有機EL、はよ流行れ。
ゆーきいーえる。
最初にこの名前を聞いたときは真鍋かほり嬢の頃の『サイエンスZERO』だったでしょうか。
動作の理屈はともかく、板というよりも紙状のプラスチックがそれ自体で光を発し、しかもテレビのようにしっかり画を描くという画期的発明なんですね。
で、ホンの数年前にテレビで紹介されたときは、なにやら世界最初のテレビ放送での『に』の文字よろしく、ぼんやりとした絵とも字ともつかないものしか映してなかったんです。
ところが!つい先月、東京で行われた発表会ではほとんど完成品に近い有機ELのテレビが紹介されてるぢゃありませんか。
(。-`ω´-) ははーん。ぢつはとっっっっっっっっくにできてたんだ。
これって、猛烈に試験勉強してるクセに、トモダチには「全然やってへんねん、あかんわあ」ってウソかます古典的な手口やったのね。
それはともかく、この秋には世界で最初にソニーが実用商品化第一号の有機ELテレビを発売するのだそうな。
第一号は高いに決まってるんでナンボになるかはともかくも、私はこの技術にヒジョーに期待しております。
というのは、やっぱし2011年問題っすよ。
ほれ、NHKと小泉某の悪だくみによるアホなデジタル放送化計画のせいで起こる、本来ならば要らざる消費と廃棄の問題。
ウチにも大昔に必死の思いで買った驚異の32インチブラウン管TVと21インチブラウン管TVがあるんです。
驚異、ってのはその寿命。ウソみたいな話ですが、32インチを買ったのは1986年。
多少画面に歪みが出ている程度で、音も色も何一つ問題がないのですよ。家電品の平均寿命が10年としても、人間なら彼は140歳越えてるんです。しかも現役で働いてるし。
けれど、いつかはお亡くなりになる。
だけど、私は液晶テレビには大変懐疑的なんですな。昔、シャープという会社の7万円もする小型液晶テレビで寿命たった一年、なんて酷い目に遭ったから。(以来シャープ製品には数回煮え湯を飲まされてるんで今やシャープ不買運動の鬼と化してます)
液晶は透明な樹脂に閉じ込めた微細な画素が電圧で変化することで絵を描くんですが、それ自体は光らないので後ろに板状のバックライトが必要になるわけで、実はこのバックライトの寿命が数年しか保たないんですね。
パソコンをお持ちの方はご存じでしょうが、公称で3年、良く保って5年ですからね。短命です。
そしてプラズマ。大雑把に言えばプラズマテレビは微細なブラウン管の集合体みたいなもの。だから消費電力は従来のブラウン管テレビと大差ないんで、CMでもエコや消費電力には触れないんですね。
寿命はたぶん液晶よりは長いと思われるんですが、お値段もさることながら、あの熱。薄型テレビとはとうてい言えないあの分厚さと重さ。
そういったことを現時点ではともかくも、将来的に有機ELテレビはすべて解決しそうな気がするのです。
イイトコだけをあげつらえば──────
原理的にぺったんこの発光ダイオードみたいなもんで、プラズマはもちろん、液晶のバックライトなんかに比べれば熱はほとんど出ないに等しい。
熱が出ないということは、温暖化に備えて無駄な冷房費がずいぶん助かるということ。
じっさい、パソコンであれテレビであれ、真夏は近寄りがたいくらい熱が出ている。大画面ほど暑いのです。
シャレじゃないけど、画面に厚さもあって熱いからパソコンもこれ以上小さくなりようがないし、熱暴走対策も大変。
温暖化ネタが絡むと世界が動く今の世の中です。
「エコになりまっせ」ってふれこめるってことは、国が支援してくれる可能性が大。そうなれば開発に拍車が掛かって、コストも下がる。コストが下がれば一般化する。一般化すればなおさら安くなる。安くなれば桶屋が儲かる…てなわけで。
ソニー製は画面の厚さわずか3ミリ。これもいくらでも薄くできるけど、平面として保つにはこれくらいが適当だから、という理由だとか。しかも自身が発光するから裏からも観られる。
なにも裏から観る必要はないけど、放送受信用ではなくて公共の場での広告塔とか、電車などの車内吊り広告として使うなら一枚でも両側から見えるということ。
保持する必要がない場合は、スクリーンとして巻き取ることができるということ。
この使い方ができれば、100インチあっても映写機いらず、明るいから暗幕要らずでプレゼンテーションや映画の上映が可能になるわけで。
ぶっちゃけた話、テレビ放送でさえデジタルDOLBY-5.1チャンネルが当たり前になりつつあって、BOSEにおけるさらなる革新的小型オーディオシステムの進化なんかも関係して、今なんかよりはるかに自宅映画派が増えると思うのDeathよ。私なんて並ぶのイヤだし、ぶしつけな観客がひとりいるだけですごく不愉快になる人なので、できることなら新作でも自宅で観たいんで。
そうなると今全国でやたらできてるシネコンなんて、まるで90年代の映画館みたいになるかも。
有料ネット配信による映画が当たり前になるのは時間の問題ですからね。
でかい使い方はそんなんですが、動画を扱える照明にもなる。っつーか、変化する壁紙、みたいな。
一般住宅では縁がないでしょうが、お店とかはイケますよね。天井につかえば投影機要らずのプラネタリウムもできる。
小さく使うならゴーグル型の装着式ディスプレイも可能。
バーチャルゲーム業界が変わりますな。
それを見越してか、5月12日からNHK教育で始まる『電脳コイル』というアニメに登場する"電脳メガネ"の素材はまさにコレを想定してると思われます。
あたしゃ今を生きるカネしか持ってないボンビーなんで、株とか投資には無縁ですけど、やってるひとにとっては有機EL関係はものすごい金の卵を産むガチョーなんぢゃないんですかね。
携帯電話の進化みたいに、世界っちゅーか、社会が一変する発明ですよ。
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