芸のいいところのひとつは、同じものは二つとない、ということ。この宇宙でたったひとつ、私のためのお月様なんですよ。
さてこの『トア・デコ』、お許しを得て店内を撮らせていただきました。
昼間は外の陽光が差し込んで光の乱舞が実に華やか、夜は逆に外を通りかかると得も言えぬロマンチックなたたずまいを見せます。
で、ですね〜、今回勇気を出して店長さん(前の店長さんのお姉様)の写真も撮らせていただきました。
これまでも私、いい歳して恥ずかしくて真っ向からお顔を拝見したのは初めてなんですが、店長さんは涼風真世さんに雰囲気が似ておられるんですよ〜。(ご当人に不本意な表現だったら申し訳ありません…それと、ご迷惑が掛かるといけないので写真はあえて小さめ。アップでご紹介できないのが残念です。)しかも私なんて安いものしか買ったことないし、冷やかしでお店を出ることも多いのに、このブサイクな顔を覚えていてくださっていつも超素敵な笑顔で丁寧に声を掛けてくださる…
(;´▽`;)もお私はデレデレです。イチコロ(死語)です。
女性と話するのにこんなに照れたことはついぞなかったんですが。
今回は自分用のグラスと友人に贈る小物を選んだのですが、贈り物の方にはご覧のように超可愛いラッピングをしてくださって。
上げるのが惜しくなってしまったのですが、仕方ない。写真だけで辛抱しよう…
店内には私の大好きな酒器関係や、さまざまなオブジェ、自分が女性だったら絶対買いまくってるだろうガラスのアクセサリーなどが選ぶのに困るほどあります。
でもそれらはすべて実に上品に、また手にとって見やすいレイアウトで並べてあるのが嬉しい。「これ、何に使うんやろか」と思うようなヒネリのある作品も、ちゃんとその近くに使用例のようにしてコーディネイトされた商品が飾られているので、またそれを見て「あ〜、これもエエなあ」とまた欲しくなる。
写真右下の葡萄は前回求めたもの。実がもう少し長細い“マスカットベリーA”ふうのものや、色違い・実の数の異なるものもあります。
ちなみにグラスやオブジェなどの多くは作家さんのオリジナル商品で、北は北海道から南は沖縄まで選りすぐりの作品が集っているし、日を変えて訪れるとまた違う作品、違う作家の作品にも出逢えるという、なんとも罪なお店です。
ちなみに『トア・デコ』(http://www.tor-deco.com/)のサイトからでも一部を見たり購入したりできるそうですが、ぜひ来られる方は実際にお店の雰囲気を味わいつつ、素敵な作品とスタッフさんの笑顔に出逢われることをオススメします。
そらそーと、ホームページにある店長さんのログによれば、二号店もできたらしい…と見ると、なんと伊賀!
『ギャラリーショップDECO』というそうです。
な…なんで伊賀!? ( ̄ロ ̄lll) でもなんかスゴっっっ!
中京方面の方、ぜひ足を運んでみてください。
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コメント
月面そのものって感じ?
昔見せて頂いた、富士山グラス系かな?
投稿: 猫姫少佐現品限り | 2007.06.09 04:16
姫少佐、毎度〜〜〜。
そうなんです。それも煌々と輝く満月そっくり。
≫昔見せて頂いた、富士山グラス系かな?
うん、理屈は同じですが、あっちは凹んでいるだけに対して、こちらはちゃんとしたガラスのカタマリが人魂状(この表現でわかってください)の形で下から入り込んでいます。
それが屈折の関係で、真下から見ない限りはボール状に見える。
投稿: よろづ屋TOM | 2007.06.09 13:41